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クールビズの極意は「完成形であるスーツをなるべく崩さないこと」
上の記事でクールビズの基本的な考え方を書いておきました。要約すると・・・
★クールビズは「完成形であるスーツ」を崩した半端なスタイル
★崩せば崩すほど完成形から離れていき野暮ったくなる
★無駄なデザインを入れる、色を使う、シルエットを崩すなどは避けた方が良い
★ネクタイやジャケットを省略したとしても「いかに完成形であるスーツから離れないか」がポイントとなる
てな感じですね。詳しくは上記記事をまず読んでみてください。
そしてそんな記事を読んで
「クールビズ用のポロシャツはどんなものが良いですか?」
という質問も多く頂戴しました。
この話に関しては昨年メルマガの方で具体的なアイテムや着こなし方まで含めて「徹底解説」をしているのですが、KnowerMagの方でも簡単ですがまとめておきますので是非ご参考に。
クールビズ用ポロシャツ選びの極意は「シャツカラー」にあり
まずクールビズ用のポロシャツとしてオススメ品を挙げておきます。
Photo by http://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/180723/item/69_180723.jpg
UNIQLO ドライコンフォートシャツカラーポロシャツ(ボタンダウン・半袖)
まずはこちらがオススメ・・・と言ってもこれ以外にも複数オススメがあります。
ユニクロの展開するポロシャツはなんと20型以上もあります。スポーツシーンや日常のカジュアルシーンなどに向けても展開するユニクロですから用途に応じて様々なラインアップを用意しています。しかし説明を読んでもその違いが明確にされていることはなく「どのポロシャツが日常用として向いていて、どのポロシャツがスポーツ用で、どのポロシャツがクールビズ用なのか」は余程服に詳しくないとなかなか見分けがつきません。(しかしコンセプトレベルにおいてはこの違いは明確に存在します)
ではユニクロの数あるポロシャツ展開の中で、「どれがクールビズ用としてふさわしいのか」、それを見分けるポイントがあります。
それは・・・ユニクロなら「シャツカラー」と品名に入っているポロシャツを選ぶと良いでしょう。
「シャツカラー」とは何か。服に詳しい人なら「台襟」で理解できると思います。「台襟」とは襟部分を支えて高さを出す「台」のこと。上の写真だけではピンとこないかもしれませんが、普通に展開されているポロシャツと比べれば理解できます。
こちらがポロシャツの代表格「ラコステのポロシャツ」。ラコステのポロはクールビズ用ではなく日常カジュアル用ですから台襟はありません。
並べてみると台部分が無いのが分かります。
台襟があるとないとでは何が違うのか。「襟の高さ」が主な違いです。
元々「ポロシャツ」は「シャツの省略形」です。シャツほどのドレスライクな印象、カッチリとかしこまった印象がなく、かといってTシャツほどくだけた印象もない。「Tシャツ以上シャツ未満」がポロシャツです。
台襟がないと襟に高さがなくシャツの象徴的存在である「襟」が目立たず首元に一体化します。どちらかというとTシャツのような首周りのデザインとなります。
一方で台襟がある方は襟に高さが生まれ顔の近くまで襟が届き目立つようになります。どちらかというとシャツに近いデザインとなります。
比べてみると置いた状態でも、襟の高さに違いがあるのが理解できます。
そしてもちろん一般的なシャツには「台襟」がついています。
Photo by http://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/180723/item/69_180723.jpg
ユニクロの「ドライコンフォートシャツカラーポロシャツ(ボタンダウン・半袖)」はまさにこの台襟があるモデル。台襟があるからこそ原型である「シャツ」により近く、よりかっちりとスーツらしいかしこまった表情を出してくれるのです。
台襟がない方が夏らしくカジュアルな印象にはなりますが、すでに述べている通りクールビズは「いかに完成形であるスーツから離れないか」が格好良く見せるポイント。同じポロシャツでも台襟のあるものを選ぶことで「よりシャツに近いイメージ」でドレスライクな印象を作れるのです。
「そんな襟だけで変わるのかよ??」
と思うかもしれませんが実はトップスにおいて「襟」は何よりも大事なパーツです。
肩幅や身幅や着丈は種類がありませんが、襟は種類が星の数ほどあります。クルーネック、Vネック、ヘンリーネック、ボートネック、ハイネック、タートルネック・・・シャツ襟もレギュラーカラー、ワイドカラー、ボタンダウンカラー、スタンドカラー・・・などなど。肩幅は「ラグランスリーブ」「セットインスリーブ」くらいしか名前が無いのに何故「襟」ばかりがこんなにも種類と名前が豊富なのでしょうか??
それは重要度が高いことに他なりません。
言語というのは需要に応じて生まれるものです。ご飯が美味しくないと評判のイギリス英語では「味や食感を表す単語」が70ほどしかありません。複雑な味付けの和食がある日本は400語以上、ソースなどの味付けで微細な差を感じさせるフランス語は200語以上もあります。複雑な味付けを「まったり」「まろやか」などの微妙な単語で表現する必要があるため語数に差が生じるのです。
襟の種類やワード数が多いのは「重要度が高いから」に他なりません。パンツもそうですね。ウエストの種類やもも幅の種類などはさほどないのに、裾だけは「ブーツカット」「ワイド」「スキニー」「ストレート」と様々なものがあります。(これらは「膝から裾にかけて」の形で名前が決まります。「パンツ全体のシルエットの名前」だと思っている人が多いですが、実は膝までは同じ形でも裾からの変化で名前が決まるのです。)
かねてからメルマガなどでも伝えていることですが「洋服の印象を決めるのは先端」です。下半身なら裾。上半身なら首元・袖先・裾。視線が止まりやすい先端箇所ほど重要度が高く、また重要度が高いからこそ単語が生まれるわけです。
「シャツカラー」なんて襟だけで印象が変わるのか?
と思うかもしれませんが、是非ユニクロで試着してみてください。印象がガラリと変わります。
「ドライコンフォートシャツカラーポロシャツ(ボタンダウン・半袖)」とその他のポロシャツを二枚持って試着室で確かめてみてください。シャツカラーの方が大人っぽくスーツライクな表情になります。
洋服は作りやディティールを見れば制作コンセプトが分かります。どの用途でどう着ることを想定しているのか、なんとなくでも理解ができる様になれば「審美眼」ともなります。ポロシャツにおいては「クールビズ用途ならシャツカラーを選ぶ」これだけ覚えておいてください。
こちらもユニクロのシャツカラーポロシャツを使った着こなし。ポロシャツを使った省略形「クールビズ」の着こなしでもこんなにもドレスライクな大人びた印象にすることができます。今週末のメルマガでもユニクロのポロシャツの着こなしが出てきます。興味ある方はそちらもチェックしてみてください。
着心地も抜かりなし・・・
オマケですが、この「ドライコンフォートシャツカラーポロシャツ(ボタンダウン・半袖)」。コットンとポリエステルの混紡素材になっています。
表側、外から見える部分は「コットン素材」。いわゆるポロシャツの鹿の子素材になっています。しかし裏側、肌に当たる部分は「ポリエステル素材」。なめらかで汗をかいてもペタッとならない素材になる様に構成しています。
このへんの快適性はさすがユニクロ。ビジネスマンの味方です。ご参考に・・・。
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