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ユニクロがついにスニーカーを販売しましたね。
今回はユニクロのスニーカー、そしてユニクロ初の本革靴をレビューしていきます。
 

ユニクロのキャンバススニーカーは買うべきアイテム？

 

UNIQLO
コットンキャンバススニーカー　2,990円

 

UNIQLO
コットンキャンバスハイカットスニーカー　2,990円

 

実際にこのコットンキャンバススニーカーを何度か履いて様々なコーディネートを試してみましたが・・・大きな結論としてはなかなか良いアイテムだと思います。
 

何か良いかというとまず値段。
2,990円でこのクオリティのスニーカーが買えるのはさすがユニクロというところ。
一番驚いたのはこの価格でカップインソールが入っていることです。
通常取り外し可能なカップインソールは結構値段がかかるもの。
ですがこのスニーカーには、ウレタンが入っていてクッション性とホールド感のある非常に履き心地の良い中敷きが入っています。
 

コンバースのオールスターを履いたことがある方ならおわかり頂けると思いますが、この手のキャンバススニーカーは正直かなり歩き心地が悪い。長時間歩いてると疲れてきてしまいますよね。
なぜ疲れるかというと・・・この手の靴はソールが薄いため、歩いていると地面の凹凸で足が刺激されて疲れてしまう。
しかしユニクロのスニーカーでは、クッション性のあるウレタンインソールを入れて地面の感触が直接足の裏に伝わらない構造になっているので、比較的歩きやすいと作られています。
 

 

そして恐らくオリジナルで制作しているアウトソールは堅牢で耐久性の高いハニカム構造で滑りにくいのが特徴。よく見るとハニカム構造のソールだけれどしっかり凹凸があります。
 

当然ですがソールは基本的に平らであればあるほど滑りやすくなる。
歩く時は基本的に足が地面についた後、次の一歩を踏み出す時に蹴り出すわけですが、そのタイミングでズレたり滑ってしまう。
ただこのアウトソールはハニカム構造な上に凹凸がしっかりついているから、より滑りにくく歩きやすいというわけ。
滑りにくいソールは基本的にキュッと音がするので、個人的にはそれが少し気になるところではありますが、それさえ我慢すればかなり歩き着心地もいいし滑りにくいです。
 

 

アッパーのキャンバス地も2,990円くらいの値段なら割とチープに作られているものが多い中、ユニクロのスニーカーは表裏の2枚仕立てで裏にも布が張られており、しっかりとした作り。
どこを見てもそれほど安っぽい印象はなく、歩き着心地も良くて値段も安い。
クオリティが高く万人向けに作られたアイテムであることが分かります。
 

種類はローカットとハイカットの2つ。
フォルムはどちらも変わらないのでこの辺りは好みになりますが・・・例えばアンクルのパンツを穿いたときに足首を出したいならローカットが便利だし、足首を出したくないならハイカットを選ぶといいでしょう。
 

この手のスニーカーは実際に履いてみるとボテッとしたシルエットのものが多い。
例えばコンバースのジャックパーセルなど、ボテっとしたシルエットのスニーカーは足が短く見えてしまうんです。
 

 

ただこのスニーカーは比較的フォルムが細くややノーズが長くなっている。
基本的に私たちは相手の脚を見る時は見下ろすような形になりますよね。
その時にノーズが長いとその分脚がちょっと長く見えるわけ。
ユニクロのスニーカーは、ノーズがやや長めなので脚長に見えるようなバランスを考えて作られていることがわかります。
 

スニーカートレンドはクラシック志向へ

 

 

2,990円で歩き着心地が良く作りも丁寧で滑りにくい。
基本的な機能としては他のブランドを凌駕するクオリティの高いアイテムだと思います。
 

ただ・・・正直言うとこの手のスニーカーはどこにでもあるでしょう。
無印やGUでも展開しているし王道のオールスターにムーンスターなど・・・様々なブランドが取り扱っている。
そう考えるとわざわざユニクロでこのスニーカーを買う必要がないなと思ってしまうのが正直なところ。
 

