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YouTubeでも紹介しましたが、ユニクロU先行発売が2型ほど行われています。
UNIQLO U/ユニクロユー
クルーネックT(長袖)1,990円
UNIQLO U/ユニクロユー
クルーネックT(長袖)1,990円
長袖のカットソーと半袖のカットソー。ユニクロU展開当初からある超定番の二枚ですが、今回は特に長袖タイプの方をじっくり解説していきます。これ実はかなり考えて作られてあるのです・・・。
「ツヤ感と耐久性」を絶妙なバランスで両立
まずは素材について。
触れば誰もが分かるレベルですが・・・Tシャツ素材らしからぬ美しいツヤ感があります。半袖の方は少しガサっとした風合いですが長袖は誰が見ても高級品とわかるほど美しい風合い。
しかし「美しい風合い」というだけなら、ユニクロが通常ラインで展開する「スーピマ素材」や「ドライカラー」などの商品の方に軍配が上がります。ツヤのある風合いと美しい滑らかなドレープ感は今回のユニクロUのカットソーを遥かに上回るもの。では一体今回のユニクロU、どこがおすすめなのでしょう?
それは「耐久性」にあります。
実は風合いの美しさを追求すると耐久性は損なわれてしまうのが一般的です。
よく「高級品ほど長持ちする」なんて言いますが、あれは思い込みであり誤解です。「高いものだから長持ちするに違いない」と信じているだけ。真実はむしろ逆、実は風合いが美しい高級品ほど耐久性が低く脆いのです。
スーピマ素材などもそうですが、「ツヤのある美しい風合い」とは一体どのように作られるのか、それは基本的には「糸を細くすること」です。髪の毛を連想すれば理解できると思いますが、女性の細く繊細な髪の毛ほど美しいツヤ感が宿ります。生地もこれと同じで糸を細くすればするほど密度が高くなりツヤが見えるようになるのです。
ウールにカシミア、シルクにアンゴラなど、あらゆる高級素材にはツヤがセットでついてきます。そしてツヤを出すためには糸が細くなければならない(例外もありますが)。そして「糸が細い」ということは切れやすかったり繊細だったりと「脆さ」がセットでついてくるものなのです。
高級スーツは頻繁に手入れをしないとすぐに毛が寝てしまいテカりが出てしまいます。シルクは洗濯すればすぐに風合いが損なわれてしまいます。細い糸はどうしてもダメージが残りやすく耐久性が低いものなのです。つまり「綺麗な風合いのTシャツ」は同時に「寿命が短い」ことを意味します。
しかしながら今回のユニクロUの長袖カットソーは、「ツヤ感と耐久性」を絶妙なバランスで両立しています。スーピマTシャツほどのツヤ感はないけど、それらよりも遥かに耐久性が高い。高級素材感もあり、耐久性もちゃんとある・・・ユニクロのコンセプトである「ライフウェア」に沿う形で上質な風合いを長く楽しめるように絶妙なバランスで設計されているのです。
縫製まで考えてシルエットを作っている
次にシルエットです。
今回ゆったりとしたオーバーサイズのシルエットになっていますが、不思議と「ダボダボ」として印象にはなっていません。これは着丈のバランスが功を奏しています。
身幅や肩幅はかなり広く通常のTシャツ類などよりも随分ルーズな印象となっていますが・・・その反面着丈はかなり短めにしてあります。このお陰でコンパクトな印象が作れており「リラックスシルエットだけどダボダボしない」イメージに。
難しいんですが「オーバーサイズ」と「ダボダボ」は取り違えてはいけません。オーバーサイズは体型を隠してくれる便利なシルエット。しかしその反面何も考えずにオーバーサイズにすればだらしないダボダボ感が付いてきます。それを解消するために、「オーバーサイズだけどダボダボに見せない」ために、「メリハリ」を重視する必要があります。
例えば肩幅身幅は広くても着丈は短い・・・など。
どこかにシルエットを締めるポイントをつくることで、スッキリ見せる箇所を作ることで大人でも使えるオーバーサイズになるのです。今回のユニクロUはまさにそれですね。
また縫製部分もかなり細かくこだわっています。
実はオーバーサイズの場合、縫製が重要なポイントとなってくる。
ご覧の通り、通常のTシャツよりも肩の線が広くなっています。何も考えずにTシャツを縫い合わせてしまうとこの肩線の部分が「ポコッ」と少し浮き上がり「やたらと広い肩幅」に見えてしまったり。
そもそも肩の線がある箇所は、袖と肩を縫い合わせている「二枚の生地が重なる場所」。重なっているからこそポコッと膨らみが生まれやすく、膨らみが生まれることで肩のサイズ感がより強調されてしまいます。
オーバーサイズで体型を隠すのは良いですが、80年代のバブルファッションみたいに肩幅があまりにもデカいのも不格好です。そこでユニクロUは肩を浮かせないために裏側の縫製にこだわっています。
これは比較画像、左が今回のユニクロU・右がZARAのTシャツです。肩の付け根部分を裏返してみるとご覧の通りユニクロUは膨らみをつけないようにフラットに縫い合わせています。
ほんのわずかな違いなのですが、これが印象の違いを生み出すものです。ポコッと浮き出ないようにする縫製をするためには、ミシンも専用のものを使わねばなりません、工賃もかかります。ただこうしたところを「サボらない」からこそユニクロは長年支持され続けているのです。
ルメールの持ち味である「美しい発色」を実現
最後は発色ですね。
今回何色も展開しているカラーバリエーションも魅力ですが、パープルやオレンジなど色名だけみると「ちょっと使いにくい」ものも混ざっている様に感じます。
しかしながら実際に色味を見てみるとそんなことはありません。パープルもオレンジも柔らかい風合いに仕上げており発色は大人しい。カラフルな色合いでも使いやすいものになっています。
以前まで、10年以上前だとユニクロの発色はとにかくバカにされていました。「ユニクロカラー」なんて揶揄されるくらい、ユニクロ特有の発色があった様に思います。あれは染色が悪いのではなく実は素材に原因があるのです。発色は素材により変わります、粗悪な生地だと美しい発色ができずなんだか安っぽい濁ったような色味になることも。
しかしながら長年の素材開発でユニクロもレベルアップ。今回の発色もとても美しく仕上がっています。生地表面を起毛させることでパープルやオレンジなど使いにくい刺激の強い色も、柔らかいペールトーンにさせています。
起毛があると色はふんわりとした色味に落ち着きます。ユニクロUをディレクションするルメールの十八番が「柔らかな美しい発色」。これはエルメスのデザインをしていた時から恒例となっているものです。
ユニクロの素材が粗悪だったのは昔の話、今では美しい発色を自由自在に出せるようになっています。ルメールらしい柔らかで美しい発色も1000円程度で実現できる。パープルでもオレンジでも抵抗感なく、安っぽさなく使えるのです。
また色味に関してはなかなか選ぶのが難しいでしょう。
どの色を買えば良いの?
このパンツにはどの色が合うの?
そんな疑問に答えるべく、もう一本動画をUPしておきました。ぜひご覧ください。
ユニクロUの定番カットソー、毎年人気が高く人気色や人気サイズは早い段階でなくなります。「まだ冬だから」と安心していると無くなっちゃうので早めにおさえておくのがおすすめですよ!
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