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皆さんなぜスニーカーだけに名前がついているのか疑問に思いませんか。
洋服には特にモデル名がないのに、スニーカーだけはなぜかナイキ、アディダス、バレンシアガなどブランド名を使わずに
「エアマックス」「スタンスミス」「トリプルS」「スーパースター」
という名前で呼びますよね。
どうしてスニーカーだけモデル名で呼ばれるのか。
実はそこにはちょっとした心理が隠れています。
スニーカーがかっこよくても「おしゃれ」にはなれない?
というわけで今回は
どうしてスニーカーはスタンスミス、スーパースター、オールスター、トリプルSなどのモデル名で呼ばれるのか。
その秘密について解説していきます。
これ実は話としてはすごく簡単です。
スニーカーがモデル名で呼ばれるのは、スニーカーというアイテムが単体で評価されることが多いから。
よく考えてみてください。
コーディネートというのは組み合わせが大切でしょう。
例えばTシャツというアイテムは意外とそれ単体で評価されることってそんなにないんですね。
お店でTシャツを選ぶときは「手持ちのデニムと合わせたときにどんな印象になるか」「
コーディネートをしたときにかっこよくなるか」という全体像で捉えるからこそ、アイテム単品に対しての価値というのは高くないんです。
ところがスニーカーは単体で見たときにデザインとして非常にかっこいいでしょう。
例えば最近流行りのダッドスニーカーは切り替えが多く男子が喜びそうなテック系のフューチャーライクなデザインで男心をくすぐるような造形美がある。だからスニーカーマニアは多いんですね。
もちろんスニーカーマニアの方を否定してるわけではありません。私もスニーカーは大好きなので。
それはそれでもちろんいいのですが、スニーカーマニアの方って意外と履かずに置いて飾ることが多い。
そうなると本来スニーカーはコーディネートの中の一要素、全体の中の一部分に過ぎないはずなのにこれ単品を評価していることになっている。
Tシャツは袖を通して体にフィットさせないと造形の美しさが理解できないものが多いんです。
対してスニーカーは切り替えやデザイン造形美を表現するのがすごく得意なアイテムなので置いてあるだけでなんとなくサマになる。
ここがすごく大きな違いであり、スニーカーは単品で評価してる人が多いからモデル名がついているというわけ。
トリプルSやスタンスミス、スーパースターなど単品自体に価値があると皆が認識しているからこそモデル名がついているんですね。
Tシャツにモデル名がつかないのは、コーディネート全体の一部分として捉えていて単品で評価されているわけではないから。
例えばユニクロのTシャツはただ単に「ユニクロのTシャツ」というだけでモデル名がついてるわけではないですよね。それは名前をつけてまで価値を決める必要がないから名前が定着しないというだけ話なんです。
そしてスニーカーを単品で評価しがちな方に注意してほしいことがあります。
例えばエアジョーダンやダッドスニーカーなどボリュームのあるスニーカーを靴屋さんに行って「これかっこいいな、欲しいなぁ」と思って買ったはいいけれど、実際履いてみるとやたら靴だけ目立ってしまい、コーディネート的に何かおかしいなと思うことって結構あるでしょう。
このことからわかる通り単品でかっこいいからといっておしゃれになれるわけではないんです。
これ本当に誤解しがちなポイント。
男性は特にそうですが、コーディネート全体で美しく見せるという観念をそもそも持っていない人が多いんですね。
レディースの場合は子供の頃からお母さんや友達同士で「こういう風に着た方がいい」とか「これ着てみるといい」ということを教える文化が根付いているため、コーディネート全体で美しく見せることを分かっている。なので単品で評価することは基本的にあまりない。
しかしメンズの場合コーディネートという概念がそもそも強くないし誰も教えてくれないんですよ。
お父さんが服の着こなし方を教えてくれる家庭で育った男性はおそらくほとんどいないと思います。
