雑記

コロナ陽性になったらどんな生活が待っているのか?【30代男性・コロナ体験談】

 

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新型コロナ陽性になりました

 

SNS等で告知した通りですが4月18日より発熱が見られコロナ陽性と診断されました。

現在都内病院にて入院中、もう数日ほどで退院となる見通しです。

 

感染症対策については所属事務所の指導に加え自らの範疇において徹底していたつもりでしたが、この様な結果になってしまい情けない限りです。不幸中の幸いにして濃厚接触者該当6名において感染者は発生しておりませんでしたが、コロナの恐ろしさを痛感する結果となりました。

 

今回コロナ陽性となり、何か世の中に発信できることは無いかと思い病室で筆を進めています。4月18日の発熱から現在に至るまで、「コロナにかかるとどうなるのか?」を書いて啓蒙とさせてもらえればと思います。

皆さんコロナに関しての考えは色々おありだと思いますが、少なくとも僕にとっては「コロナは風邪」ではありませんでした。もちろんこれはケースバイケースで人によって個人差あります。なのであくまで僕の経験談として書かせてください。

なおメルマガではさらに克明に「コロナ闘病記」を書かせていただきました。
興味があれば是非そちらもお読みください。

メールマガジンはこちら

 

解熱剤でも下がらない高熱が続く…

 

まずは最初の4月18日。

異常な発熱を感じました、普段あまり熱を出さないのですが38度を超える熱を感じ「ちょっとおかしいな・・・」と。また咳も酷く食欲もない。解熱剤がきかない。味覚嗅覚の変化などはありませんでしたし息苦しさもありませんでしたが、「ただならぬ雰囲気」は感じました。

 

仕事がありましたが念のため全てキャンセルし布団に入り自宅療養しました。

 

その後熱は一向に下がらず。
高熱が下がらないってのは辛いものですね・・・。

 

心配なので東京都の発熱相談サービスに連絡し、判断を仰ぎました。
コロナ禍ではこうしたサービスがあって本当に救われます。関連機関の方々に感謝。

 

「お近くに発熱外来があるクリニックが3件ありますので、紹介します」

コロナで発熱している人がガンガンお医者さんに行ってたら感染拡大しちゃうだけなので、
こうして予約制の発熱外来を紹介してくれます。

 

紹介してもらったクリニックの一つに連絡し、予約をとり診察を受けるも「症状がある方はPCR検査ができない」とのこと。解熱剤と咳止めを出すので数日様子を見て、それでもマズそうならPCR検査が出来る病院を紹介しましょう、と言われました。色々決まりや制約がある様です。

 

解熱剤はカロナールを処方されました。
コロナでの解熱剤使用は良くないものもある様ですが、カロナールはコロナでも問題なく使用される薬らしく「とんぷくとして熱がある時に飲んで」と言われました。ただこれも効いたり効かなかったり。夜になると遠慮なく熱が上がってくるので(最大で39度超えました)苦しかったですね・・・。

 

4月21日PCR検査後、コロナ陽性判明!市販の検査キットはアテにならない!

 

4月21日、クリニックに連絡し熱が下がらない症状が改善していないことを伝えるとPCR検査をすすめられました。この間市販の抗原検査はしていましたが(事務所のマネージャーが買ってきてくれました)そこでは陰性でした、今思うと市販の検査キットの精度はたかが知れてますね・・・。

 

恵比寿厚生中央病院にてPCR検査。
鼻の中に長ーい綿棒みたいなものを入れてグリグリされます。

いたたたたたたたたた!!!!

鼻の奥の奥に棒を突っ込まれてグリグリされるので激痛です笑。
高熱だったことを一瞬忘れるくらい。

 

その場ですぐ検査結果が出て「陽性ですね、保健所から連絡がきますので自宅でお待ちください」とのこと。自宅に戻ることになります。

 


Photo by https://www.asahi.com/articles/ASP1L619GP1GOIPE02K.html

細かいですがこのPCR検査の移動は公共交通機関が使えません。なるべく歩いていくことになりますが、タクシー会社で「コロナの疑いがある人に向けた配車サービス」があったのでそれを活用しました(クリニックが紹介してくれました)。防護対策をしっかりしているタクシーを配車してもらい病院を行き来しました。