形も綺麗で歩き心地もよく値段も安くて良いけれど・・・ABCマートのセールでローカットのオールスターなら3,000円程で売っていますよね。
このユニクロのスニーカーは2,990円で大して値段は変わらない。
 

つまり他のブランドから差別化できるインパクトがないのが少し残念なところ。
実はユニクロからスニーカーが出るという情報は、商品開発の方から事前に聞かせてもらっていたんです。
なのですごく期待が大きかったという面もあるのですが・・・ダッドスニーカーではなくクラシックなデザインで展開されたのは良いですね。
 

今ダットスニーカーの流れは少しずつ落ち着いてきています。
もちろんすぐにダッドスニーカーのトレンドが消えてしまうわけではないので、持っている方は安心してください。
ただトレンドが少しずつ落ち着いてきているのは事実。
 

ダッドスニーカーとはバレンシアガのトリプルSなどに代表される、切り替えがたくさん施されたハイテクスニーカーのこと。
そのダッドスニーカーがここ数年トレンドでしたが、今ハイブランドのお店に実際行ってみると、ダッドスニーカーからクラシックスニーカーへと少しずつラインナップが変わってきています。
例えばアレキサンダーマックイーンのスニーカーはクラシカルなテニスシューズでソールが厚手な「ダッドクラシックスニーカー」と言えるようなデザインになっている。
 

 

今まではバレンシアのような色や切り替えがたくさん入ったデザインが多かったけれど、最近のトレンドは少しずつ大人っぽい流れになってきている。
その中で派手でストリートライクなスニーカーから昔の学生が履いていたようなクラシックスニーカーにあえてソールを厚くする「ダットクラシックスニーカー」と酔うべそうなデザインを様々なハイブランドが展開しています。
 

なので今後はクラシックなデザインのスニーカーがトレンドになってくるでしょう。
スタンスミスのテニスシューズやコンバースのオールスターのような古くからあるクラシックなデザインだけれど、ソールに少し癖があるものが流行ってくる。
 

今回ユニクロがスニーカーを展開すると聞いたときに「そういうデザインのスニーカーを作ってくれたんだなあ」と勝手に想像して期待してしまったのもありますが・・・フタを開けてみると意外にも無印感のあるスニーカーだったので個人的には少し期待外れでした。
 

ユニクロはいつも私たちが想像する1.5～2倍くらい良いものを出してくるからつい驚いて買ってしまう。
だからユニクロに求めるハードルが高すぎるのかもしれませんが・・・このデザインのスニーカーは無印でもGUでもやっているから、わざわざユニクロが満を持して出すほどなのかなと疑問に思ってしまったのが正直なところでした。
 

ユニクロ初の本革ブーツの評価は・・・？

 

UNIQLO
スウェードチャッカブーツ　5,990円

 

スウェードのチャッカブーツも同じで、本革で5,990円なのにかなりクオリティが高いです。
これもハニカム構造で防滑性が高く歩き着心地が良い。文句の付け所もありません。
 

 

実際に着用してみてもなかなかかっこいいでしょう。この着こなしはほぼ全身ユニクロです。
バブアーのようなコートに白パンツ、スエードのチャッカブーツとほぼ全部ユニクロですが、オールドアウトドアが好きなおしゃれな人が着ていそうなユニクロらしからぬコーディネートが組めます。
 

 

スニーカーも着用するとフォルムが綺麗なことが良くわかりますね。シルエットも綺麗で合わせやすく歩き心地も良い。
 

でも・・・でも普通過ぎる。
スニーカーもチャッカブーツももう少しだけ工夫があれば最高だったなと思ってしまいました。
質が高いのはすごく良くわかるけれど、やはりこの通販が主流のご時世で質が高いだけだとなかなか戦えない。
写真でポンと見た時に「これかっこいいかも」と思ってポチっと購入ボタンを押してもらえるデザインにしないとなかなか厳しい。
実際手に取ってみると確かに質の高さがわかるからスタンダードばものが欲しい人は嬉しいと思うけれど、もう一工夫ないと爆発的に売れるところまではいかないなと思います。
 

