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今日はショップスタッフの小技をお教えしましょう。
「立ったまま洋服を畳むワザ」です。
10年選手の現場経験者MBが教える「洋服のお畳み」
まずはショップスタッフが行う「お畳み」を画像で解説します。
立って畳む場合も置いて畳む場合も基本的には同じことですから、まずは1度置いて畳むやり方を試して覚えるのが良いでしょう。
ひとまず洋服を裏返しにして、背中が見えるよう様にします。
片方の腕を折り返すようにたたみます。
身頃の3分の1か4分の1程度の分量を折り返します。それと折り返しにヨレなどがあると完成時にシワが生まれます。
なるべくピシっとシワやヨレがないように折り返すのが良いでしょう。
袖はこのように何重かに畳みます。
畳む時にもシワやヨレがあると見た目が損なわれる上に、洋服にシワが定着してしまいます。綺麗にピシッと折り返してたたみましょう。
またシャツなどの薄い素材の場合はこのように袖を何重かに畳むのがセオリーです。
そうすると薄い素材でも棚に陳列した際にボリューム感が生まれ、高級な印象を与えることが出来るからです。薄いTシャツ素材などで袖を折り返さずに畳むとペタンとボリュームがなくなってしまい、なんとも貧相に感じてしまいます。
逆にふんわりとボリュームのあるニットなどを畳む場合はここまで袖を折り返してしまうと、畳んだ際に膨らみすぎて見栄えが悪くなることも。その場合は袖を折り返さず、垂らしたまま畳むことも多いです。
反対側もおなじようたたみます。
こんな感じになりますね。あとは簡単です。
洋服を二つ折りにしてあげて・・・
ひっくり返せば完成です。
ちなみに袖や折り返しがグシャグシャとヨレが多すぎると・・・
こんな感じで仕上がりが「ピシッ」と綺麗に整いません、
シワ感やヨレが表面にも出てしまうのでどうしてもだらしない印象を受けてしまいます。
立ったまま畳む実演動画
立ちながら洋服を畳むやり方。 pic.twitter.com/VxkSN6XFP6
— MB@幸服論、服着る、最おしゃ、トラハチ監修&著者 (@MBKnowerMag) 2018年6月23日
立ったまま畳む場合は上で説明したことをお腹の上でやるイメージです。
実際に私がやってみました。
私も途中そうしている様に、ショップスタッフであれば「立ったままお畳み」にはルールがあります。
・アゴを使わないこと
・なるべく洋服を見ずにお客様に顔を向けたまま畳むこと
・なるべくお客様にお尻を向けずに畳むこと
通常この3つを徹底します。
・アゴを使わないこと
これはある意味当たり前。慣れていない人が立ったまま畳むと洋服をアゴで挟んで固定させようとしますが、「アゴで挟んだ洋服」を見て気持ちよく感じる変態さんはそうそういません。最終的にはお客様の手に渡るものですから大事に大切に扱うべきです。アゴで挟んで無理するくらいなら置いて畳むようにします。
・なるべく洋服を見ずにお客様に顔を向けたまま畳むこと
これも慣れていないとやりがちです。ずーーーっと下を向いたまま畳んでしまうとお客様の動向を見ることが出来ません。お客様が困っているかもしれない、お会計を待っているかもしれない、サイズを出してほしいかもしれない、そんな動向に気づくことが出来ません。ですからなるべく前を向いたまま畳むようにします。
・なるべくお客様にお尻を向けずに畳むこと
これはついついやりがちですが、店内でお畳みをする際についつい角度的にお客様にお尻を向けて畳んでしまうことも。ですが考えて見たらお客様にそっぽ向くどころかお尻を見せている状態は決して品が良いとは言えません。必ずお客様を正面や斜めに見据えてた状態で畳むようにします。
以上を立ったままクリアでき、かつスピーディーに綺麗に畳むことが出来れば上出来です。
トラとハチドリ最新話更新されています
なぜ急にこんな話をしているかというと・・・私が企画監修を務めるショップスタッフのスポ根漫画「トラとハチドリ」の最新話でそんな内容があったからでございます。
今回は破天荒ヤンキー新人マツリがいよいよ勤務初日を迎える日。
朝礼から物語は始まります。
実はこの作品、朝礼の内容はもちろんですが、細部にわたるまで徹底的にリアルに設定を作り込んでいます。
例えば月の売上(「予算」と呼びます)から1日の売上はもちろん設定していますし、それに伴う人件費率を計算し、人員配置までリアルに考えています。
在庫などがあるバックヤードは複数のお店さんにお願いし見学しリアルに描いています。私たちが知らないショップのオープン前、店員さんたちはこうして朝礼をし目標と連絡事項の確認などをしています。
私は過去現場経験ながーーーーい上にスタッフから人事・バイヤー・マネジメントと全て経験していますのでこのへん細部まで見逃すことなく忠実に作り込むことができまする。
そしてマツリは初日掃除やお畳みを任されます。
ショップは今はどこも余裕がなく、何も知らない初日から「とりあえず店出て接客して!!」「なんでもいいから声かけて!」というところも大変多いですが・・・マツリのお店omneは比較的きちんとしている方ですね。初日は接客させずに事務作業、雑務をさせようとしています。ショップスタッフは(本来は)知識がなければ出来ない専門職です。数ある洋服のブランドやデザインの中から、お客様の潜在的なニーズまでを見て提案するお仕事です。
現在は質の低下著しく、コンビニ店員さん以上に「何も知識も経験もなくても出来る仕事」の様になってしまっていますが・・・コーディネートの組み合わせは歴史やトレンドを的確に掴んでいなければ恥をかくのはお客様です。
現状の「誰でもなれる仕事」的な扱いは私は間違っていると思いますし、そうすることで売上が下がり首を絞めているのは他ならぬお店の方ではないでしょうか・・・。ロクに面接もせず、ロクに教育もせず「はいどうぞ」と初日からお店に出して接客させるやり方をしているから、、、
レジでタグをカットする時、あろうことかお客様に刃先を向けて切ったり
裾をお直しすると時にペタンとお尻をついて接客してしまったり
そんな基本も行えない様になってしまうワケで・・・。
こうした細かいことに気を使うことが絶対正しいわけでもないんですが・・・こうした細かい気配りが出来ない人は「お客様のことを考えた他人目線の提案」が出来ないことの方が多いのですよね。
「ハサミを向けられても気にならないお客様」ももちろんいらっしゃるわけですが。そういう短絡的な意味ではなくて、「ハサミを向けたら失礼かもしれない」と思える細やかな他人目線がスタッフとしての意識を高め質の高い提案を実現するわけです。
次回はとあるトラブルが・・・
マツリはたたみ方を教わるシーン、
先ほどの解説をご参考に。この「立ったままお畳み」が出来るようになるとちょっと便利でかっちょいいですよ。
その後マツリは失敗して怒られたり諭されたりしますが・・・
最終的には少しずつ言葉遣いも整ってきた様です。
さて次回はとあるトラブルが発生します。トラブル対応にomneはどう動くのか・・・次回更新をお楽しみに。
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