毎週日曜配信のメールマガジンにて
「クルーネックを選べば良いのか、Vネックを選べば良いのか…わかりません。」
というご質問を頂きました。
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という訳で、今回は「ネックの種類」についてです。
「クルーネックは丸くて、VネックはV字で…そんなの分かるから別にやらなくていいよ。」
と思うかもしれませんが、安心してください。
KnowerMagで紹介する以上、単なる「ネックの種類」の紹介に留まりません。
もう一歩踏み込んだ内容にします。
例えば
クルーネックやVネックはどのような印象を与えて、
どのような時に使えばいいか分かりますでしょうか?
そのへんを踏まえてご紹介しましょう。
最もベーシックな「クルーネック」
基本となるクルーネックです。
いわゆる「丸首」。市場で一番よく見かけるであろう 丸くラウンドした首元です。
細かなディティールにもよりますが、基本的にはVネックよりもややカジュアルに見えます。
曲線はカジュアルに、直線はドレスライクに見えやすいものです。
(例外もありますが)
クルーネックの首元は曲線的。カジュアルに見えやすい形です。
プリントTシャツや肌着などのリラックスウェアはほとんどがクルーネック。
そのため「クルーネック=カジュアル」という印象がほとんどの人には付いています。
画像のような無地のクルーネックであれば、そこまでカジュアルに見えませんが、
例えば
プリントが入ったクルーネック
ネック部分が太くなっている(折り返している部分の幅が太い)
シルエットがゆったりしている
など要素として入ってくるとよりカジュアルライクに見えます。
何度もKnowerMagで述べている通り、「カジュアルによりすぎると、オシャレに見えにくい」ものです。
クルーネックを着る時はシルエットやプリント、ネックの幅などに気をつけましょう。
直線的なカッティングでドレスライクな「Vネック」
クルーネックに次いで基本となる「Vネック」。
文字通り、V字にカットされた首元のことを指します。
元々女性用に作られたネックの形で露出がやや目立ちます。セクシーな印象を与えます。
クルーネックの項目でも書きましたが
基本的に曲線はカジュアルに、直線はドレスライクに見えます。
直線的なカッティングのVネックは単体でドレスライクに見えることが出来ます。
ただし近年ではVネックはトレンドから少し外れてきました。
というのも、メンズのカットソーは数年かけて細身のシルエットが定着してきました。
Vネック+細身だとあまりにも「カッコつけ過ぎ」でドレスに寄り過ぎてしまうんです。
ドレスにより過ぎると「嘘っぽくなる」
ホストやギャル男などのスタイルを想像すれば分かると思いますが、
あまりにもドレス寄りにしたり、不必要にカッコ付けたスタイルは「嘘っぽく」「嫌味」で「逆に安っぽく」見えてしまいます。
例えば
ギラギラと輝くシルクを使ったテーラードスーツに、
Vネックのカットソー、
足下はシャープなフォルムの革靴…など。
夜の繁華街を歩けばこんな感じのお兄さんはよく見かけますね。
彼らは仕事なのでまぁ良いとして…
「日本人はアメリカナイズされておりカジュアルにより過ぎる傾向が強い。
カジュアルにより過ぎない、ややドレスよりにしたスタイルの方がオシャレに見えやすい。」
と何度もこのKnowerMag で書いていますが…
逆にドレスに寄りすぎたスタイルもNGなのです。
ドレスとカジュアルのバランスが必要なんですね。
ドレスにより過ぎた「細身+Vネック」
で、話を戻しますが、Vネック。
フィット感のある細身カットソー、というだけでドレス感がややあるのに、
ネックまで直線的でドレスライクなVネックを使ってしまうと
ちょっと「ドレスによりすぎ」てしまい、「嘘っぽく」「嫌味」に見えてしまうんです。
カットソーの細身スタイルが定着すればするほど、
またトレンドがややカジュアルよりになってきたこともあり、
今ではVネックのカットソーが少々敬遠されがちです。
バランスの取り方として
「カジュアルなクルーネックを、ドレスライクなタイトシルエットで着る」
という方がここ数年はオススメです。
程よくバランスが取れた「Uネック」
