シルエットの基本

【初心者向け記事】ストレートシルエットのデニムは初心者には不向き?テーパード、ブーツカットどのシルエットを選ぶべきか?

 

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今回はパンツのシルエットについて。
「テーパードってなんだよ?」「ブーツカットって今穿いてもいいの?」「スキニーって何?」
など専門用語だらけのアパレル、初心者には疑問はつきものです。
そこで改めて「パンツのシルエット」についてまとめましょう。

 

パンツシルエットの種類は大きく分けて3つ

 

パンツのシルエット作りは大きく分けて3種類です。

1.ストレート

2.ブーツカット

3.テーパード

この3つです。

 

裾が膝からまっすぐ落ちているものがストレート、
裾が大きく広がったものがブーツカット、
裾が細くすぼまったものがテーパード、

この3種類です。

 

裾が「まっすぐ」か、「開いている」か、「細くなっている」か。
またこの度合いによっても名前が変わります。

 

例えば同じストレートシルエットでも、
大きく太い幅のものは「ワイドパンツ」などと表現しますし、

同じブーツカットシルエットでも
大きく太い幅のものは「バギーパンツ」などと表現しますし、

同じテーパードシルエットでも
極端に細いものは「スキニーパンツ」などと表現します。

 

一つ一つのシルエットについて解説と共に見ていきましょう。

 

 

「迷ったらストレートシルエットがオススメですよ」は嘘?

 

もっともベーシックなシルエットである「ストレート」。
膝から下を広げることも狭くすることもなく、まっすぐに落とした形をストレートと表現します。

 

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Photo by http://www.okoku.jp/img/item_photo/113/011328011307066902/image01.jpg

 

こういったシルエットが「ストレート」。
膝から細くも太くなっておらず真っ直ぐストレートに裾まで落ちていることが分かります。

 

流行り廃りのないストレートシルエットは
「流行関係なく使えますよ」とショップスタッフさんはオススメしがちですが、

・・・実は裾に気をつけないと、

足の形がもっとも汚く見えるシルエットでもあり、

初心者にはあまりオススメできないものなのです。

 

まずこちらの画像をご覧ください。

 

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Photo by http://www.jb-voice.co.jp/mdstore/wp-content/uploads/2011/05/img_1617-450×600.jpg

 

ストレートシルエットは裾幅が半端に広いのが、実は大きなデメリットです。
裾を長めにとってしまうと、クッションと呼ばれるシワが多く裾にたまりやすいのです。

 

パンツの裾が長いと、当然スニーカーなどの足元に裾が「たまり」、
くしゃくしゃとしたシワが作られます。
このシワがなんとも野暮ったく、また足を短く不恰好に見せてしまう原因となるのです。

 

何故シワがあると野暮ったく、また不恰好に見えるのか?

その理由の一つが「視線集中」です。
洋服の印象は「先端」で決定されます。
首元・袖先・足元の3箇所は特に視線を集めてしまうポイントです。

 

「オシャレは足元から」なんて言葉もありますが、
あれは「足元は”先端部分”であるために視線が集中するから」という理由がきちんとあるのです。
どんなにドレスライクな服装をしていても、足元がスニーカーだと一気にカジュアルに見えますし
逆にどんなにカジュアルな服装をしていても、足元が革靴だと一気に大人っぽく見えます。
足元は視線を集めるポイントであるため、
そこで全体の印象を左右してしまうほどの影響力を持っているのです。

 

そんな視線集中のポイントに、ルーズな「シワシワ」があったらどうでしょうか?
印象は一気にルーズに野暮ったく子供っぽくなります。

 

「シワがあるだけで子供っぽいのか??」と疑問を持つ人はスーツを連想してください。
スーツは基本的に「シワ」を嫌います。
高級スーツは着用時にいかにしてシワを出さないかを至上命題としていますし、
スラックスの裾はクッションをなるべく出さない丈が美しいとされています。
スーツ屋さんでお直しを頼んだ人は理解できるでしょう。
カジュアルのデニムよりもずっとずっと裾を短く直すことをオススメされませんか?
あれは「シワが出ない方がスーツは美しい」からです。

