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今回は「PLST(プラステ)」というブランドのおすすめアイテムをご紹介します。プラステはご存じない方もいるかもしれませんが、実は個人的に3～4年前ぐらいから大好きでプレスルームに遊びに行かせてもらったり、1度コラボして商品を販売したこともあります。
 

そんな付き合いの深いブランドさんなのですが・・・プラステに限らずユニクロもハイブランドも全部そうですが、ブランドがいいからといって全てのアイテムがいいわけではありません。
どこのブランドにも商品によって当たり外れがある中で、今回はプラステで自信をもっておすすめできる商品を2点を紹介します。
 

PLST(プラステ)とは？

 

 

まずプラステの紹介をしておくと、実はファーストリテイリンググループのブランドです。つまりユニクロと同じグループ。
とは言ってもユニクロとは遠い親戚みたいなもので、同じグループ傘下ではあるけれどファーストリテイリンググループの中の1社であるリンクセオリージャパンの中の1ブランドなのでユニクロとは結構距離が離れてはいます。
 

リンクセオリージャパンは資本力の大きい会社で、こうした会社では大量に商品が作れるので、使える素材や縫製工場のラインの確保などが他のブランドと比べてもかなり有利です。
当然モノを作るときは資本が大きいと商品の数がたくさん作れる。たくさん作れるとモノの単価を下げられる。つまり良質な商品を低価格で提供できるわけです。

 

そしてプラステは素材開発をしっかり行っているブランドでもあります。自社で糸から作って素材を開発もしているので、他では見ないようなすごく良い素材がある。
その代わりユニクロなどの量販店と比べると若干値段は高いけれど、ユニクロよりも半歩先をいくちょっといいブランドが欲しいと思う大人の男性に最適です。
 

大人が履けるミリタリーパンツ

 

 

PLST
ストレッチオックスカーゴパンツ Men　5,990円

 

まずはストレッチオックスカーゴパンツ。5,990円とそれほど高い金額ではないですが、かなりおすすめのアイテムです。
こちらどんなアイテムなのかというとストレッチ素材のミリタリーのカーゴパンツなんですね。
 

これの何が良いのかというと・・・最近ミリタリーのトレンドが復活してきています。
ここ数年ミリタリーはそこまで注目されていませんでした。しかし世の中の風潮として無地のTシャツや無地のスラックスなどのシンプルで無難なスタイルに皆飽きてきており、デザインものが求められているのが昨今のトレンドです。
 

しかしデザインものが欲しいからと言って、いきなり男が花柄を着たり、めちゃめちゃ派手な装飾がついていたり、色んなところに切り替えがあったり・・・そういうものがいきなり好まれるわけではありません。
 

トレンドというのは誰かが作っているわけではなく、皆がシンプルな服装に飽きたから今度は少し装飾がされてあるものを着て、それにも飽きてくるともう少し派手なものを着て・・・というように気分が反映されるもの。
なのでシンプルなものに飽きたからと言って、いきなりめちゃくちゃ派手なものがトレンドになるわけではないんです。
 

では昨今のトレンドでどういうものが受け入れられるのかと言うと、その内のひとつがミリタリー。
なぜミリタリーが装飾的かというと、ミリタリーアイテムにはポケットや切り替えなどデザインが入っています。このパンツも例外ではなくフラップポケットがついていたり、裾にボタンが付いていたりとミリタリーデザインが盛り込まれてありますが・・・実はミリタリーのデザインというのは全てに意味があるのです。
縫製一つ、ポケット1ヶ所、切り替え一つにしても全て意味が存在しています。
 

 

例えばミリタリーのブルゾンは基本的に前ボタンの部分が比翼仕立てになっています。比翼仕立てとは、ボタンが露出しないようボタンの上にカバーを被せている仕様のこと。
なぜミリタリーのブルゾンが比翼仕立てになっているかと言うと、ほふく前進をしたときに前ボタンが土や岩に引っかかってボタンが取れたり服が破けることを防ぐためにボタンを隠しているのです。
 

