服を着るならこんなふうに・補足

【洋服のケア用品まとめ】スチームアイロン、レオニスのシワ取りスプレー、IKEAのショルダーシェイパーなど

 

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というわけで私が監修する漫画「服を着るならこんなふうに」、最新話が更新されました。
今回はファッションHOWTO話ではなく、洋服や靴のケア方法などの話。おしゃれに興味が出てくると大事な洋服の一枚や二枚はあるもの。すると困るのは「ケア方法」
せっかく高いお金を出して買った服、長く愛用したい大切な服、どのようにケアして長持ちさせれば良いのか・・・迷ってしまう方も多いでしょう。

 

検索をかけてケア方法を調べても玉石混交、なかなか欲しい情報にたどり着かないものです。ある人は「革製品は水に濡らしたら終わり」と言ってるかと思いきやまたある人は「革製品は別に水に弱いわけじゃない、その後の処理が大事」と言っていたり。何をすべきなのかが自分ではいまいち判別できません。

 

そんな洋服の悩み事を整理するのも本作の役割の一つ。今回は迷いがちなケア方法やケア用品について指南いたしました。さらに本記事では漫画の補足をさせていただきます。漫画だけでは分かりにくいこと、具体的な商品名などがなかったかと思うのでこちらで・・・。

 

洗濯マーク、ちゃんと意味分かる?

 

 

そう、実は洗濯マークが刷新されました。

洋服のタグなどについているあのマーク。分かりにくいことこの上ないので漫画では表で簡単にまとめてあります。

 

この洗濯マーク疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。
日常的に何の問題もなく洗っているTシャツのタグをふと見ると「ドライクリーニングのみ」だったりしませんか。

 

これは一重にクレーム対策なのです。
洗濯表記の基準は案外に曖昧なため実は表記は「やや厳しく」書いてあることがほとんど。
というのも例えば「洗ってOK」と書いたのに「傷んじゃったじゃないか!!!」とクレームがつく場合があるわけで。それが素材のせいなのか、洗濯機のせいなのか、洗ったあとの処理のせいなのか、実は色々あるわけですが・・・。

ともあれそんな風に表記が曖昧でありかつやや厳しめにかかれているため・・・実のところこの表記をみても「正しくはやっぱり分からない」わけなのです。表記の通り洗っても痛むこともあるし、表記よりもラフに扱っても何の問題もないことも。

というわけで洗濯表記はあくまで「参考程度」くらいに考えておいた方が良いでしょう。
その服に一番詳しいのはお店の人なわけで、困ったら店員さんに尋ねるか、通販なら販売サイトに問い合わせるのが正しいです。それが実は一番確実。いちいち面倒ですけどね。

 

肩のポッコリ、予防する方法あります

 

 

これホント発明だと思います。
IKEAのハンガーカバー(ショルダーシェイパー)。以前本KnowerMagでも紹介をしたことがありますね。

 

【70円で解決!!】ニットをハンガーにかけた時に肩が「ぽっこり」ふくらむ型崩れを防ぐ方法【IKEA】

 

誰でもハンガーに洋服をかけておいて「肩がポッコリ膨らんで型崩れしてしまった」経験はあるでしょ?
あれは結局細いハンガーを使ってしまい、部分的に圧がかかってそこだけ伸びてしまうワケです。だから圧が均一にかかるように厚めのジャケットハンガーなどを使えば解消されるのですが・・・

厚めのハンガーは値段も高いし、また手持ちのハンガーを全部買い換えるのも勿体ない。
そこでIKEAのハンガーカバーです(正しい名前はショルダーシェイパー)

 

漫画で出ている通り手持ちのハンガーにくっつけるだけで、厚手のハンガーに早変わり。IKEAなら1点あたり70円程度で購入可能です。

 

 

一応amazonでも取り扱いがあるみたいです。少し値段は高くなりますが。これホントおすすめ。Tシャツなどをかけても型崩れおこしにくいし、ハンガーを買い換える必要もない。こういう発明品は世の中のためになってますねえ。

 

買ったら絶対後悔するスチームアイロン

 

 

私含めアイロンがけが面倒な男性は多いと思います。
そんな時はスチームアイロン。

 

使ったことのない人も多いと思いますが、コレ買うと100%後悔しますよ

「なんでもっと早く手を出さなかったんだろう・・・」と。

 

Yシャツはもちろんですが、ジャケットやスラックスのシワもハンガーにかけたままスチームを「プシュッ」とかけるだけで綺麗にシワが伸びます。もちろんアイロンでプレスしたように完璧にシワは伸びませんが、日常使って出るシワ感は簡単に消せます。手間でもないので仕事帰りに家でプシュッとを習慣づけてしまえばクリーニングの頻度をかなり減らすことができるでしょう。

 

ちなみにきちんとアイロンをかける時も、面倒なら別に全部均一にアイロンをかける必要はありません。「襟」「前立て(ボタンが並んでいる前面の細い部分)」「袖先」「裾」この4箇所をアイロンがけするだけで案外きちんと綺麗に見えるものです。洗いざらしで着用するカジュアルシャツでも襟と裾と袖先だけでもかけておくと全然印象が違います。

 

