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何色と何色を合わせりゃ正解なのか??
すっかり春めいてきたこの時期。
この時期、上の画像のような「秋冬感ある上下ダークトーンのスタイル」ではなかなか季節感が出にくく、暑苦しい。
しかしながらそこで「春だし、色を使ってみようかいなー」と思うものの・・・
「色・・・?色ってどれとどれを合わせりゃいいんじゃい・・・?」
「赤と相性良いのは緑?青と相性良いのは黄色?どれをどう合わせりゃいいんじゃー!?」
と「色合わせ」で混乱して選べず、結局モノトーンに落ち着いちゃう人も多いはず。
そこで今回は「色合わせの基本」についておさらいしましょう。
これを読めば「ファッションコーディネートにおける色合わせの基本」が理解できるはずです。
赤と緑が相性良いなら・・・「赤のTシャツと緑のパンツ」で良いのか?
「赤と緑が相性が良い」
などと色彩理論の本を5分読んだだけで書いたような情報が巷には氾濫しています。
では仮に「赤と緑」いや「黄色と緑」でも良いのですが・・・どうでしょうか?
赤のパンツと緑のTシャツをいざ合わせてみて、おしゃれになるイメージがつくでしょうか??
このように実際のファッションコーディネートにおいて考えてみるとなんだか違和感を覚えるはずですね。
(もちろん実際の色彩理論はそのような単純な話ではなく「彩度」や「明度」など様々な要素が関わってくる複雑なものですが)
「赤と緑が相性良い」などと極めてインスタントに「色の相性」を抜き出しても、はっきり言ってなんの意味もありません。
「色彩理論を学べばおしゃれになれるのではないか?」と考えて勉強をする人は多いですが、
残念ながらほとんどうまくいかないはずです。
ではファッションコーディネートにおいては、「おしゃれに見せること」においては、
何を意識して色合わせをすべきなのか。
それはまず「色彩」と「色数」です。
【超重要】「強い色」と「弱い色」を知る
例えば同じ「赤」であってもこのように彩度の高い「真っ赤な原色」と・・・
原色をうすーく引き伸ばしたような「薄いピンク」とでは
元は同じ「赤」であっても印象がまるで違うはずです。
簡単に表現すると
「赤」は子供っぽくカジュアルな印象ですが、
「薄いピンク」はカジュアルな印象がさほどなく落ち着いた印象に見えるはずです。
私はこれを単純化して図式にしています。
この様に表現すると理解が早いはずです。
「赤」は彩度が高く、刺激が強い色です。
一方で「黒白」などのモノトーンは無彩色であり、刺激のない色です。
「ドレスとカジュアルのバランス」は本KnowerMagにて私が作った概念。
ジャケットなどのスーツで使うアイテムは「ドレス」、
スウェットやデニムでなどスーツ以外の日常着で使うアイテムは「カジュアル」と定義して、
そのバランスによりおしゃれを作る方程式です。詳しくは下記のリンクをどうぞ。
そして「ドレスとカジュアル」という区分けは何もデザインの話だけではありません。
「色」にもドレスとカジュアルが存在します。
スーツは黒と白を基調とするため「ドレスとはモノトーン」です。
カジュアルはスーツの対局にあるわけですし、日常着のTシャツやスニーカーなどは色を使うほどリラックスしたラフな印象になりますから「カジュアルとはカラフル」です。
上の記事にもある通りドレスは「大人っぽい印象」、カジュアルは「ラフで子供っぽい印象」を作りますが、
色においても「大人っぽく落ち着いて見える色」と「ラフで子供っぽく見える色」が存在するわけです。
それが「強い色(カラフル)」と「弱い色(モノトーン)」なわけです。
いいですか、上の図をもう一度よく見てください。
「赤」は原色であり彩度が高く「強い色」です。
これを薄めたものが「ピンク」であり「ペールトーン(薄い色)」です。少し彩度は低くなり「弱い色」となります。その「ペールトーン」をさらに薄めたものが「白」でありドレスで使う「モノトーン」です。
ドレスの色である黒と白、モノトーンに近づくほどに印象としては大人っぽくなるわけです。
つまり「ペールトーン」は「モノトーン」のうちの「白」に近づいているから、原色よりも落ち着いて感じるのです。