 

そして今回紹介しているカーゴパンツはとても綺麗なテーパードシルエットになっています。
実は裾にボタンが付いていて、このボタンを留めることによって裾を細くしてテーパードをよりきつくさせられるんです。
これも元々ミリタリーの仕様ですが、なぜ裾をぐっと細くできる仕様なのかというとパラシュート部隊がパラシュート降下するときにブーツの中に裾をグッと入れてばたつかせないようにするため。
 

このようにミリタリーのデザインには全てに意味があります。
そしてメンズファッションの場合、意味の無いデザインを盛り込んでしまうとどうしても安っぽく見えてしまうんですね。
例えば楽天のメンズファッションの洋服を探してみると、裾をひっくり返したらチェック柄が出てきたり、ベルトループがレインボーカラーになっていたりとハチャメチャなデザインの洋服があったりします。
なぜそれが安っぽく感じるかというと意味のないでたらめなデザインだから。
 

ではなぜミリタリーのデザインが安っぽく見えないのかというと、それは機能美だからなんです。
全てのデザインに意味があるから説得力をもっているわけ。意味性のあるデザインというのは基本的に安っぽくならないし嘘臭くならない。説得力がそこに存在するんです。
 

そういうわけで、シンプルで無難なものはそろそろイヤだな、ちょっとデザインものが欲しいけれどデザインいっぱいありすぎると子どもっぽくなるし何を選ぶべばいいかな、、というときに意味のあるデザインを盛り込んであるシンプルなアイテムというところでミリタリーが注目されているわけですね。
 

カーゴポケットがついてる、ドローコードもついている、裾にも絞るようなボタンがついてる、、けれども決してうるさくならないのは機能美として意味が存在してるから。
だから今の時代ミリタリーがトレンドになっているのです。そして今年の春夏は特にこのようなミリタリーパンツが注目を集めています。
 

 

このミリタリーパンツどう着るかというと、やはりミリタリーというのはカジュアルなアイテムなのでなるべくドレスライクなものと合わせてバランスをとりましょう。
画像の着こなしは黒のニットを使っています。ニットはスーツの中に着るものなのでドレスライクなアイテムです。
そして足元もスニーカーではなくて革靴を使っています。
こうするとカジュアルなカーゴパンツもドレスライクにまとまって大人っぽく着こなせるわけです。
ちなみにニットはユニクロユーで革靴はGUなので高いものは使っていません。
 

このカーゴパンツは太ももあたりにカーゴポケットがついていますが、それほど膨らみもなく主張が強くないのでミリタリーアイテム初心者に特におすすめです。
しかもシルエットがすごく綺麗。ウエスト周りや太ももは周りは割とゆったりしていますが、ボタンで裾絞るとキュッと細くなり、シャープで綺麗なシルエットが出せます。
 

ミリタリーのカーゴパンツはどうしてもミリタリー感を意識しすぎて割とダボダボとしたシルエットで作るブランドが多いんですね。
古着で軍の卸しものを探しても、やはりオーバーサイズなものが多い。
オーバーサイズであることは悪いことではないですが、カーゴパンツでオーバーサイズだと本物の軍人さんのように土臭く野暮ったい印象になってしまう。
なのでシルエットを日本人に合わせてキュッと細くしているのがこのカーゴパンツの特徴です。
 

そして素材もストレッチ性が高くて動きやすく、つるっとツヤ感があるためミリタリーアイテムだけれど大人っぽい印象に仕上がっています。
カーゴパンツを大人がスマートに着こなせるよう細めに作られた、いかにもプラステらしい非常に優れたアイテムです。
その分個性的かといわれるとそうではなく、無難なアイテムではあります。
ただそれでもユニクロよりはトレンドを取り入れた半歩先をいくデザインです。ニットやTシャツのシンプルなスタイルが輝くのでぜひ使ってみてください。
 

 

