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「MBさん一度試着に来ませんか？」

 

ユニクロ本社行ってきた。撮影禁止だったから外観のみ。 pic.twitter.com/WBEXRqxLkI

— MB@ユニクロ研究家、幸服論、服着る、最おしゃ、コネクテッド、トラハチ著者＆監修 (@MBKnowerMag) July 29, 2019

 

先日、有明のユニクロ本社に行ってきました！
何の用事で行ったかと言うと…

 

 

実はこちらのユニクロのセミオーダージャケットがリニューアルするらしく「MBさん一度試着に来ませんか？」と誘われて行ってきました！

 

無論本KnowerMagでも毎週配信しているメルマガでも書いている通りですが、ユニクロさんと私の間に金銭での契約関係はありません。今回も交通費すら自腹で行きましたよ。あ、コーヒーは1杯だけ奢ってもらったかな笑

 

スーツの肝である「素材」「シルエット」を完璧に整えた名品

 

上下2万円で手に入る「ユニクロのオーダースーツ」を3ヶ月使ってみた感想。

 

実はこのセミオーダージャケットサービスがローンチされた3年生から私はこの商品をオススメしています。スーツはカジュアルと異なり、シルエットと素材が命です。とりわけビジネススーツに関してはデザインで差別化はほとんど出来ないでしょう？シルエットもカジュアルと異なり「着崩し」があるわけでもない。スーツはシルエットをいかに体に合わせてジャストフィットさせるかと、いかに美しい素材を使うかが肝です。

そんな中素材の鬼であるユニクロがオーダースーツ(正確にはスラックスはオーダーではないので名称としては「オーダージャケット」になる様です)を始めたのが2016年。当時紳士服業界が戦慄するほどの衝撃でした「あのユニクロがついに俺たちを潰しに来るぞ…」と。

ユニクロは極上素材を世界一の安さで提供するブランド。10年スパンで愛される定番商品を開発しロングスパンで売るため単価を極限まで安くできる、だからスーピマやカシミヤや国産デニムなどがどこよりも激安で手にはいるわけです。ただしユニクロの場合は万人に受け入れられるようにシルエットを大胆に作り込めないデメリットもあります。老若誰でも着用してストレスがないように、デタラメに細いシルエットやトレンドライクな超オーバーサイズの服などは作ることができない。逆にこのへんはZARAなどが展開しているので良い感じで補完関係にあるわけですが・・・

しかし今回のスーツに関してはシルエットも完璧。何しろ「オーダー」ですから。一人一人採寸してくれてシワの出ないジャストフィットのスーツをオーダーできる。それも格安で、それもオーダーから数日で届けられる。

素材もシルエットも最高峰のスーツが格安で作れる画期的な取り組みがこのユニクロのオーダースーツです。

私だけでなく私の周りのアパレル関係者でさえも当時、このスーツを買ってました。super110の高級糸を使っておりツヤも申し分なく高級感抜群。量販店でこのクラスの素材でオーダーをすれば倍の値段してもおかしくないでしょう。このへんさすがユニクロです。

 

「平織り」を知らない揚げ足取りマンに憤り！！

 

・・・ただし、2016年当時から私は書いてましたが、ユニクロのオーダースーツには一点だけ不満がありした。
それは生地が「平織り」ということ。

当時から一部の人が「ユニクロのスーツ、ペラペラじゃね？結局安物じゃん」などと煽ったりしていましたが、、、それは平織りだからだよ。生地は当然「糸」で作られますが、だからといって糸だけで質感が決まるわけではありません。糸を「いかにして織るか」でも表情が変わります。

平織りは最もシンプルな織り方、出来上がった生地は左右対称の模様となります。通気性がよく軽くなるので春夏シーズンの素材によく使われます。

一方綾織りは斜め方向に走る線模様が出る織り方。手持ちのデニム素材などを見てください、斜め方向に線が入ってるのが分かると思います。保温性に優れて厚手になるので秋冬シーズンの素材によく使われます。

 