洋服って立体ですから、均一に見られるのではなく必ず視線が集まるポイントがあります。先端部分が特に目立つのでそこだけをアイロンかけてしまえばそれなりに清潔感を持って見えるのです。また清潔感は「モテ」の要素。「洗いざらし=ノンアイロン」ではなく「洗いざらし=襟と袖と裾だけ軽くアイロンする」と自分の中の定義を変えてあげると良いかも。モテには努力が必要なのです。

 

アイロンいらずのシワ取りスプレー

 

 

一部のスタイリストアシスタントの間では有名な「レオニスのシワ取りスプレー」これをプシュッとかけてパンパンと叩くだけでシワはかなり伸びます。

 

スタイリストの場合、撮影時にシワを素早く取る必要があります。例えば屋外での撮影などの場合はアイロン台を使えないわけですからこうした「即席シワ取りスプレー」が大変重宝します。

 

私も日頃めちゃくちゃ撮影が多いので、撮影の時にはこのスプレーが役に立ちます。どのメーカーのスプレーもそれなりに効果がありますが、個人的にはこのレオニスのスプレーがおすすめ。

 

 

手頃な価格ですが、これがあるとないとだとアイロンがけの手間が違います。

 

革製品のケア方法、真実はどれだ!?

 

 

革製品のケアはとにかく面倒くさい。しかも派閥があるもんだからそれまた面倒くさい。

「水だけ気をつけて何もしなくてもいいよ」という放置派
「クレンジングに洗顔に保湿といった肌と同じ、徹底的にやらなきゃダメになるよ」という丁寧派
「ミンクオイルだけ塗っておけばいいよ」という保守派
「踏めば味が出る、踏んで踏んで踏みまくれ」という過激派
「買い換えればいいでしょ」という成金派

そんなわけでどれが真実か分かりにくい。

しかし確かに革は皮ですから、人間のスキンケアと同じなのです。
実は女性が使っているスキンケア用品は革靴などに使っても同じように保湿成分として使えたりもします。同じ皮ですから扱いは一緒なのですね。

ですからガッチリケアしようと思えばキリがありません。ささっとブラッシングで表面の汚れを落として、古いケア剤などを落とすクレンジングをして、栄養補給と水分を浸透させて、時間が経ったら吸収しきれなかった表面のオイルなどを乾拭きして拭き取る。他にもツヤを出すためのケア用品や補色のためのケア用品など挙げればキリがないほどです。

 

しかし世の中には便利なものがあり「これだけ塗っておけばまあ悪いことにはならんよ」というオールインワンケア用品があったりします。それが「ラナパー」

 

 

ぶっちゃけ私も「手間をかければかけるほどツヤが美しくなる」ことは実感していますが、そんな面倒くさいことしてらんないなとO型人間である私は思いがち。長年このラナパー愛用していますけど特に不満を思ったことも問題が起きたこともありません。こだわりが特別強くないのならこれで十分です。

 

スニーカーも洗えるのです

 

 

最近話題のジェイソンマーク。こちらはスニーカー用の洗剤キットです。
スニーカーブームに伴い何足も揃えている人も多いでしょうが、直接地面を歩くものだからこそどうしても汚れがつきやすい。しかしまさか靴をそのまま洗濯機にブチこむわけにもいかない。

 

そんなわけで専用の洗剤があります。それがジェイソンマーク。おしゃれなパッケージと相まってかなり人気。様々なセレクトショップで取り扱いがされています。

 

 

しかもどんな素材もどんな色物も使えると豪語する自信っぷり。何度か使いましたが確かに汚れは綺麗に落ちます。特に白スニーカーだと違いが抜群に理解できるのでおすすめ。休みの日にやると楽しいし晴れ晴れした気分になりますぜ。

 

 

というわけであまりゴチャゴチャとケアに執着しすぎなのも本末転倒感がありますが、せっかく手に入れた洋服、大切に着てあげないとかわいそうですよね。洋服って本当に色々な人が関わって出来上がっているんです。

 

生地を作る人、縫製をする人、加工をする人、販売する人、デザインする人、パターンを作る人・・・もっと言えばボタンなどのパーツを作る人もいるし、「生地を裁断する」だけで外注一社使う時もあります。

今日本のブランドで全ての工程をもれなく自社で手がけているところはほとんどありません。ユニクロですら他の会社に外注しモノ作りをしています。

 

様々な職人さんが、様々な人が、作業工程を進めて想いを込めた洋服。最終的に手元にたどり着くまで様々なドラマがあります。それを背負って羽織るわけで、そう考えると尚更大事にしてあげないとかわいそうです。

「モノがボタン一つで3Dプリンターのように出来上がる」時代はまだ先です。色々な人の想いと苦労がこもっている洋服は、もう「布と糸」ではなく「洋服」なのだと思います。だからこそ自分の出来る範囲で大切に扱ってあげたいですね。

 

今回の洋服ケア回からそんな想いが伝われば幸いです。

 

そういえば以前NegiccoのMeguさんに「靴下によく穴が空く」と言われ、「それは溶かす体液が出てるからという説がある」と教えたら大層嫌がられたことがありました笑。その節は大変失礼しました・・・笑

 

 

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