海外だとそういうことは普通にあるけれど、日本にはないのでなかなかコーディネート全体で美しく見せるという発想が出てこない。
そうなると単品の美しさでモノを見てしまうんです。
このスニーカーがかっこいいから欲しいというだけで買ってしまう。
でも実際におしゃれというポイントで見ると、コーディネートを組んだときにどうなるかを考えないといけない。
全体の評価がコーディネートであり、皆靴だけを見てコーディネートを評価してるわけではない。
なので単品の美しさと全体の美しさというのは全く違うものなんですね。
単品でいくらスニーカーがかっこよくても、コーディネートを組んだときにかっこよくなるかは全く違う話なんです。
これを取り違えると結構大変なことになります。
もちろん趣味として単品の美しさを追求するのはすごくいいことなのですが、「おしゃれ」のためには全体の美しさを考えなくてはならないんですね。
これはちょっと誤解を生みそうな表現で申し訳ないのですが、異性の意見を聞くとおしゃれになれないという説があります。
例えば奥様や彼女さんと一緒に買い物に行ったときに「これかっこいいから着てみたら?」と旦那さんや彼氏さんの服を選んであげることがありますよね。
ただ考えてみてほしい。女性はそのときにどういう目線で選んでいるかというと、単品で選んでいる
わけですよ。
柄、色、デザインがかわいいという単品の要素で選んでいるから、モノは良いけれど実際に旦那さんや彼氏さんに着せたときに「あなたには似合わないね」ということになる。
なので基本的に異性がすすめる洋服はあまり信じないようにした方がいいかもしれません。もちろんそうではない場合もあるので、語弊があるからあまりこの表現は良くないと思いますが・・・。
プロでもない限り異性のコーディネートのことはほぼわからないんです。なので単品で評価をしてしまう。
これは先程のスニーカーの話と一緒。
なので奥様や彼女さんと一緒に買い物に行ったときに相手の意見を聞くのはもちろん大事なことですが、コーディネート全体で映えるかどうかという視点を彼女たちは持っていないことを認識しておかないと、チグハグな洋服を買うことになってしまいます。
もちろん彼女たちが悪いわけではないのですが、そのことを実際に着用する自分が認識しておかないとかえって評価を崩すことになりかねないわけです。
そういうわけで単品の評価と全体の評価をゴチャゴチャにするのは、日本人もそろそろいい加減やめましょうというのが今回伝えたいこと。
コーディネートに映える使いやすいスニーカーはこの3つ!
では靴単品で評価するものではなく、コーディネートとして映えるスニーカーはどんなものなのか。
そうなるとものすごくベタなアイテムが並ぶことになりますが・・・。
adidas
スタンスミス 13,200円
まず1つ目はアディダスのスタンスミス、これがまあ非常に使いやすい。
どういうデータなのか微妙なところではありますが、一応世界で一番売れているスニーカーとよく言われています。
世界的にも最も支持されてるスニーカーがこのアディダスのスタンスミス。モデル名がちゃんとついてますね。
当然ですがこういうシンプルなスニーカーが一番使いやすい。
もちろんダッドスニーカーは目立つからこそ面白い着こなしができるけれど、その分着まわしという意味では難しくファッションリテラシーが求められる。
なのでファッション初心者や洋服の数をたくさん持っていない方、一つのスニーカー長く使まわしたい方はスタンスミスのようなシンプルなアイテムが良いと思います。
スタンスミス最大の特徴はボリュームが抑えられているところ。
先程から言っている通りスニーカーって基本的にボリュームがあってボテっとした印象がすごく強い。
日本人は基本的にTシャツやデニム、チノパンなどカジュアルなアイテムを好む傾向にあるため、そこにボテっとしたスニーカーを入れるとてしまうと子どもっぽくなってしまう。
なのでフォルムが細く甲が低い革靴ライクな細身でボリューム感の少ないスニーカーを選ぶのがポイントです。
あとは切り替えがないものを選ぶのもポイント。
