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2018年の春夏トレンドは一体何か?
昨年から今年にかけて海外ハイブランドなどを中心に「ネオンカラー」の着こなしがトレンドとなっています。
2018年1月度のメルマガで徹底的に「2018年度春夏メンズトレンド完全解説」を行いました。そこでは歴史と文脈に基づいて「何故これが流行るのか」「何故この着こなしが格好良いと認識されるのか」を感覚ではなく極めて論理的に解説しました。
そこで出てきたキーワードの一つに「装飾性」がありました。(気になる方はバックナンバーで購読が可能です)
トレンドを意識する理由「価値観は不変ではない」
ファッションに興味がない人でも耳にしたことがあるでしょう「ノームコア」。普通の服をシンプルに着る自然体こそがおしゃれだとするノームコア。ラグジュアリーやデザインフルなファッションに対するアンチテーゼとして生まれたこの流行。長らくノームコアはファッション業界を席巻していましたがようやくここ数年で飽和を迎え、人々の価値観は徐々にまた「装飾」に向いてきております。
何度か説明していますが価値観は不変ではありません。
80年代のバブルファッションは当時は「格好良い」ともてはやされていたものの、今それらの写真を見て「格好良い」と感じる人は10人中1人も存在しないでしょう。
「格好良い」とする価値観は時代とともに変化します。よくよく考えれば皆さんも経験しているはずです、買った当時は「すげーカッコいい!」とテンションが上がっていた洋服も1年経つと「なんか・・・格好良いけど普通だな」と評価が下がるでしょう?ファッションは「相対評価」であり「絶対評価」ではありません。
おしゃれな服装も、徐々に市場に広がり飽和状態となればその価値は下がります。だからこそ飽和した時に新しいトレンドが生まれ、そこに新たな価値観が生まれるのです。もちろんいきなり真逆のトレンドは生まれません、人の価値観がいきなり180度変わるはずもない。徐々に時間をかけてじわりじわりと気がつかないスピードで価値観は変化していきます。だからこそファッションの情報はある程度定期的に入れておかないと「いつの間にか自分の服装をダサいと思われてた」なんてことにもなりかねません。
オジサンがいつまでも昔のトレンドにこだわってもみあげをバッサリ直線的にカットしている様に、いつまでもセカンドバッグを小脇に抱えている様に(現代のクラッチバッグと過去のセカンドバッグは似て非なるものです)、情報を遮断してしまえば価値観は置き去りにされ、「格好よさ」を模索できなくなります。
極端な「装飾」などしなくても良い
さてそんなわけで昨今の価値観の変化は「ノームコアの飽和と終焉」です。
「シンプルなスタイルで格好良い」と思われていたものが今はあまりにも市場に広がりすぎて「シンプルで格好良い・・・けどどこか地味」と相対的に評価が少し下がっているわけですね。
もちろん過剰にデザインを付け足せというのでもありません。
「シンプル」なスタイルが廃れるわけでもありません、「格好良いシンプル」の定義が少し変わっていくだけです。
ではノームコアの次は何か?それが「装飾性」です。
今はシンプルだけど「ワンポイント何かプラスされている」のが格好良さのキーワード。
「装飾性・・・?えーシンプルでいいじゃん。」
と抵抗感を覚える人もいると思いますが、実はそんなにたいそうな話じゃないんです。先ほども書いた通り「価値観は徐々に変化するもの」ですから、まだシンプルな中に「1箇所変化をつける」
くらいでOK。
例えばシンプルなスタイルだけど・・・
「パンツのシルエットをワイドにしてあげる」
だけでも良いです。
「装飾」といっても何も「柄を足せ」「色を足せ」というだけじゃない。変化をつけることが重要です。
シルエットに少し変化をつけてあげるというのも立派な「装飾」です。
・・・またもちろん、ただ単に「ユルくすれば良い」わけでもありません。
「体型を綺麗に見せる基本的なメソッド」を意識すると良いでしょう。それはA,I,Yといったメンズ基本の3シルエットですね。
こちらの記事の中でも解説していますが・・・
まず人間の体型を綺麗に見せてくれるシルエットは3つです。
Aライン(トップスが細く、ボトムスが太い)
Yライン(トップスが太く、ボトムスが細い)
Iライン(トップスが細く、ボトムスも細い)以上の3種類が、メリハリがあり体型を整えて見せるシルエットです。「オシャレ」とはデザインや色使いだけで決まるものではありません。体型を綺麗に見せることでモデルの様なシルエットを作ることもまたオシャレにおいては重要です。モデルさんは何を着ても、ちょっとおかしな着こなしをしても、なぜかオシャレに感じますよね?あれは体型が整っているからです。(イケメンだから、という理由も思いつくかもしれませんが、実はモデルさんはイケメンであるとは限りません。体型の方がむしろ重要です。)
「何着てもオシャレに見える」と評される人は周りにもちらほらいるかもしれませんが、そういった人は総じてシルエットを作るのが上手なのです。デザインや色使いにばかり目がいきがちですが、実は体型に難アリなケースが多い日本人にとっては特にシルエット作りが肝になってくるのです。