 

「スーツ」はドレスや大人っぽさの象徴であり、
カジュアルウェアもスーツに近づければ近づけるほど大人っぽくドレスに見えます。
スーツと真逆に存在する、ありえない「裾のシワ」は
カジュアルで子供っぽさを表現してしまうのです。

 

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Photo byhttp://image.rakuten.co.jp/three-g/cabinet/syouhin/03697967/agj019_2.jpg
※「シワシワ、くしゃくしゃの野暮ったいスタイル」の極端な例

 

もっともそんなロジックを説明せずとも、
「シワシワ、クシャクシャはだらしない」というのは世の母親が皆教えてくれたことですよね?
シワは子供っぽさ、だらしなさ、野暮ったさを表現するものであり、
そこが視線集中のポイントである裾にあることは、
服装をグッと子供っぽく見せてしまうことに繋がります。

 
 

シワがあると野暮ったく、また不恰好に見えるもう一つの理由は
「パンツの裾を過度に強調してしまう」ということ。

 

考えてみれば当たり前の話なのですが、
裾にクシャクシャとシワがありボリュームがある状態と、
裾にシワがなくスッキリとした状態では、
当然シワのある方が足元が目立ってしまいます。

 

足元が目立てば目立つほど、「ここからがパンツ、ここからがシューズ」という
パンツとシューズの境界線が目立つ結果となり、足の長さがごまかせなくなります。
そのため必要以上に短足に見えてしまい野暮ったく不恰好な印象を受けるのです。

 

足を長く見せたい時に肝心なのは、
「パンツとシューズの境界線」をなるべく意識させないことです。

どこからがパンツでどこからがシューズかわかりにくくすればするほど、
足は一繋がりに長く見えるようになるのです。

 

1

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このように画像をみれば一目瞭然です。
白スニーカーとデニムで境界線がクッキリ判るものよりも、
黒靴とデニムなどで色が同化して境界線が分かりにくいものの方が足が長く見えます。

 

シワがあることにより、この境界線が必要以上に目立ってしまうので、
結果足が短く見えてしまうというワケ。

これは胴長短足が宿命である私たち日本人には

絶対必須なテクニックと言えます。

 

・・・よってストレートシルエットのパンツは、
シワができにくいように裾をなるべく短めに上げるのがポイント。

 

世のショップスタッフさんはどんなシルエットだろうと御構い無しに
「デニムだから少し長めの方がかっこいいですよ」と無責任なアドバイスをしますが、
ストレートシルエットは特別な理由がない限りは、きちんと裾上げをして、
なるべくクッションが出ないやや短めに着るのが論理的です。

 

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Photo byhttps://s-media-cache-ak0.pinimg.com/736x/e4/b2/30/e4b230d4ff6ae184ec954f8c19139625.jpg

 

こんな感じでクッションがほぼ出ないくらいの丈にしてあげると、
同じデニムでもビックリするほど大人っぽく足が長く見えるのです。

とりわけ30代以上の男性は「子供っぽさ」「野暮ったさ」をなるべく避け、
大人っぽくまとめたいものです。
ストレートシルエットを選ぶ際には注意が必要と言えるでしょう。

 

 

現代メンズファッションの主流であるテーパードシルエット

 

近年トレンドとなっている「テーパードシルエット」。
ユニクロからハイブランドまで過度に細くした「スキニーパンツ」などは多く展開しており、
メンズファッションのスタンダードになっていると言えます。

 

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Photo byhttp://image.rakuten.co.jp/h-zenmall/cabinet/14q1/3625200007.jpg

こういった「裾に向かってキュッと細くなる」シルエットを
テーパードシルエットと呼びます。

 