着こなしとしてはロングコートに合わせるのもおすすめ。ロングコートのフォーマル感をカーゴパンツで崩すようなスタイルもカッコイイですね。
 

ユニクロより高機能で美しいセットアップ

 

 

PLST
EASY Biz ツイルテーラードジャケット Men　15,000円

 

 
PLST
EASY Biz ツイルスリムトラウザーズ Men　7,990円

 

そしてもう一つはジャケットとパンツのセットアップ。これはオンスタイルでも使えます。
プラステのスーツはすごく綺麗に作られています。ユニクロのスーツももちろんちゃんと作られてはいますが、プラステの方がよりウールライクな素材です。
化学繊維で着心地も良く、シワもつかないし形状維持性が高い。いくら動いたり座ったりしてもあまりシワがつかない超イージーケア素材です。着心地もカーディガンのようなリラックスした風合い。
それでいて見た目は完全にウールなんです。
 

実はこのアイテム、糸からプラステがオリジナルで開発しているもので他では見かけないような素材感。私もプレスルームで商品開発されている方にご説明いただきましたが、パッと身が完全にウールだったので実は化学繊維だと知ったときに驚きました。確かに触ると若干化学繊維感がわかりますが、もうパッと見はウールそのもの。
なので見た目は高級スーツのような風合いで、シワがつかず着心地が良いというかなりすごいアイテムです。
 

 

シルエットもユニクロのスーツよりずっと尖ってます。ユニクロは基本的に大量に数を作ることで値段を安くしてるわけですね。
大量の数を作るなら、当たり前ですが大量の数を売らなければいけない。そのためにおじいちゃんやおじさんや洋服にまったく興味のない人にも買ってもらえるようにしなければいけないので、誰でも着られるようなシルエットで作ることになる。
だから細くタイトなスーツを作れないわけです。スーツは体に合わせてきゅっと細い方がかっこいいけれど、おじさんがそれを着ると「なんだこれ、小さくて俺に合わねぇな」と思ってしまい買ってくれなくなる。そうするとせっかくたくさん作って安くできたのに売れなくなるため、ユニクロはみんなが着れる範囲の中でなるべくきれいな形をとらないといけないわけです。
 

しかしプラステくらいの価格になると、ある程度洋服好きな人しか買わないのでシルエットを追求できるんですね。
なのでこのジャケットはユニクロと比べると結構細くてコンパクトなシルエットです。
ウエストのくびれ部分であるシェイプも綺麗に出ています。
なぜジャケットにシェイプをつけるかというと、このシェイプの位置を高めに設定することで、腰のくびれが本来の腰の位置よりも上にあるように感じさせて足を長く見せる効果が出せるんです。
このくびれの位置も非常に綺麗なバランスで出来ており、かなり脚長でスマートに見える形に仕上がっています。
胸元のVゾーンもそれほど広すぎず狭すぎずで色っぽくとても良いアイテムです。
 

スラックスのシルエットも幅が細くて非常に綺麗になっています。
ユニクロのスラックスだとどうしてもスラックスの細さが足りないのですが、プラステだとグッと細くてシルエットが綺麗でウール見えする素材感でさらに機能的。かなりおすすめなのでぜひ着用してみてください。
 

仕事用のスーツとして使うのはもちろん、ジャケット単体もしくはスラックス単体でカジュアルに使うこともできます。
スラックスとジャケットで合わせて2万円半ばくらいと値段はそれなりにしますが、イージーケアで長持ちするので一張羅として買っておいてユニクロのスーツと交代で使っていくのも良いかと思います。
 

ということで今回はプラステの春のおすすめアイテムを2点ご紹介しました。オンスタイルのセットアップとオフスタイルのカジュアルなミリタリーパンツ。トレンドの話を交えながらおすすめしたので参考になれば幸いです。毎週配信しているメルマガではです着こなしのロジックやコーディネート解説をさらにディープに語っているので興味がある方はぜひ登録してみてください。

 

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