これまた文字の通り、Uの字に首元が開いたのが「Uネック」。
クルーネックとVネックの中間的な存在。
Vネック的なラインを連想させつつも、クルーネック的な曲線を描いているので
程よくバランスが取れたデザインだと言えます。
「細身のUネックカットソー」
は近年大学生からオシャレ上級者まで幅広く支持されています。
ただデザイン側としては意外と形作りが難しく…
ネックが広過ぎると不自然に見えてしまう事が多く、
逆に狭過ぎると「首が太くて詰まってしまった」ように見えることが多く、
程よいネックの深さが少々難しい。
メーカーによっては
なんともおかしな形のネックがありますので注意が必要です。
何故かカジュアルなデザインが多い「ヘンリーネック」
ボタンがフロントに付いてあり、カットソーながらシャツを着ているような雰囲気を見せるヘンリーネック。
品良く、また首元にデザインがあるため、一枚で着てもサマになるアイテム…
だったんですが、
何故かヘンリーネックはどのブランドもカジュアルなデザインで作ることが多い。
画像のように色の切り替えを行ってしまったり…
素材を「スラブ素材」といったようなカジュアルなものをチョイスしたり…
安っぽい印象のものが多く、あまりオススメできません。
10年程前、Dolce&Gabbanaなどがトレンドセッターとしてリリースしていたヘンリーネックカットソーはシルクのような艶のある素材で無地で綺麗に仕上げたヘンリーネック等をリリースしていました。
今ではそのような「ドレスライクな印象のヘンリーネック」がほとんどなく、
アメカジ的な印象を与える極端にカジュアルなデザインの物が多くなってしまいました。
そのためオシャレには見せにくいでしょう。
品良く小顔に見せることができる「タートルネック」
亀の首のような形のタートルネック。
品が良くドレスライクな印象です。
防寒的に主に秋冬にしか着れないのが難点ですが、
品の良い表情だけでなく、小顔に見える効果もあるのでなかなか便利なアイテムです。
ストールの記事でも同じ様なことを書きましたが
首元に何かあるだけで顔が小さく、身体のバランスが綺麗に見えます。
※下記参照
「印象が激変するストール/マフラー」
例えば
シャツスタイルでも中にクルーネックのTシャツではなく、
シャツスタイルの中にタートルネックのカットソーを入れると、
顔周りがかなりスッキリと見え、一気にオシャレっぽく見せる事が出来ます。
こんな感じ。
シャツの印象をちょっと変える事が出来ます。
日本人はあまり使わない着こなしテクニック。
オススメです。
「○○ネックが正解」ではなく、大事なことは「それぞれの印象」を考慮して「使い分ける」こと
結局どのネックが良いの?という話になりますが、
物事は何でもそうですが…目的に応じて使い分けるのが賢い訳です。
例えば
ミリタリーブルゾンなどややカジュアルなアイテムのインナーには
ドレスライクなVネックの方がバランスが取れるでしょう。
ドレスライクなチェスターコートのインナーには
カジュアルライクなクルーネックの方がバランスが取れるでしょう。
それぞれのアイテムのドレス・カジュアルを見極めて、
それに応じてバランスをとっていく、というのがメンズファッションの肝です。
「どのアイテムがドレスで、どのアイテムがカジュアルか分からない」
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で。
せっかくカットソーの話を書いたので…
「今すぐ買うべき、春に使える具体的なオススメカットソー」
を次回更新します。
是非お楽しみに。
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直近の内容はこんな感じ。
▼失敗しないアイテムの揃え方-革靴編-【2014年2月9日号】
▼私が購入したアイテム、教えます。【2014年2月1日号】
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▼これ買わない人いるの!?マストバイアイテム【2014年1月19日号】
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