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夏はどうしてもオシャレがしにくい時期です。

トップスにボトムスにシューズと最低3アイテムの組み合わせになることも多く、こ綺麗にまとめても「地味・無難」といった評価しか得られない時も・・・。

 

無地で形の良いTシャツを手に入れても、
細身で綺麗な形のスラックスを手に入れても、
最低3アイテムの組み合わせではどこか味気なく、「夏のおしゃれの限界」を感じてしまうこともしばしばあるでしょう。

 

しかし。
そんな時だからこそ。

 

小物に投資しましょう。

 

 

トレンドについて理解する

 

 

私が監修する漫画「服を着るならこんなふうに」(KADOKAWA)でもコミックス第6巻からのテーマは「脱地味」です。ベーシック&スタンダードをある程度マスターした主人公祐介が今後どのように初級から中級へとおしゃれの階段を登っていくかを描きます。

 

実はこれは「祐介がスタンダードスタイルをある程度マスターしから」という理由もあるのですが、「トレンド」的な意味もあるのです。ノームコアのトレンドが終わり、ベーシックなスタイルが「シンプルで格好良い」から「シンプルで格好良い・・・けどちょっと地味」と価値が少し低下していく流れがあります。ここについては前回書いた通りなのでご参考ください。

今後「装飾」がキーワードとなるトレンドが来ます。これはもちろん私が勝手に言っていることではなく最もトレンドを早く反映させているパリコレクションなどの流れを見ている人ならば、プロでなくとも誰もが分かることです。ハイブランドは特に顕著でノームコアから脱却しようと「デザイン」「シルエット」「色づかい」「素材づかい」の4軸で脱地味の流れを加速させています。

 

 

こういった話をすると必ず「俺はトレンドなんて気にしない」という反応を示す人が出てくるものですが、「トレンドを全く気にしないでオシャレをすること」は根本的に出来ません。仮にトレンドを気にしなくてもオシャレができるならば、昔オシャレを頑張っていた今40,50歳のオヤジさんでも十分オシャレが出来るわけです。80年代のベーシックなオシャレだったスタイル「渋カジ」や、オシャレだった髪型やメイクが今でも十分通用するわけです。しかし現実はそうではありません。

 

「トレンド」とは「価値観の波」です。おしゃれとは「その他大勢と何かが違う」からこそ「あの人オシャレだね」と評価されるのであって、皆と同じではそうはなりません。しかしながら年月が経つにつれてオシャレな着こなしや服はどんどん模倣され市場に広がります。すると5年前に「オシャレ」だったスタイルが、徐々に広まり差別化が薄まり価値が低下していきます。そうして次の「オシャレ」が生まれ新たな差別化の波が生まれます。これが「トレンド」の真意です。

 

「大勢で構成される価値観」でオシャレが決定されるがゆえに、価値観は一定とならず、「10年も20年も耐えられるおしゃれな服装」は根本的には不可能なのです。

 

ただし曲解禁止です。

もちろんベーシックスタイルが無価値になるわけではありません。「体を綺麗に見せる」「大人っぽく見せる」という原則に則ったベーシックスタイルはトレンドが変わって価値が下がっても「ダサい」とまではなりません。前述の通り「格好良いけど・・・地味だね」くらいですね。

 

また「トレンドが必要」と言ってもやたらめったらお金を使って服を買えということでもありません。「服」と「着こなし」でオシャレは作れられるわけで、「昔っぽい服」であってもある程度は「着こなし」で補うこともできるわけです。ですから「トレンドを取り入れる」というよりは「トレンドを知っておく」という方が正しいかもしれません。トレンドを知ることで、今一番差別化が進む着こなしをすることが出来、それによりベーシックスタイルに「今風の味付け」ができるわけですから。

 

 

スタンダードな服装も「小物」で一気に価値向上!!

 

 

そしてトレンドが「装飾」に向かっているからこそ、
そして今が「夏」シーズンであり「着こなしが地味になりがちでつまらない」からこそ、
今こそ「小物」を集める時期なのです。

 

上の画像はアパレルだけで見ると極めてベーシックな組み合わせです。白Tシャツと黒スラックスのごくごくシンプルな着こなし。「ドレスとカジュアルのバランス」という本サイトの骨子を知っている人であれば目隠しされても作れるコーディネートです。

 

 

しかしシンプル&ベーシックな着こなしのはずなのに・・・どこか今の感覚でも「地味」「無難」という印象はそこまで受けません。その秘密は小物にあります。

 

腕周りのブレスレット、時計、顔まわりのメガネなど。細かいようですが小物がやや多めにつけられています。

 

「小物」を言葉通りの「小物」として軽んじている人は多いと思いますが、中級者以上になればこそ「小物の重要性」に気がつきます。

メガネは顔まわりの目立つ位置にあるからこそ印象を大きく変えてくれるし、ブレスレットは夏に寂しくなりがちな腕元を彩ってくれます(しかも手首は「3首(首・手首・足首)」の一つでありコーディネート論において最も目立つ箇所の一つ)。

 

装飾性のトレンドがあるからこそ、今年から「少しだけ」多めに小物を取り入れてあげるのが差別化への道です。「ジャラジャラしろ」とまでは言いませんが、「いつもより少し多めに」と心がけてください。

 

男性はバッグを持たない人も多いですが今年からは是非クラッチバッグでもショルダーでも、一つ取り入れて見てください。
メガネは伊達で良いので(私も伊達です)試しみてください。(ユニクロのメガネは案外出来が良いのでオススメ)
夏の半袖は手首が露出するのでブレス・時計は必須です。ここは必ずGETした方が良いです。

 

 

初夏は落ち感のあるシャツを着る。 #comoli #mb #adametrope #ayame #mars

MBさん(@mb_knowermag)がシェアした投稿 – 2017 6月 17 5:53午前 PDT

 

まだまだマスに理解されるトレンドとなるにはもう半年から1年ほどかかると思いますが、予言しておきます。

 

ウォレットチェーンは必ずトレンドに復権します。

 

 

「田舎のヤンキーかオタクファッション」のどちらかのイメージしかない方も多いでしょうが、装飾性のトレンドの中でウォレットチェーンは各ブランドが注目しているところ。間違いなくここ1年の中で価値を上げて、トレンドとして復活しますので、頭に留めておくと良いでしょう。

 

 

もう皆さん夏物は飽きたでしょう？
夏用の無地のTシャツもパンツもそれなりに揃えたでしょう？？

 

この時期、何を変えば変化が起きるか、オシャレに見えるかわからなくなっていませんか？

 

だったら今こそ。秋冬に対する準備でもあり、つまらない夏服の印象を変えるためでもあり・・・

小物を集めることをオススメします。

 

 

ブレスレット・時計・バッグ・帽子・メガネ・・・あたりが手を出しやすいでしょう。
(ウォレットチェーンはまだ高いものが多くちょっと手が出しにくい)

 

これから6月末から7月頭にかけて「セール」がスタートします。新しい夏服を今から揃えるくらいなら、是非「小物」に着目してみてください。メルマガでも小物情報多めで配信します。ご期待ください。

 

 

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