スポンサーリンク
GUのデニムジャケットに文句はない・・・しかし!!
Photo by http://im.uniqlo.com/images/jp/sp/goods/295553/sub/295553_sub080_mb.jpg
GU ビッグデニムジャケットJN
GUの新作「ビッグデニムジャケットJN」。
2,990円と手頃な価格ですが素材も形もなかなか凝った作りです。
デニム素材は今更褒めるまでもないですが・・・肉感があり加工も丁寧。安っぽさはありません。ユニクロGUともにデニムの質感はここ数年でホント驚くくらい良くなっていますね。
シルエットはゆったりと着用できるビッグサイズながら着丈はそこまでユルくせず、袖周りもそこまでもたつかないようにスッキリさせています。ビッグサイズは体型が隠せて便利ですが、その分ルーズな印象になってしまうもの。・・・なので袖先や着丈など視線が止まる先端部分「のみ」細めにスッキリさせることが肝心。すると「体型は隠せるけど、決してだらしないルーズな印象にはならない」な「良いところどり」が出来ます。
定番的なデザインで長く使えてほぼ文句ナシの出来なのですが・・・
このGジャンをさらに「高級ブランドぽく」見せるように、「かんたんリメイク」してみました。
まず襟と袖をブッた切ります。
まず襟を切り取ります。
意識してない人の方が多いでしょうが「襟一つ」で洋服の印象はガラリと変わります。肩幅よりも身幅よりも袖よりも「襟」による印象は大きいもの。その証拠にシャツの襟の種類はボタンダウン、レギュラーカラー、ワイドカラー、セミワイドカラー、ノーカラー・・・など多種多様な名前がついています。また首回りもクルーネック、タートルネック、ボートネック、ヘンリーネックと山ほど名前がありますね。
肩幅や身幅や袖周りなどはここまで分類されていません。これほどバリエーション豊富に名前がつき分類されているのは「襟」くらい。無論「名前で分類」されるからには「それだけ重要」だからです。飯がまずい(と言われる)イギリス英語は味を表す単語数が少ないですが、微細な味付けが多い和食の文化である日本語は「甘い・しょっぱい」などだけでなく「まろやか」だとか単語数が爆発的に多いもの。言語とは必要があるからこそ生まれるもの、つまり言語を見ると「その国の文化」が分かるものです。味を表す単語が多いということはそれだけ食文化が発展している、味付けが複雑化していると言えるでしょう。
襟や首回りも同じです。これだけ名前があるということは、他の部分よりも遥かに重要度が高いわけ。襟があるかないかで印象は大きく変わります。
今回襟をとった理由は2つ。1つは「脱ファストファッション」を目指しました。今更「GU着てるぜ」「あれユニクロだよ」などの「ユニバレ(ユニクロを着てるとバレること)」が恥ずかしいとは思いませんが・・・ただ当然どっちかといえば「ファストファッション」じゃなくて「ブランドモノを着てる」「高級品を着てる」とも思われたいもの。
そこでちょっとブランド品に見えるように最も印象が変わる「襟」をカットオフし、「それっぽい印象」になるようにしてみました。
それともう1つはインナーに使いたいから。私はGジャンをコートのインナーに入れるフレンチファッションが大好きです。フランス人はトレンチコートの中などに古着のGジャンをinして、コートのカッチリとした印象を崩し「ドレスとカジュアルのバランス」を取ろうとします。
これから冬になりコートスタイルとなりますが、その際に私もフランス人の様にGジャンを中に入れたい!!ただ襟があると少し邪魔。チェスターコートから襟が「ピョコン」とハミだしちゃったりするのもみっともないし・・・気になります。そこでインナーとして収まりを良くするためノーカラーにしてみました。
ついでにデザインを合わせるため袖もカットします。
このアイテム袖がほんの少し長めになっているのでカットしてむしろちょうど良いくらい。
ちなみに化学繊維が入っているこの素材、家庭用ハサミで雑にざくざく切ってもあまり糸がひょろひょろ出て着ません。一発勝負でしたが、一切失敗の予兆なくすんなりカットできました。
ボタンをヌリヌリすると更に高級感倍増
・・・さて、袖と襟をカットして。ここまでで私的に「あれ?これGUじゃない!少なくとも東コレあたりに出してるブランドくらいには見えるじゃん!!」とテンション上がり気味でした・・・が、まじまじ見ているともう一箇所気になるところが・・・。
それは「ボタン」です。