ユニクロのセミオーダージャケットはアパレルや洋服に携わる人が見れば一瞬で分かるほどの高級素材です。普通に着用していてもツヤが目につくでしょう。ただ前回は軽い着心地を重視したのか平織りにしたばっかりに「ペラペラじゃん」という声を少数生んでいました。

違うんだよ、それは平織りだからだよ・・・！！！

ユニクロもユニクロだよ！綾織りにすればよかったのに！！！

と私は結構何度も言ってました。風合いも雰囲気も抜群なのに「素材が軽い」ということをデメリットに捉えられて「ペラペラの安物じゃんw」とさも知った顔で大学生ブロガーなどに言われてるのが私は残念でならなかった！！ちげえんだよ！これは高級素材なんだよ！！平織りは全部安物かよ！！薄くて軽いけど高級感あるだろ！揚げ足とるなよ！！綾織りにしていればこんな言われ方しなかったのに・・・！！！

・・・と勝手に憤っておりました笑。

 

今回から綾織りに変更！シルエット感もアップデート！

 

 

しかし！！
今回はそんな私に超朗報！素材が平織りから綾織りに進化していました！！

 

 

ただでさえ高級糸を使ったツヤ感たっぷりの素材だったのに、今回綾織となり肉感が増してさらに説得力が増しています。「ペラペラじゃんw」と言ってた人もこれで文句なしでしょう笑。

シルエット感も今回から一新！サンプルを見たけど確かに良さそう・・・。もちろんサンプルはまだ私のサイズ感の通りに出来ているわけじゃないので正確にはオーダーしたものが届かないと分かりませんが、見た感じはかなり良さそう。カジュアルでも使えそうなリラックスサイズとビジネスでばっちり使えそうなスリムサイズの2展開。色は黒ネイビーグレーの3色とスタンダードなものでした。

素材感もサイズ感も一新され、また日常着用のリラックスサイズとビジネス用のスリムサイズで隙なしの今回のオーダースーツ。おそらくユニクロ側も「とりあえずあの偉そうなMBとかいうヤツ呼んでビビらせようぜ」と思ったのでしょう。私もユニクロの底力をレビューするため、全サイズ全色オーダーしましたよ。ええ、もちろん自腹です。

 

提灯記事書いてもしょうがないのでユニクロに言ってやりましたよ。

MB「全サイズ全カラーください！値引きなしで請求書出してください！」

 

・・・というわけでオーダースーツ到着したら、ケツの穴まで全部見まくってレビューしてやる！！ユニクロの新型オーダースーツがどんなものか・・・ジャッジします！！

 

全色全サイズ採寸オーダーしました！到着次第レビューします！

 

というわけでオーダーしなければならないので、ユニクロのスタッフさんにやっていただきました。
本来であれば店舗でやってもらう作業。ユニクロ店舗でスタッフさんに採寸してもらい、通販でオーダーし、数日で自宅に到着・・・というのが本来のオーダーフローです。ちょっと面倒ではあるのですが、一度やれば自分の採寸が決まるのでリピートで注文される人も多いとのこと。一度測れば通販でオーダーできますからね。さすがにネット上で正確な採寸はまだまだ出来ないしね・・・ZOZOスーツも散々だったし。。。

 

袖丈や着丈、身幅などを合わせてもらいオーダー品が届く仕組み。
ちなみにもちろん同素材のスラックスもあるのですが、こちらはオーダーではなくサイズ感で選ぶ既製品。まあスラックスをオーダーで作るのは結構マニアックだろうしこれは英断かもしれません。スラックスもこの時ついでにオーダー。リラックスサイズはダブル仕上げ、スリムサイズはシングル仕上げでオーダーしてみました。テイストの違いを確かめたいと思います。

 

 

ユニクロのセミオーダースーツ、リニューアルが8月下旬だそうです。
私の手元にはそれに少し先駆けて届くので、届いたらまたKnowerMagとメルマガにてレビューしたいと思いますのでご期待ください。

 

「ユニクロのセミオーダースーツ」を画像加工ナシで徹底レビューする

後編はこちら！

 

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