逆に赤を濃くしたものがボルドーであり「ダークトーン」、同じく彩度は低くなり「弱い色」となります。これをさらに濃くしていくと「黒」となり「モノトーン」になります。
この関係性を覚えると「色使い」が極めて楽になります。
このように真っ赤な原色である「強い色」はカジュアルで子供っぽい印象が極めて強いわけ。
だからこそ小さな面積で、ドレスライクなロングコートなどの着こなしの中に「アクセント」として使うことになります。
この原色を全面に使ってしまったら、子どもっぽい印象が強くなりすぎてしまい
他人に「おしゃれ」と思わせることが難しくなるでしょう。
しかしこのように同じ赤でも「モノトーン(白)」に近い色、「ペールトーン」であれば印象はさほど強くありません。
だからこそトップスに大きな面積をもって使っても、落ち着いた印象をキープできるわけです。
「原色」「モノトーン」「ペールトーンorダークトーン」
この関係性を覚えると色の使い方が捗ります。
強い色はなるべく小さい面積におさえて主張を少なくすること。
弱い色は全面に使ってもOK。
モノトーンはいくら使っても子供っぽくはならない。
まずはこの「強い色」「弱い色」の関係を覚えてください。
色数を増やすほどカジュアルになるけど・・・?
次に色数です。
色はコーディネートで使っている数が多ければ多いほど散漫でカジュアルな印象になります。
スーツで使う色はモノトーン+1色が基本です。
色数を増やせば増やすほどドレスからは遠くなるためカジュアルな印象となり、
大人っぽさは消えリラックスした「コンビニ着」の様なラフなイメージが加速するのです。
ただし「色数」といっても上の「強い色or弱い色」も関連してきます。
弱い色であればある程度色数を増やしてもサマに見せることは可能です。
このようにダークトーンのグリーンと、ペールトーンのブルーを組み合わせても子供っぽい印象は加速しません。(ここでは色だけの話をしています、デザインなどはまた別の問題です)
しかし、想像してみてほしいのですが・・・
これがもし「ま緑」と「まっ青」の組み合わせだったら・・・???
上の画像の色を原色に変化させて、頭の中で想像してみてください。
コーディネートは一気におかしくなってしまうでしょう。
子供っぽい印象が加速してちっともおしゃれには感じないはずです。
このように「色数」を増やす場合は「弱い色」を意識して選ぶと成立しやすいのです。
「緑と青が相性が良い」とかそういった色の相性などは関係ありません。
ファッションコーディネートにおいてはそれよりも弱いか強いか、色数が多いか少ないかが重要です。
沢山色を使っても成立する不思議は「トーンの統一」
ただし「色数」には例外があり、
「同系色同士」であれば色数は増えた様に感じません。
上の画像はベージュにブラウンに面積いっぱいに色数を使っていますが、
上下とも同じベージュ、インナーはベージュを濃くしたようなブラウンを使っています。
このように同系色を意識して選んであげると色数が「ベージュ、ブラウン」と増えているとしても、さほど印象に大きな影響は与えないのです。
こんな風に同系色のアイテムならば
色数が増えてもそこまで気にならない。
キャメル、オレンジ、ブラウンと色々な色を使っているけれど、決して子どもっぽい印象はない。
それはもちろん「スーツライクなスラックスを使っているから」などもありますが、
もう一つとしては「同系色でまとめているから」という理由もあるのです。
いわゆる「ワントーンコーディネート」ですが、こうしたトーンを統一する(ワントーン)ことで印象をドレスライクなままにする方法があるのです。
おしゃれの方程式である「ドレスとカジュアルのバランス」を学ぶと、どうしても「色を使うとスーツから、ドレスから離れるのではないか」と怖くなってしまうものです。
しかしこうしてファッションコーディネートにおける色の特性を正しく知っておくと、ドレスライクな落ち着いた印象を持たせたまま色を使い春らしい着こなしを作ることもできます。
色に関しての情報は有象無象、玉石混交ですが(そもそもコーディネートにおける色彩論と一般的な色彩理論を勘違いしている人があまりにも多い)。こうして整理して覚えておくとコーディネートの指針になるはずです。是非ご参考に。
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