でも方向性としては間違っていないと思うんですよね。
ジルサンダーもディオールもみんなクラシックなスニーカーを展開しているので、このデザインにするのはわからなくもないですが・・・少し物足りないというのが今回のユニクロシューズの感想です。
 

驚きの高コスパ！絶対買うべきトレンドスニーカーとは？

 

ユニクロのスニーカーはそこそこ良かったと。
「じゃあどんなスニーカーならおすすめなの？」と思われる方にご紹介したいのがこちら。
 

MOONSTAR
810s　KITCHE　5,000円

 

これは「MOONSTAR（ムーンスター）」の「810s（エイトテンス）」という新しいシリーズです。
一見スタンスミスのように見えますが紐のないタイプ。スタンスミスよりもかなりミニマルでシンプルなデザインです。
そして素材は滑らかでスタンスミスよりも少し高級感があります。
 

これ実は合皮なのですがとても合皮には見えません。
正直最初にこのスニーカーを手に取った時、マルジェラのフューチャースニーカーを連想してしまいまうほど。
ヒモがなく中央部分がゴムでテニスシューズを模したデザインにワンポイントのプリントが入っていてひとクセあるデザインが良いですね。
あとは防滑性が高く歩きやすい構造になっています。
 

ムーンスターはバルカナイズド製法などを取り入れている技術力の高い日本のメーカー。
「ムーンスター」と聞くと30～40代の方は子供用の靴を連想する方もいるかもしれませんが・・・実は今ムーススターは世界的に評価されていてフェンディともコラボしています。
なので技術力も高くセンスもかなり良くなっている。
 

 

この着こなしで使っているセットアップはシュタインというブランドのもの。
こうしたビッグシルエットのダブルジャケットを使ったモードな着こなしに合わせるのがおすすめ。全然安くっぽく見えないでしょう。
ハズしとして使うスニーカーに高級感があるのですごく大人っぽく見える。
このムーンスターのスニーカー、すごく良いアイテムなのですが何と値段が5,000円。このデザインと作りで5,000円は本当に驚き。
写真だといまいち魅力が伝えられないかもしれませんが、ぜひ騙されたと思って見に行ってみてください。
 

このスニーカー、本当にやばいです。
私たちがユニクロに求めることってこういうことだと思うんですね。
スタンスミスみたいだけれどちょっとひとクセある。それなのに高級感があって歩き着心地も良く滑りにくくて雨にも強い。
だからもしこのムーンスターのようなスニーカーがユニクロで販売されたら・・・もう大騒ぎの祭り状態だったと思います。ただ今回はスタンダードに寄りすぎてしまったのが少し残念なところ。
 

 

この810sシリーズ、個人的にすごくお気に入りでどのタイプもハズレがない。
ダッドスニーカーのようなデザインやニューバランスのようなデザインもあり、大体5,000～6,000円くらいで買えてしまう。でも質はとても高いです。
元々長い歴史を持っているブランドなので歩き心地も作りもすごく良い。
そして日本人の足に合わせたタイトなシルエットでフォルムも綺麗です。
ユニクロのスニーカーが100点満点中65点くらいなら、こちらの810sは120点くらいの満足度。是非店頭やオンラインで一度チェックしてみてください。
 

今回の内容をまとめると・・・ユニクロのシューズは総じて良いけれどもう半歩デザインが欲しかったというところ。
そしておすすめはムースターの810s。トレンドに沿ったクラシックなのにひとクセあるデザインで質も高いです。
 

合皮で水に強いところも良いですね。
本革もすごく魅力的ですが、合皮でガツガツ履けて5,000円という形が今の時代に合っているように思います。
本皮のスニーカーももちろんすごく風合いが良くて経年変化があり楽しいけれど、皆が皆何足も靴を揃えるわけでもないので・・・天候関係なく毎日使えて汚れにくいのは結構大事なことですね。
 

ということで今回はユニクロシューズのレビューとおすすめのスニーカーをご紹介しました。是非参考にしてみてください。
 

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