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2014年度に日本進出を果たした「COS」。
世界的には出店を加速させていますが、日本国内ではまだ青山と横浜の2店舗しか展開されておらず知名度は低いまま。
今日はそんな「COS」について。
H&Mが手がけるハイエンド業態が「COS」
「COS」はファストファッションブランド「H&M」のハイエンド業態です。
これだけで興味津々な人もいるでしょう。
このKnowerMagでも何度か書いている通り、
洋服の値段は絶対的な価値の指標ではありません。
「着こなし」という意味ではもちろんですが・・・素材の良し悪しや縫製の丁寧さなど洋服の基本的な価値基準においても値段は絶対的なものではありません。デザイナーズブランドがスーピマ綿のTシャツを作ろうと思ったら5000円以上はするでしょうが、ユニクロが作れば2枚で900円で出せます。この差は「生産量」の違いだったり「生産背景の最適化」だったりが大きいところ。どんなモノでもそうですが「数を作れば単価は安くなる」わけで世界的なブランドであるユニクロと普通のブランドのコスパが違うのは当然です。
ただもちろん数を作るということは、万人に売れるモノでなくてはいけません。形もデザインも配色も可能な限りベーシックに整えなければなりません。10代の若者も50代のおっちゃんも着ることが出来る様に・・・と考えると形作りなどはどうしても少し甘いものになってしまいがちです。
そこで「最もコスパよく、最もオシャレなものを」と思うなら、昨年今年と大流行になった「ユニクロとルメールのコラボ企画」などが賢いわけです。ユニクロの生産背景を応用しながらも、デザインは世界的なデザイナー「ルメール」が手がけている。販売数は通常品よりもずっと限られている分、万人に向けたものでなくても通用する。
「H&M」などもギャルソンなどとコラボしたり、世界的に「ファストファッションの生産背景を利用した、著名デザイナーの服」は支持されています。
それは最も賢くオシャレなアイテムを手にいれる方法だからです。
で。この「COS」。
まさにそんな「賢くオシャレをする」を集約したようなブランドです。
なにせ大元である運営会社はH&M。世界第2位のファストファッションブランドであり、生産背景はどこのメーカーよりも優れたものを持っています。ただH&Mは品質よりもトレンド重視。「今売れるものをすぐに作る」という本来の意味でのファストフードならぬ”ファストファッション”を徹底しています。そのためそれっぽいものは簡単手頃に手に入りますが、長く良いものを着るスタンダード服などはなかなか見当たらないことが多い。
そこでH&Mが手がける「COS」では、「必須なベーシック服」を基本に考えて、H&Mよりも遥かに品質も値段も高めに設定しています。
Photo by http://ryutsuu.biz/images/2014/11/cos_ja_01.jpg
日本での出店場所は南青山。ギャルソンやメゾンキツネなど新旧のハイエンドブランドが立ち並ぶ都内屈指の一等地です。
私も都内に住み始めてからよくよく実感できていますが、「青山」ってちょっと世界が他の土地と異なります。
例えば中目黒や代官山にもオシャレなお店は山ほどあるし高価なブランドショップも立ち並んでいますが・・・「青山」ほどの近寄りがたさはありません。
「青山」はお店の作りもセレクトも本当の意味で”ハイエンド”です。お客様を選ぶように格式あるいかにも入りにくいお店作りをしていますし、道行く人も良いものを上手に着ている人ばかり。六本木ともちょっと近いけれど、六本木はちょっと夜の匂いが強くて怪しい雰囲気もある。青山はそれもなくて、本当に「お金持ちの余裕ある空間」って印象です。ブランドが立ち並ぶみゆき通りに一度足を運んでもらえればあの独特の空気感は伝わるはず。刺激的な土地です。
コンテンツ読めば分かると思いますが私は別に拝金主義でも成金趣味でもないし、別にハイブランドだからどうなの??とも思ってるくらいです。毎シーズンチェックしているハイブランドはもちろん沢山あるし、買うことも多いですが上述の通り「高いから良い」とも思わないしユニクロとマルジェラを混ぜることだって普通にあります。必要なものを必要な時に着るだけで、別にレッテルもブランドもタグも必要ありません。
ただだからといって逆に「高いものはダメだ」とも思ってません。
世界的なハイブランドにはやはり刺激あるアイテムも多いし、目が離せません。日常で使うかどうかはさておいて、目を養う上ではユニクロだけでは不十分な時もあるでしょう。
