「ビッグシルエット」
昨今のメンズファッションでは一大トレンドとなっていますが、
「子供っぽくなる」
「ストリートファッションみたい」
「昔よく街で見かけた”B-BOY”みたい」
「そもそもカジュアルになりすぎるんじゃないの?」
など疑問をお持ちの方も多いと思います。
今回は「ビッグシルエット」がもたらす効果と、着こなしのコツをお伝えしましょう。
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「ドレスとカジュアルのバランスをとる」には?
「ビッグシルエット」がもたらす効用は幾つかありますが、
「カジュアルに見せる」
ということが最も大きい効用です。
「ドレスとカジュアルのバランス」がメンズファッションにおいて最も大切、ということは
もう何度も語ってますから、理解頂けているかと思います。
※未読の方はこちらの記事から先にお読み下さい。
最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
で。
ドレスに見せる方法、カジュアルに見せる方法は
何もデザインに限ったものではありません。
例えば、「ドレス寄りのスタイルに見せたいな」と思ったら、
テーラードジャケットやドレスシャツなど、
「アイテム」区切りで考える人が多いかと思います。
でも実はそれだけが要素ではありません。
例えば、同じTシャツスタイルでも
デニム素材のTシャツと、シルク素材のTシャツでは「ドレス感」がまるで違います。
例えば、同じシャツスタイルでも
発色の良いグリーンのシャツと、綺麗な真っ白いシャとでは、これまた「ドレス感」が違います。
このように「ドレス感」「カジュアル感」というものは
デザインだけでなく素材や色でも左右させることが出来ます。
「テーラードジャケットとスキニーデニムがメンズ定番だって聞いたけど、なんかサマにならない」という人。
もしテーラードジャケットがコットン素材でベージュカラーだったら…
もうそれは同じテーラードジャケットでも「カジュアルアイテム」に分類されるべきです。
もしスキニーデニムが色落ちしたクラッシュ加工を施したインディゴデニムだったら…
それはブラックのスキニーデニムとは異なるものとして認識しなくてはいけません。
同じ分類のアイテムでも、同じデザインのアイテムでも、
素材や色によって「ドレス感」は大きく左右されるものだ、
とまず認識しましょう。
シルエットで「ドレス感」を調整する
素材や色について言及しましたが、実はそれ以外にも「ドレスとカジュアル」のテイストを左右するものがあります。
もうお分かりかと思いますが、それは
「シルエット」です。
シルエットがゆるければゆるいほどカジュアルに見せる事が出来、
シルエットが細ければ細いほどドレスに見せる事が出来ます。
(※ただし例外もあります)
素材使いや色使いと同じ様に、
「ビッグシルエット」はカジュアル化の一手法です。
ジャストサイズで着るよりも、
オーバーサイズで着た方がカジュアルに見せることができます。
Tシャツでもシャツでもアウターでもパンツでも同じです。
ドレスライクなテーラードジャケットをデニムで「ハズす」というバランスの取り方は
もはやKnowerMagでわざわざ語るまでも無いくらいメンズ定番の合わせですが・・・
「ビッグシルエット」も基本的な考え方はそれと同じです。
綺麗なカットソーとスラックスで合わせた大人っぽいスタイルを
「ビッグシルエット」にすることで「ハズす」、「ドレスとカジュアルのバランスをとる」事になる訳です。
着こなしの具体例
「ビッグシルエット」の着こなしは男性よりも女性の方が上手です。
男性の「ビッグシルエット」はどうも勘違いしている人が多く、
ストリートライクなアイテムでまとめすぎてしまいがちです。
「ビッグシルエットはストリートの着こなしだ!」
「ストリートなアイテムでまとめれば間違いないだろう!」
とカジュアルすぎて子供みたいになってしまっている人が大変多いです。
先述の通りですが、
“「ビッグシルエット」を実践する理由”をよく考えてみればそれがいかに間違っているかが分かるでしょう。
カジュアル化の手法である「ビッグシルエット」を
カジュアルウェアスタイルに落とし込んでしまえば、
カジュアルになりすぎた、近所の子供みたいなスタイルになるのは当たり前です。
子供の頃 近所にいましたよね?お兄ちゃんのお下がりを着たビッグシルエットの子供(笑)
キャップを被って、派手なプリントのTシャツを着て、デニムをダボダボで穿いて、ハイテクスニーカーを履く。
そんな感じのスタイル。