このへんも感染症対策として大事なところですね。

 

コロナでの入院は基本「無料」

その後紆余曲折あり(メルマガでは書いてますが、あまりに長くなるので割愛します)、入院に至ります。4月23日付で入院。

 

 

コロナ陽性になると

・自宅療養

・ホテル療養

・入院

の3パターンがある様ですが、上記2つは熱が比較的低い場合のみ。私の様に38度以上もあるとホテルや自宅での療養は適していないと判断され(保健所が判断)、入院措置がとられます。

 

入院に関しては基本お金がかかりません。
無料です。

パジャマ・タオル・日用品に関しては自宅から持って来れば無料ですが、多くの方が病院のものを使う様でした。これらは一式で利用日数1日あたり477円かかる様になっていました。

 

つまり最低限度、1日477円で入院が可能になります。
これはもちろんコロナに対する特別な措置の様です。

ただし私が入院した病院は4人部屋か2人部屋で選べました。
4人部屋の場合は無料、2人部屋の場合は1日あたり7700円の費用がかかります。どちらも空いていたので私は2人部屋を選びました。そもそも入院時には大して長い期間入らないだろうなとも思っていたので、そのくらいは良いだろうと考えてました。実際にはかなり長い期間になるわけですが・・・。

 

あくまで私の体験談です、医療は逼迫しています

こちらが私の病室。
2人部屋でしたが、実質個室でした。
同居人は結局最後まで入ってきませんでした。

 

東京や大阪で医療は確実に逼迫していると思いますが、ここでは経験談なのであくまで私の体感したことだけを書いておきます。看護師さんにも何度も伺ったのですが、私が入院している病棟・病院はそこまで逼迫している環境ではありませんでした。看護師さんも「徐々に入院患者さんは増えているけど、まだそこまでではない」とのこと。

確かに周りの部屋も空いているところが多く、比較的ゆったりとはしていました。ただし第4波になってから「入院が長引くケースが多い」のも事実だそうです。

数はそこまででもないけれど、期間が長い様。特に若い方(30代以下)でも軽症にとどまらず長引くケースが増えてきているそうです。変異種による影響なのか、「第3波以前とは違う傾向になっている」とドクター談です。

 

なお断っておきますが、東京大阪において医療逼迫しているのは事実だと思います。
ただあくまで私が入院した環境では違ったということ、看護師さんもドクターも「まだマシ」という認識だったことを伝えているだけです。私も「僕が入った病院も隙間がないくらいバタバタ!医療が逼迫しているから、皆ちゃんと感染症対策とったほうが良いよ!」嘘を言ったほうが世のためになる気もするのですが、ここではあくまで経験談を正しく伝えるものなので真実を書かせてもらいます。

もちろんだからといって「医療逼迫してないよ大丈夫」と思ってるわけでもないです。
あくまでこの記事では「真実の体験談」を描くことに注力しています。あしからず。

 

隔離病室はこんな感じ

 

病室はいわゆるパラマウントベッド。
「ういいーーん」って背が起きたりするアレです。よく見る奴ですね。

TVは見放題。同居人がいる場合はイヤホン推奨なのですが、個室状態だったのでそのままスピーカーで流していました。本来はTVのカードを購入して見る様ですが感染症対策のためカードは撤廃され、いつでも見られる様になっていました。

 

冷蔵庫が備え付けであり、簡単なロッカーもあります。

水場もあります。歯磨きや洗顔などはここでします。

 

必要なものは売店で購入できますが、隔離病棟なので患者は病室~トイレ間以外は自由に歩くことができません。
売店は1日1回看護師さんにお買い物をお願いする決まりになっていました。

 

お菓子や雑誌など比較的自由に頼めますが、実際どんなものが売られているのかわからないので頼むのが難しかったです笑。結局ポテチとゼリー、それと水くらいしかお願いしませんでした。それとこれらはもちろん実費で退院後にまとめて請求されます。

 

8,9日間程度で平熱に戻る

毎日やることは健康管理くらいです。
熱を測り、血中酸素飽和度を測り、症状を記載していくのみです。表が渡されるので時間に合わせて熱を測り、回診の際に報告する感じですね。

 