話が逸れてますが、
そんな国内屈指の刺激的な土地である「南青山」に出店しているのがH&Mグループの「COS」。
「ファッションとクオリティを最良の価格で」は店頭コピーにも使われている有名なH&M哲学ですが、COSは「高いクオリティのファッションを手の届きやすい価格で」が理念だそうです。
Photo by http://otokomaeken.com/wp-content/uploads/2014/12/01530d9f2e7d3739fc4ec4d612339642.png
みゆき通りに並ぶハイブランドと比べてどんな質なんだ??と見てみると、
確かにH&Mの様な安っぽさは全くありません。
価格帯はメンズならば・・・
アウターは2〜30,000円程度、
カットソーは4,000円〜9,000円程度、
パンツは8,000円〜15,000円程度、といったところ。
南青山に並ぶお店としてはずいぶん手頃です。アローズのオリジナル品と同じかやや高いくらいの価格帯でしょうか。
ただもちろん「H&M製」を考えればずいぶん高価です。
ただこれが・・・案外良いんですよ。
オシャレをするには十分すぎるクオリティ
先ほども述べた通り洋服の価格は絶対的な価値じゃありません。
ブランドが抱えている生産背景によって価格は大きく左右されます。
さて世界規模のH&Mが手がけるハイエンドラインとなるとどうでしょう。
パッと見た印象でもCOSで売っている5,000円のカットソーが
市場で並ぶ10,000円のカットソーとも見劣りしないくらいのコスパがあると感じます。
南青山のみゆき通りに並ぶ超がつくほど極上のブランド、例えばプラダの4万円もするTシャツと比べてどうかと言われればそりゃ無茶な比較対象です。質の高さは当然プラダに軍配があがります・・・が、自己満足じゃなく日常着として他人から見られて判断されるレベルならばCOSでも十分「良い服着てるね」と言われますよ。
オンライン通販サイトもあるのですが・・・H&M然り写真撮りがマジで上手すぎて判断の仕様がありません笑。(ちなみに通販サイトは日本未対応。いずれ対応するとは思いますが、現状で通販で買うなら代行業者や個人輸入などを使う他ないかと。)
最近の通販のデメリットだと思うんですけど、実物のモノよりも遥かに綺麗な写真を作ってしまうので、モノが届いた時のギャップが激しいんですよね。良いものなのか悪いものなのかイマイチ画像だけだと頼りにならないことも。どことは絶対言いませんが国内の某有名セレクトショップが通販画像に磨きをかけすぎて返品率が超拡大したそうです笑。商売なのは分かるんですが風俗嬢じゃあるまいし「詐欺写真」でモノを売る手法、いい加減やめてほしいですねえ。
写真では判断しにくい、近場にお店がない・・・という人が多くてなかなか難しいとは思いますが、
全体的に「トレンドを意識した上質なスタンダード」という印象。すべてがすべて手放しで褒められるレベルではもちろんありませんが、このお店だけでも「街で振り返られるくらいのオシャレなスタイル」「洋服好きが思わず “それどこのブランド?”と聞いてくるスタイル」を作ることが出来るでしょう。
ユニクロは過去に述べた通り実は「ファストファッション」ではなく「スローファッション」ですから、極めてスタンダードなものしか作りませんが、COSは同じベーシックでも少々トレンドも混ぜている印象。柄物やデザインものも少なくなく、そのあたりがまた面白い。ユニクロ無印だけでは「幅の広いオシャレに対応しにくい」という悩みが尽きませんが、そこにトレンドライクなデザイン服のあるCOSを混ぜるとさらに賢くオシャレの可能性が広がるように感じています。
すでに世界で100店舗以上を展開する巨大ブランドに成長しています。
日本への店舗拡大2014年の南青山、2016年の横浜に続き、じわりじわりと増えていくでしょう。
なお毎週末のメルマガではこのCOSのオススメアイテムレポートも予定。
賢くハイエンドなファッションを楽しめる方法としてオススメです。興味ある方は是非。
これマジで、あなたの洋服人生を変えるブランドかも知れませんよ・・・
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私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
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