その魅力は上述のストレートシルエットの項を読めば理解できると思いますが・・・。

 

「テーパードパンツ」や過度に強調した「スキニーパンツ」に関しては
ストレートシルエットと違い、裾幅がかなり細めになっています。
そのため裾にシワがよらず、境界線を強調させない印象を作ります。

 

また洋服の印象は先端で決まると書きました。
そのため、「先端がスッキリ細ければ全体もスッキリ細く見えるんです」
裾が細くなっている「テーパードパンツ」はウエスト周りがゆったりとしていても、
スッキリと細く大人っぽく見えるのです。

 

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Photo byhttp://31.media.tumblr.com/42615232bd2c6a5e5aa357accd4dbd14/tumblr_mgd5j0lsoJ1qb0sslo1_500.jpg

 

スキニーは裾にシワが出ず、細身シルエットが強調されるため、
Gジャンやキャップやカラフルなスニーカーなど、過度なカジュアルスタイルも
どことなく大人っぽいスタイルに調整してくれます。

 

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Photo byhttp://otokomaeken.com/wp-content/uploads/2015/01/6478049866c194a68a4b14bbf2f2ff08.jpg

 

また、画像のように、ウエスト周りやモモ周りがゆったりしていても、
裾が細いテーパードパンツはスッキリと大人っぽく見えるもの。
肝心なのは「先端」なのですね。
30代以上の男性は中年部取りしたお腹でも細身シルエットを堪能できるため、特にオススメ。

 

また足首は下半身の中でもっとも細い部分であり、
画像のように足首を少し見せると、さらに「細いシルエット」を強調できます。

 

これは他部分でも使えるテクニックで、
首・手首・足首の3箇所は体の中で最も細い「くびれ」を持つ部分です。
その3箇所を意識的に出すことで、「細さ」を強調できるため、
たとえルーズなシルエットのカットソーや、パンツなどでも
「細く大人っぽい」スタイルに見せることができるのです。

 

 

現代ではNGな「ブーツカット」

 

ブーツカットシルエットは近年もっとも廃れているシルエットと言えるでしょう。

 

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Photo byhttp://img05.shop-pro.jp/PA01017/369/product/1993484.jpg

このように裾に向かって広がったシルエットを「ブーツカット」と呼びます。
テーパードと真逆ですね。

 

「ブーツカットはシワが出にくいからスッキリして良いんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、確かにシワが出ないので「スッキリ」とは見えるのですが・・・

 

裾のみが広がった不自然な形が近年の「ナチュラル志向」にそぐわず、
現在はすっかり廃れてしまっています。

 

現代のファッションのベースは「ノームコア」。
「究極の普通」と評されるこの潮流は、「いかにして自然にカッコよく見せるか」ということに
重きを置いたトレンドです。

 

※参考記事 「「ノームコア」とは?一体どこから来たのか?デニムを穿けばいいの?着こなしは?2015年春夏メンズファッショントレンドを徹底解説!!」

 

「気合の入った服装」
「どうだ!?かっこいいだろ!?」と言わんばかりの服装を嫌う傾向にあります。

 

近年シルバーアクセサリーをジャラジャラつけたスタイルや、
ビジュアル系のような過度に細さを強調したスタイルや、
とんがりすぎた靴やラメが入ったジャケットなどの色気を過度に強調したギャル男スタイルなど

これらがすっかり廃れてしまって街からいなくなってしまった背景には

「ノームコア」の流行があるのです。

 

その潮流からブーツカットのように「シルエットを綺麗に見せるために調整しました!」と
派手に主張してしまうようなシルエットは現代では禁忌。

ブーツカットが得意だったブランドですら、現在はほとんどリリースを控えているくらいです。

 
 

いかがでしたでしょうか?
パンツのシルエット解説。特に初心者向けな記事ではありましたが、これをベースに
パンツのシルエット選びを再考いただけると自身のおしゃれ構築に有益かと思います。

 
 

 

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