ちなみに血中酸素飽和度とはコロナの重症度を示してくれるもの。
肺炎になり肺がダメージを受けると血液中に酸素が十分に行き渡らないので酸素飽和度が変化します。この値が96%あたりだと正常ですが、93%くらいの低い値になると呼吸不全が疑われ重症化が心配されます。

オキシメーターという装置を指にはめて測ります。

 

私は一時この値が低かったので2日ほど酸素吸入を受けました。
ちなみに私は基礎疾患もないし、年齢的にも第3波までは重症化しにくい年代のはず。それでも高熱と酸素飽和度に変化があったわけですね。怖い。。。

 

治療は対処療法が多く、解熱剤を使って様子を見てもらいました。
その後なかなか熱が下がらなかったので点滴による治療が行われ、そこから病状は安定していきました。最初の発熱から熱が下がるまで大体8,9日くらいはかかったかな。。。

 

ドクター曰く、点滴などでも効かない場合は積極治療に切り替える、とのことでした。例えばアビガンなどの薬を投与するなどでしょう。私の場合はそこまでいかなかったので不幸中の幸いでした。また私の場合は軽症に分類されるそうです。

※参考「アビガンについて」

医療用医薬品 : アビガン (アビガン錠200mg)
抗インフルエンザウイルス剤; 総称名:アビガン; 一般名:ファビピラビル; 販売名:アビガン錠200mg; 製造会社:富士フイルム富山化学

 

これで「コロナ軽症」!?軽症の定義とは何なのか?

「軽症」の定義にも疑問ですが・・・

38度以上の高熱が1週間以上続く辛さといったら無いですよ。
解熱剤も効いたり効かなかったりなので。食欲はまったく出ないし、寒気は酷いし、一瞬は「もしかしてこのまま死ぬんじゃないか?」とすら思いました。

 

ただ人工心肺装置ECMOを使ったわけでもないし、積極治療でアビガンを投与したわけでもないので軽症だそうです。

※参考「ECMOについて」

治療の切り札ECMO、装着患者の3分の2が回復 国内の準備は?
新型コロナウイルスに感染し、肺炎が重症化した患者に使用される人工心肺装置「体外式膜型人工肺(ECMO=エクモ)」。日本集中治療医学会などによると、20日まで...

 

このへんコロナの難しいところですが・・・
個人差がかなり大きい様です。

というのも不安だったので入院中や入院前に知り合いをつたってコロナの話を沢山仕入れました。過去にコロナにかかった人などの話を聞いたのですが・・・

・本当に何も症状がなく無症状
・37度程度の熱が数日出た程度
・味覚のみがなくなった

という人も大変多かったです。
まさに「ただの風邪」に近いような症状の人も少なくない。

 

ただ私に関しては明らかにただの風邪じゃなかったし、人生史上指折りで辛かった経験ではありました。
なのでコロナをただの風邪だと断ずるのも危険だと思うし、またいかなる場合も生死に直結する病気と過剰に断ずるのもまた危険だと思います。個人差が大きすぎることがこの病気の対策と認識を難しくしている面があるかと思います。

 

ただ誰にとっても
「かからないにこしたことはない」のは確かですから。

自身の可能な限りの範囲で感染症対策をしっかりして、身を守ることはしたほうが良いでしょう。また感染が拡大すれば医療を逼迫させ高齢者の救える命を落としてしまう可能性もあるわけですから、「ノーガード」で良いはずもありませんね。

 

コロナ退院までには症状軽快から72時間の経過観察期間が必要

さて退院についてですが、
ここには明確なルールがある様です。

 

新型コロナウイルス感染症の有症状患者について、これまで「発症日から14日間経過し、かつ、症状軽快から72時間経過した場合に退院可能」としてきたが、最新の知見を踏まえて、「発症日から10日間経過し、かつ、症状軽快から72時間経過した場合に退院可能」と改める―。

東京都のホームページにもある通りですが退院の基準はまさにこれ。
投薬治療などを終えて72時間経過観察し、変化がなければ退院となります。

 

ちなみに現在私は投薬も全て終えて経過観察2日目。
特に体調に変化がないのでおそらくあと丸一日ちょっとの観察で退院でしょう。

 

看護師さんいわく「この3日間(72時間)が長いのよね笑」とのこと。確かに投薬もしてないし体調は比較的元気(動かなすぎて頭がフラフラするけど)、でも行動は完全に制限されているのでなんともいえないストレスを感じる3日間です。

