ご心配、お問い合わせ頂きました。
MBです。
ようやく本業であるバイヤー業が一段落…といってもまだ忙しいですが。
(現在国内ブランドのバイイング業務中ですし…)
多少の余裕が出てきましたので、KnowerMag更新再会とさせて頂きます。
更新せず放置していたにも関わらず、
幾つかのサイトで「KnowerMag」の紹介記事を拝見しました。
「現在更新はとまっていますが、参考になるサイトです!」
などなど。
嬉しいですね…本当にありがとうございます。
復活第一弾の記事は…少々 抽象的な話なのですが、
興味ある方は是非お付き合いください。
最近色々な方と話していて、
「勘違いをしている人が意外と多いな」と感じたことが。
それは
洋服とは多面的に見て評価するべきものである
ということ。
何の事か、と言いますと…
部分を捉えて全体を評価する人がいるということ。
例えばよく耳にする言葉として…
「高品質の素材だから凄く良いですよ。」
「この素材を作れるのは世界で3工場しか存在しない。」
「3シーズン使えるGORETEX素材だから素晴らしい。」
などなど。
メンズは特にその傾向が強いですが、
素材の善し悪しで全体を評価してしまう人がいます。
「着心地が良いから良い」
「希少素材だから良い」
「高機能素材だから良い」
そんな訳ありませんよね?
考えてみれば誰でも分かる話です。
オシャレは
「素材」で決まるのですか?
「縫製」で決まるのですか?
では、
「シルエット」で決まるのでしょうか?
「色」で決まるのでしょうか?
「ディティール」で決まるのでしょうか?
全て違いますよね。
全てが「要素」に過ぎないのです。
オシャレ=素材が良い
といったような
単純な方程式で表せる様なものではありません。
オシャレ=素材+形+縫製+デザイン+ディティール…
と全ての要素を多面的に見て、
総合的な評価が「オシャレ」となるのです。
「そんな当たり前なこと分かってるよ。」
と思うかもしれませんが、
心当たりあるはずです。
お店の販売員さんに
「これ、○○でしか採れない希少素材なんですよ。」
「これ、××って縫製の仕方で珍しいんですよ。」
「これ、イタリア製なんですよ。」
そんな言葉で急に洋服に対する評価が上がったりしてませんか?
多面的に見て、総合的に判断するべきなのです。
素材の良さだけを見て「オシャレ」となるのであれば、
もしかしてユニクロが一番オシャレかもしれませんよ(笑)
素材が良いから良い、
着心地が良いから良い、
ディティールが良いから良い、
そんなものは全く何の意味も成しません。
全てが総合的に噛み合って初めて意味を成すのです。
だから逆に言えば、
粗悪な素材でもオシャレは出来ます。
他の要素を加味して総合的に評価できればそれでOKです。
実際 海外スナップのオシャレさんなんて、
古着のボロボロの素材だったりするでしょう。
インポートブランドの生地も粗悪なものが多いですよね?
トップデザイナーズと言える「ラフシモンズ」も一頃の生地はなかなか酷いものがありました。
でもオシャレでしたし、私も好んで着ていました。
評価の基準や感覚が分からないからといって
素材などの一要素に逃げてはいけません。
総合的に見る事が大事です。
販売員さんの
「素材が〜」
「縫製が〜」
それは情報としては良いですが
絶対的な評価の基準には成り得ません。
現在、秋冬シーズンにさしかかり
実に様々な洋服が市場に出ていますが、
くれぐれも部分で全体を評価しないように。
そうして購入したアイテムは後悔するものになりがちです。
お気をつけて。
…ちょっと抽象的な話になってしまいました。
次回はもう少し分かりやすい話をしますね。
相変わらずの不定期更新ではありますが…ご期待ください。
ではでは
MB