Photo by http://im.uniqlo.com/images/jp/sp/goods/295553/sub/295553_sub011_mb.jpg
「GU JEANS」と書かれたこのドーナツボタン。ちょっと気になる。
マルジェラとかアンヴァレリーアッシュとかならこのボタンを「白くペンキ加工」してアンティークっぽく見せたりするはずだ・・・。
何より「ボタン」って意外を目立つものです。
シャツでもコートでもボタンを変えただけで印象は激変します。特にメンズデザインだと効果は絶大。
メンズのデザインは基本シンプルなものが多いです。メンズのコートやジャケットは基本「デザインらしいデザイン」「装飾性」がほとんどありません。レースやフリル、切り替えや刺繍など装飾性が強いレディースと異なりメンズは基本「シンプル」が主流。それだけにデザイン上の凹凸や主張が少なく・・・唯一のデザインが「ボタン」になっている事が多いのです。
Photo by http://img5.zozo.jp/goodsimages/926/3504926/3504926_14_D_500.jpg
トレンチなんてボタンが複数個出てる分、「印象はボタンで左右される」と言っても過言じゃありません。トレンチはボタンが水牛なのかプラスチックなのか真鍮なのかで全く印象は違います。賢いブランドだと素材はそこそこでもパーツにお金をかけて、さも高級面してしまうところも。(例えばZIPなどもそうです)
Gジャンは生地に色むらがあったり、ポケットなどのデザインが多かったりするため、ボタンだけが突出して目立つこともありませんが・・・それでもやはり重要要素であることは確かです。そこで今回ボタンを白に塗り替えてハイブランドのような「アンティーク調」にしてみたいと思います。
いざ塗ろうと思って「ペンキ」を用意したら事務所がペンキくさくなりすぎて死にそうだったので、急遽「これでもいいかな・・・」とペンで代用。これが思いの外良く、匂いもしないしぬるのも楽チン。しかも洗ってもあまり落ちなかった。素晴らしすぎる。すごいぞ「ぺんてる」。
塗ったのがこちら・・・あんまりわかんないな。
比較しても白が光を反射して見にくいけどともかく良い感じです。
出来上がりはこんな感じ
着てみるとこんな感じ。いやこれもうGUじゃないよ!高級ブランドだよ!!
ボタンの白がなかなか良い感じなのが伝わるでしょうか。うちのアシスタントは完成品を見て「ええ!?これGUなんですか!?」とビックリしていました。
インナーに入れても良い感じです。
コーディネートの詳細や組み合わせるロジックなどは今週末のメルマガで解説しますが、ここではGジャンの完成度を見てください。家庭用ハサミとぺんてるだけで15分で完成しました。素晴らしい出来。GUには見られません。なんならタグを切って背中に4箇所糸をつければマルジェラになります。
たまにこんな「ちょっとリメイク」も楽しいものです。是非試してみてください。多分失敗しないと思います。不器用な私が出来たくらいなので・・・。
教科書の様に読んで「おしゃれ」をマスターする唯一無二のメルマガ
毎週日曜日配信のメールマガジン「現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断」では、具体的なアイテムや着こなしまで指南した内容を毎週なんと5万文字程度のボリュームで配信しています。
月540円で、雑誌などよりも遥かに具体的なファッション指示書が送られてきます。
想像してみてください。
周りの友人から「最近なんでそんなおしゃれになったの?」と言われているあなたを。洋服屋さんに入ってショップスタッフに話しかけられてもビクビク臆せず対応できるあなたを。普段なら気負う様な高級レストランでも彼女を堂々とエスコートできるあなたを。
それらが実現できるようにフルサポートするのがこのメルマガです。
ユニクロなどのファストファッションでおしゃれをする内容はもちろん、今のトレンドやファッション情報を網羅したもの。中にはQ&Aやコーディネート診断など個別の悩みにも答えるコンテンツも用意しています。
試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
おかげさまで日本最大のメルマガ配信スタンド、
「まぐまぐ」様のメルマガランキングでは人気第2位となりました。(日本のメルマガの金字塔である堀江貴文さんが第3位)
登録は上部メニュー「メールマガジンはこちら」から、もしくは下記リンクよりどうぞ。
スポンサーリンク