 

病室での行動は自由、ただし外出はもちろん禁止

ちなみに書き忘れてましたが病室内での行動は特に自由です。
PCを使っても読書をしてもTVを見ても自由です。
amazonで何かを注文し病室に届けてもらうこともできます。

ただあくまで治療中の体なわけですから、あまり派手に働いたり動いたりするとドクターから「無理はしないように」といさめられます。

実際ずっとベッドの上にいなければいけないので、大したことは出来ません。そもそも食事量も運動量も限られるので体力がない。普段通りに仕事をしたりはなかなか難しいでしょう。

 

それと食事ですね。

朝ごはん

昼ごはん

晩ごはん

入院食はこんな感じです。
コロナだけの特別な、ではなくおそらく一般的なものだと思います。
食欲がない高熱が出ている時はこれすら食べられませんでしたが、症状が改善していくとさすがに物足りないですね・・・。特に塩っ気が絶望的に足りないのでラーメンが食べたくなります笑。

 

退院後の行動は特に制限はない

最後に退院後についてですが、
看護師さんやドクターにも伺いましたが「特に気にすることは無い」とのことでした。(もちろん人によっては後遺症が出る場合もあります)

退院後は飲酒を控えるなども特になく普通通り生活を送って良いとのことです。ただ運動不足で体力がないのが、少しずつ戻ってくると思うから最初は無理をしない様にとは言われました。

またコロナ入院経験がある方からは「退院後に飲酒すると簡単に貧血するから程々にしたほうが良い」とだけは言われました。といっても私、酒はそこまで欲して無いので関係ないですが・・・。あくまで参考に。

 

コロナは正しく恐れよう

以上が私が経験したコロナウイルスの全貌です。

発症からおよそ18日程度くらいで症状軽快・退院となりました。
実質の入院期間はちょうど2週間ほど。当初は「3,4日入院する感じなのかな」と思っていたので大幅な読み違えとなりました。

 

この間仕事もロクにできず多くの方にご迷惑をおかけいたしました。
本当に反省もしているし病気の怖さを痛感しました。

この記事はただひたすらに真実を書いておくことに意義があると思っていますが、
私からの提言もいくつか最後に記しておきます。

 

「コロナは正しく恐れることが大事です」

若いから、無症状も多いから、重症化しないから、死なないから・・・確かにその通りだと思うしコロナを過剰に扱い経済を萎縮させ”すぎ”ることまではしないほうが良いとも思います。病気じゃなく、経済でも人は死にますから。

 

ただ、やはり経験上、誰にもこの辛い思いをさせたくありません。

自分でできる感染症対策をしっかりと進めていきましょう。

例えばマスクをするのもそうですね、消毒するのもそうですね、会食を控えるのもそうですね、リモートワークを増やすのもそうでしょう。

できることにはそれぞれ個々人限界もあると思いますが、私の経験では少なくとも「ただの風邪」じゃなかったのです。そういう事例も多くあるからこそ無症状だから死なないからと鷹を括らず出来ることをなるべくしておくのは大事だと思っています。

 

危機意識という意味で、まだまだ低い人も多かろうと思います。

現在インド株が猛威を奮っていますが、世界の終わりの様なインドの惨状を見て「日本もこうなるんじゃないか」と漠然と不安に感じることを求めているわけではありません。ただ「日本は大丈夫」「自分は大丈夫」と鷹を括らず、出来る範囲のことをしっかりすることは必要です。特に若い方に関しては。

ドクターとも何度も話しましたが第4波の動きは明らかに今までとは違うそうです。
重症化までいかずとも1週間以上長引く若い方も大変多いそうです。たとえ死なないとはいえ、1週間以上も入院し高熱にうなされるのはかなり辛いものです。自分で出来る感染症対策を行い、身を守ることをするのは誰にとっても必要ではないでしょうか。

 

どうか1日も早くこのコロナウイルスのパンデミックが収まり
平和な日々が戻ってくる様に。切に願うばかりです。

皆様と皆様の家族がどうか無事でありますように。
またこの記事がコロナに対する認識を深め、少しでも知見の共有となれば幸いです。

 

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