切り替えがたくさんあるとどうしてもカジュアルな印象になってしまう。
シンプルな方が当然大人っぽく見えて様々な洋服と相性が良いので、切り替えが極めて少ないスタンスミスのようなスニーカーは使いやすいですね。
ただしABCマート限定のスタンスミスは通常のものと素材が異なり、合皮を使っていてボリューム感がある。
なのでスタンスミスを買うときは1万円台のクタッとしたレザーを使っているものを選んでください。
CONVERSE
CANVAS ALL STAR OX 6,380円
使いやすいスニーカーの2つ目はコンバースのオールスター。こちらもモデル名がありますね。
オールスターはスタンスミスと比べてさらにフォルムが細くなっています。
甲の部分がかなり細く革靴のよう印象ですね。
さらにノーズが長いのも特徴。ノーズというのは鼻先の部分のことで、このノーズが長ければ長いほど脚長でドレスライクに見えます。
なぜかというと靴を履いている状態を見るときは、基本的に見下ろすような形になりますよね。なのでノーズの部分が傾いて見える。
するとノーズ部分が脚と同化して見えるため、ノーズが長ければ長いほどその分脚が長く見えるわけです。
ノーズが長いと脚が長く見えるというのは意外とスーツの世界では一般的な話ですが、意識していない方が多い。脚長に見せたいならノーズの長い靴を選ぶというのは鉄則中の鉄則です。
ただしあまりにもノーズが長すぎるとちょっと嘘くさくなるというか安っぽい印象になります。本来のスニーカーのデザインからかけ離れてしまうため、作られたような嘘くさい印象になってしまう。
自然な印象でノーズが長いスニーカーならこのオールスターが一番かと思います。
その分ボリュームが少ないのでちょっと物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
スタンスミスの方がやはりスニーカーらしさが残っているため、例えばスラックスと合わせたときにカジュアルな印象が良いように作用してバランスが取れるという考え方ももちろんあります。
オールスターの場合はノーズが長く革靴ライクなフォルムなため、デニムに合わせても意外と大人っぽいままでいられる。
このように組み合わせるアイテムによって良いのか悪いのかが総体的に決まります。
なので「絶対にオールスターを履いた方が良い」という話ではないのですが・・・大人っぽく見えるスタイリッシュに見えるという点ではオールスターに敵うスニーカーはなかなかないと思います。
NIKE
エア フォース 1 ’07 クラフト 14,300円
最後はナイキのエアフォース1。エアマックスでもいいけれど今回あえてエアフォース1にしてみました。
ストリートスタイルの代表格ですね。
今回紹介した3つのスニーカーの中で一番ボリュームのある靴です。
ただ他のバスケットシューズと比べてもややフォルムがシャープで使いやすいデザインになっています。
若干ソールが厚かったり幅があったりするため、例えば上下黒のスタイリッシュな服に合わせる靴が欲しい場合はスタンスミスだとちょっと細すぎて気取った印象になるところ。そんなときにカジュアルなエアフォース1を合わせるとバランスが取れます。
まずはスタンスミスを基準にしてよりスニーカーらしいものが欲しいならエアフォース1。より革靴らしいものが欲しいならオールスターを選んでみる。
例えば普段の着こなしでモノトーンの色合いが多い、スーツライクで大人っぽい着こなしが多いならをあえてちょっとカジュアルなエアフォースにする。デニムやチノ、Tシャツなどカジュアルな着こなしが多いオールスターを選ぶ。どちらの着こなしにも使えるバランスの良いものが欲しいならスタンスミスを選ぶ。
このようにドレスとカジュアルのバランスに基づくと、スニーカーの個性を活かして自分らしい着こなしが作れます。
ということで今回はなぜスニーカーだけモデル名がついているのか、そして使いやすいスニーカーを3つご紹介しました。是非参考にしてみてください。
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