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私が監修する漫画「服を着るならこんなふうに」最新話66話が公開されました。
今回のテーマは「洋服とテクノロジー」。洋服の新しい可能性をざっくばらんに紹介しています。
洋服って「布と糸」だけの極めてアナログな世界だと思われがちですが・・・案外進化しているんですよ。
一本の糸でニットが作れる!?「3Dニット」
Photo by https://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/3dknitspecial/women/
まずは3Dニット。いわゆる「3Dプリンター」を想像してもらえればと・・・立体成型で作るニットです。通常服はいくつかのパーツに分けた布を縫い合わせて服としてのデザインを作っていきます。二次元的なパーツを組み合わせて三次元的なアイテムを作るのが洋服の世界。お手持ちの服を見てみると袖・身頃・首元などを継ぎ合わせているのがよく理解できるでしょう。
ところが3Dニットとは一本の糸で作られた立体成型。縫い合わせの部分がどこにも存在せず立体的に仕立てられたものを指します。
残念ながらユニクロではレディースの展開しかありません…今後はメンズに期待!!
立体成型をすることで肩や袖、切り返し部分がないので驚くほど着心地が良い。その上滑らかなツヤが生まれ高級感が出るのが特徴。
Tシャツなどでも着用すると分かると思いますが、肩の線の部分がポコッとわずかに浮くでしょ?体の左右にある縫い合わせの部分もポコッと膨らんで見えるでしょ?あれが無いと思ってください。
Photo by https://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/415968/item/63_415968.jpg
肩にポッコリ感ありますね。これが無くなるわけ。
縫い合わせがあると袖は袖、身頃は身頃と区分が見た目で明確にわかりますが・・・3Dの場合は境界線がない。どこからが腕でどこからが身頃かわからない。裸のような境界線がない滑らかで美しい見た目が作れるのです。なんとも説明しにくいですがね・・・。
「縫い目がないだけでそんなに変わるの?」
と思うかもしれませんが圧倒的に高級感が違います。今後メンズの展開でも登場すると嬉しいですけどね・・・。
iPhoneが充電できる服!?自動で靴紐が結ばれるスニーカー!?
他にも色や柄が自動で変わる近未来的な洋服など。
これらは実用化はまだまだ先で一部の展示会やコレクションなどで披露されているものがほとんど。
実際に一般販売まで進んだ例は稀です。
Photo by https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/statics.pen-online.jp/image/upload/fashion/junya-watanabe-2016-17-aw-menscollection/junya-watanabe-2016-17-aw-menscollection_QoAWhwY.jpg
COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MANでは2016年にソーラーパネルでiPhoneを充電できる洋服を発表。これも当時かなり話題になりました。
考えてみると現代における「ワークウェア」も当時においては画期的な発明のものが多かったわけです。例えばクラシカルな防水コートなどは表面にオイルを塗り込んで撥水性を確保したりしますが、これも当時としては未来志向のアイテムだったことでしょう。「水を弾くコートなんて!?」と。
ここから10年先20年先はたまた50年先の「ワークウェア」がもしかすると「iPhoneを収納できて、充電できる機構」を積んだものが主流になり一般化する・・・かもしれませんね。現代だと充電するソーラーパネルが突飛に見えますが、将来はこのディティールが「ワークウェアの象徴的なデザイン」になったり。。。
おしゃれの文脈とはちょっと離れたものですが、こうした未来志向のデザイン・機能ってなんだかちょっとワクワクしますよね。
Photo by https://content.nike.com/content/dam/one-nike/ja-jp/season-2017-fa/xcat/hyperadapt/0916/0916_lab_hyperadapt_shoews_jp.jpg.transform/full-screen/0916_lab_hyperadapt_shoews_jp.jpg
映画バックトゥザ・フューチャーで登場した「自動で紐が調整されるスニーカー」ですが、これがいよいよ一般販売です。
作中にも書いた通りですが実は2017年に数量限定発売されましたので今回は第二世代。値段もお手頃になって再登場です。といってもまだまだ街中に浸透するような価格ではないのでやっぱり一般化はまだまだ先かな・・・。
マックブックが収納できるコート
いくつか実用化されているハイテクウェアも紹介しています。
例えばノマドワーカー用にデジタルガジェットが一挙に収納できるコート「TEATORA/テアトラ」など。私の毎週配信のメルマガでも随分前(TEATORA登場まもない時期)に紹介した記憶があります。
Photo by https://www.tokyolife.co.jp/upload/style/humidit-02208/maimg.jpg
ホントにマックブックなどが収納できるサイズのポケットがあるのです笑。
しかも収納しても大して見栄えが悪くならないのも偉い。
裾に向けて膨らんだAラインの形になっているため、ポケットにあれやこれやと詰め込んでもさして気にならないのですね。フワリと広がった裾のデザインを上手に利用した作り。ただし重くはなりますが・・・笑。
TEATORAは他にも発熱する生地などを使ったりとテクノロジー感満載。なんとなくこうしたテクノロジー系の服や小物は「面白半分」で実際に着用するには至らないものが多いですが、TEATORAは実際に見た目もおしゃれで機能性があるのが素晴らしい。一発ネタ勝負じゃなく真面目に洋服として作っている感があります。
他にも電熱を入れたインソールなど。
足元がポカポカするのはありがたいですが、充電時はややくさいインソールを外してPCなどに接続するわけでちょっとその見た目はシュールですね。
他にも作業着などではたまに見かけますが、ファンがついた冷風ジャケットなどもありますね。こち亀でこんな話があったような気もするけど・・・
ソロテックスなどの新素材は今後もドンドン出てくるでしょう
MBユーティリティスーツ3月11日発売。水を弾く、シワにならない、家庭で洗える。 pic.twitter.com/2cJ3l5gZbu
— MB@幸服論、服着る、最おしゃ、コネクテッド、トラハチ著者&監修。椎名そら❤️ (@MBKnowerMag) 2019年3月3日
MBユーティリティスーツ。コート、ジャケット、スラックス。 pic.twitter.com/GQOvvDKpuk
— MB@幸服論、服着る、最おしゃ、コネクテッド、トラハチ著者&監修。椎名そら❤️ (@MBKnowerMag) 2019年3月3日
3月11日に発売開始する(メルマガ読者さん限定で購入できます)私のオリジナルアイテムMBユーティリティースーツも機能素材。スーツですけどウールではなくコーティングされた化学繊維を使い水をガンガン弾くのが特徴。シワがつかずに家庭用洗濯機で丸洗いできるのもポイント。
作中にも出てきていますが「ソロテックス」素材は最近よく耳にしますね。
帝人が満を持して売り出している高機能素材。
いわゆるストレッチ素材ですが、天然繊維同様の美しい発色が実現できたり、型崩れしなかったり、シワになりにくかったりと様々なメリットがある最先端の化学繊維。化学繊維のストレッチはポリウレタンが一般的ですが、ポリウレタンは経年で劣化がするデメリットがあります。このソロテックスは同じストレッチ素材でも劣化しにくいという特性があるためこのあたりも注目されている様。帝人がガンガン打ち出しているだけに、今後ソロテックスを使ったブランド品やアイテムはさらに増えていくでしょう。
さてお話は次回へ続く。
なにやら祐介の友人弟に服を教える流れ??
そして気がついたら登場人物皆おしゃれになってきていますね笑。
各登場人物の着こなしにも注目頂ければと思いますー。
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