「ビッグシルエットはカジュアル化の一手法」
そう考えれば自然と合わせるべきスタイルが見えてきます。
かなり上級な着こなしではありますが、こんなスタイルもビッグシルエットの成功例と言えるでしょう。
ロングコート、ドレスシャツ、モノトーンスタイルと
ドレスを凝縮したようなアイテムチョイス、配色ですが、
トップス/ボトムス共に大胆なビッグシルエットを選ぶことで
「気が抜けたドレススタイル」を構築しています。
ビッグシルエットの着こなしに関しては女性の方が上手です。
このかたのバランスの取り方は圧巻。
ウールのPコートや、レザーのインナー、黒のスキニーパンツなど
ドレスを感じさせるアイテムや素材使いに加えて、モノトーンを基調とした配色で
かなり洗練されたドレススタイルを作り出しています。
他方、アウターのビッグシルエットでカジュアル化しつつ、
更にハイテクスニーカーやニットキャップなどでカジュアルの微調整をとってます。
何気なく着こなしていますが、とても完成度の高いスタイル。
「センスが良い」とはこの事です。
メンズライクな着こなしですので、男性にも十分参考になります。
こちらもビッグシルエットのアウターでカジュアル化させています。
靴のビビッドなカラーなども程よいアクセントになっていますね。
「ビッグシルエット」は
デニムなどで「カジュアル」のバランスを取るよりも、
全く新鮮なスタイルに見えるのでオススメです。
中級〜上級者に進みたい人はこの春夏、是非ビッグシルエットを試してみてください。
ビッグシルエット成功のコツ①ドレスライクなアイテムだけで構成する
ビッグシルエット成功のコツは2つあります。
一つは「ドレスライクなアイテムだけで構成すること」。
先述の通りですが、
「ビッグシルエットはカジュアル化の一手法」です。
シルエットでカジュアル化させるので、アイテムまでカジュアルにまとめることはありません。
ならば単純な正解は「ドレスアイテムでまとめること」です。
例えばスラックス、例えば艶のあるカットソー、例えばドレスシャツ。
「これでもか!」というくらいのドレスアイテムで揃えて大人っぽく仕上げましょう。
そしてどれか一つのアイテム(基本的にはトップスがオススメです)を
ビッグシルエットにしてみましょう。
一番やりやすいのは、
ブラックスキニーデニムにビッグサイズの白カットソーなどです。
サイズ感の比較になり、ビッグシルエットが強調され、着こなしにインパクトを与えるので
「スキニーデニム×ビッグシルエット」が最も合わせやすいでしょう。
「そんなこと言われても、どのTシャツを買えばいいのか分からないよ!」
という人は、是非メルマガの登録を。
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ビッグシルエット成功のコツ②ドレスライクなモノトーンで構成する
ビッグシルエット成功のコツのもう一つは
「ドレスライクなモノトーンで構成すること」。
です。
「どうしてもストリートウェアをビッグシルエットで着たいんだけど…やっぱりオシャレにならない?」
と思う人は是非お試しを。
基本的には先述の「ドレスアイテムだけで構成する」方が合わせとしては楽ですし、
簡単にサマになるのですが、
上級者な方は、こちらの合わせも良いでしょう。
パーカー、ショーツ、BBキャップ、スニーカー。
更にパーカーはやや大きめのサイズ感とかなりカジュアルなスタイルですが、
色を白と黒のモノトーンで統一することにより、なんとかドレス感を保てています。
少しバランスを間違うと破綻する「危うい」スタイルではありますが、
上級者にふさわしい面白い雰囲気に見せることが出来ます。
こんな感じもとっても素敵ですね。
白と黒とグレーの「モノトーン」よりも
白だけ、黒だけの「ワントーン」コーディネートの方が効果的です。
難易度は高いのですが、是非実践してみてください。
白だけでなく、黒のワントーンでも良いですよ。
「ビッグシルエット」。
一見ハードルの高いスタイルの様に感じるかもしれませんが、
大したことはありません。
「ビッグシルエットはカジュアル化の一手法である」
それだけを覚えて、コーディネートに取り入れてみましょう。
デニムで外していた去年よりも、グッと新鮮で面白いスタイルに見せる事が出来ます。
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春夏は特に実践しやすいスタイルですのでお試しを。
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