こんな感じ。
「I」は基本的なシルエットでありいかにもシンプルに感じますが、「A」や「Y」に関しては上半身下半身いずれかがボリューミーであり、そのメリハリを強調するほど、主張のある装飾性のある着こなしに感じさせることができます。
こうして考えると「変化の付け方」「装飾の与え方」は実に様々な方法があります。
というわけで長い前置きでしたが・・・今回はそんな装飾の一例として
「ネオンカラー」を解説します。
最新トレンド「ネオンカラーのコーディネート」を知る
「ネオンカラー」とは言葉通りの「蛍光色」のこと。
イエローやオレンジや赤などの目を引く蛍光色をどこかに一点いれることで、装飾とする着こなしです。
「ネオンカラーなんて!!子供っぽくて抵抗がある・・・!」
と思う人もいるでしょうが、何も「全面にネオンカラーを打ち出せ」というのではありません。
先ほどの通り「どこか一点、目立たないところにチョロリ」と入れるだけでも十分なのです。なにせネオンカラーですから、目立つ目を引くカラーです。目立たないところにほんの少し入れるだけでも十分効果があります。
またネオンカラーは一気に明るい印象を付けてくれるため、秋冬らしいダークトーンの色使いや着こなしに「春らしさ」を加えるのに最適です。
これから3月4月と春になりますが「いつまでも上下黒っぽい着こなし」ばかりではどうにも「季節感のなさ」が悪目立ちします。そこで目を引き、かつ明るい印象を簡単にプラスすることができる「ネオンカラー」を使うのも悪い選択肢ではないでしょう。
今回はネオンカラーを使ったコーディネートをずらり10点並べておきました。
是非ネオンカラー使いの参考にしてみてください。
インナーにネオンカラーを使う時は「面積」に気をつける
先ほど書いた通り上下黒の秋冬らしいスタイルを「簡単に春らしく」見せてくれるのがネオンカラーです。
そのためにはインナーとして使うのが一番簡単。
抵抗感を覚えがちな人は「ネオンカラーが見える面積」に注意しましょう。
1枚目のコーディネートのようにコートの前を閉めて、首元からチラリ見えるだけにしてあげる、なども良いでしょう。洋服は当然見える面積に応じて印象は変わります。明るいネオンカラーが見えれば見えるほどカジュアルで子供っぽい印象は際立つもの。
気になる人、もしくはコーディネート全体がややカジュアルな印象の場合は、ネオンカラーをあまり見せすぎずに適度な面積で抑えることを意識すると良いでしょう。
ちなみに上のコーディネート、ほとんどがユニクロです。
アウターは例外なく全てユニクロ。ブランド品じゃなくてもきちんとおしゃれは出来るのです。
そもそもネオンカラーが入ってる服を選ぶ
例えば「ネオンカラーがそもそも服のデザインに入ってるもの」を選ぶのも良いでしょう。
ここで注意はネオンカラーが目立ちすぎると着こなしのハードルが途端に上がるということ。
先ほど書いた通りですが「面積」の大きさで印象は変化します。
だとすると全面ネオンカラーはそのまま考えずに着用すると、サマに見せるのがとても難しい。
もちろんNGでは決してないのですが、余程おしゃれに長けた人でないと扱うのは大変でしょう。
だったら上の通り「ワンポイントでネオンカラーが入ってる」
程度のものを選ぶのがオススメです。
小物でネオンカラーを差し込むのが一番簡単
最後は小物ですね。
バッグならば一番手軽で簡単かもしれません。ひょいと手に持つだけでダークな印象に変化をつけることが出来るのだから。
バッグももちろん大きさで印象は変わります。
大きめのリュックやボストンバッグでネオンカラーだと難しいですが・・・
こうした小さめのサコッシュならばさほど抵抗感もなく使えるでしょう。
またベルトで色を足してあげるのもおすすめ。
昨年今年はこうした色の入ったロングベルトがとても多い。しかもベルトだったらそこまでお金もかかりません。ちょっと一つ買ってあげれば色々な洋服に組み合わせることもできるし、一度試してみても良いでしょう。ちなみに今年はユニクロでも「ネオンカラーのベルト」があるくらいです。
ややドレスライクなスタイルでネオンカラーを使うと簡単
最後に少しだけアドバイス。
ネオンカラーを使うということは「少しカジュアルになる」ということ。
なにせスーツなどのドレススタイルではネオンカラーなど使いません。モノトーンが主流です。
カラフルになればなるほどカジュアルでリラックスした印象になるのがファッションコーディネートの世界。ネオンカラーをワンポイント足すからには「元のコーディネート」を少しドレスライクに寄せておくのが吉ですよ。
例えばスウェットにデニムにスニーカーとかじゃなくて、
ジャケットにスラックスにネオンカラーのインナーとか。
ドレスライクな中に合わせるからこそ活きるのがネオンカラーでもあります。
ここだけ注意して使ってみてくださいね。
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私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
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