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ユニクロの2016年秋冬展示会に潜入してきました。
ユニクロの2016秋冬展示会に潜入してきました。感想はKnowerMagで少し書きますが・・・コラボモノがないのが何より残念な限りでした・・・。
— MB@最速でおしゃれに見せる方法 (@MBKnowerMag) 2016年5月26日
巷で「高すぎる」と問題になっている値段ですが、展示会商品ベースではあまり改善は見られず。従来通りの価格設定の様に感じました。あ、でもダウンベストは安かったかな。
— MB@最速でおしゃれに見せる方法 (@MBKnowerMag) 2016年5月26日
傾向としてはややシルエットが大きくなった印象。定番のシャツなども少しサイジングが変わっています。世界的なビッグシルエット&エクストリームシルエットの流れを受けて少し変化を加えたのでしょう。会場ではランウェイショウも行われましたがスタイリングもやはりビッグシルエットが多かった
— MB@最速でおしゃれに見せる方法 (@MBKnowerMag) 2016年5月26日
ロングコートのインナーに最適なインディゴのGジャン、すごい形綺麗なウールのセットアップ(ちょっと高い・・・)、縮絨のゆったりニットなどが面白いところ。詳しい解説はまた後ほど・・・。
— MB@最速でおしゃれに見せる方法 (@MBKnowerMag) 2016年5月26日
てなわけでじっくり展示会を見てきました。
いくつかポイントを押さえて紹介します。
良かった点
・トレンドを意識してシルエット感が変わった(やや大きめ)
・縮絨のニット素材だったり、ゴアテックスライクな素材だったり、カシミアニットだったり相変わらず品質高すぎる
・複雑な色味が増えて「ユニクロカラー」的な安っぽい発色が少なかった
もっとも展示会商品というのはあくまでシーズン中に展開されるアイテムの中の「ごく一部」。
ユニクロほどの巨大なメーカーはシーズン途中で製作する「期中商品」もかなり多いため、ここだけで次の秋冬を判断できるわけではありませんが・・・まああくまで展示会から見た傾向という意味で解説を進めますね。
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シルエットは全体的に大きくなった印象でした。
細かい採寸の違いなどは発表されませんが、見た感じ結構印象が違いました。
例えば定番のオックスフォードシャツなどもサイズ感が少し大きくなった印象。
ただむやみやたらに大きくしているのではなく、あくまで「リラックスフィット」なバランスになったというだけ。
ストリートウェアを標榜しているわけではないので、あくまで「ちょっとだけゆったりさせた」くらいのもの。さほど大きな変化ではありません。
次の秋冬は世界的な流れとしてヴェトモン、バレンシアガが牽引する「ボリュームスリーブ」「エクストリームシルエット」などがトレンド。メンズレディース問わずビッグシルエットの流行は長く長く続いていますが、次の秋冬もまだまだ力衰えずトレンドに。このあたりの流れを少し意識してサイズ感もややゆったりめに調節してきたのかもしれませんね。
ランウェイショウでの着こなしも重ね着でボリューミーに見せているスタイルが少なくなく、「モノ」だけでなく「着こなし」もまたトレンドを意識している印象でした。
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このあたりのスタイリングはなかなか秀逸。
次回秋冬バーバリーなどが注目する着こなし「ロングコートのインナーにジャージを入れてカジュアル化を図る」スタイルを取り入れている印象。アスレジャーからの自然なアップデートとしても有効な着こなしです。
またロングコートにさらにダウンベストを重ねることで上半身のボリュームを際立たせています。
色数を抑えたモノトーンベースに似た様な暖色を2色入れるだけで子供っぽい印象もない。
インナーはジャージですがパンツは細身のスラックスを合わせたり、「ドレスとカジュアルのバランス」的にも優れた着こなしだと感心しました。
※「ドレスとカジュアルのバランス」に関して未見の方は下記記事を一読ください。メンズファッションの大原則が理解できます。
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?
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タスマニアウールかな?テーラードジャケット(セットアップのスラックスもありました)は素材感も形も抜群に良かった。
ただ値段が高い。1万円超え。品質から考えると激安なのは明らかで会場にいた他の方々も驚きの声を挙げていましたが・・・「ユニクロで1万円超えのライトアウターを買う」というのが日本人に可能なのかどうか・・・。
海外であればユニクロのイメージが大衆化しすぎておらず受け入れられるでしょうが(実際昨年のカシミヤチェスターは海外ではかなり評価されていた様です)、舶来コンプがまだまだ根強い日本ではどうしても「山口県から出てきた格安ブランド」という地場であるがゆえのネガティブイメージがあるため、公平に「値段と質」を判断できないんじゃないかなと思ったり。
ぶっちゃけここまで品質良くしなくても、もう少し粗悪でも安い方がありがたがる人は多いんじゃないかなあと思ったりもしました。ただモノは良いです。形も素晴らしい。
スタイリングもこのワントーングレーで表現したドレスライクな着こなしは良いですね。
また写真は撮り忘れましたが、「縮絨のニット」が新しくラインナップに加わっていました。
スモーキーな複雑な色合いで安っぽさを微塵も感じさせません。
どうしても発色のよすぎる赤や黄色など「ユニクロは色でバレる」的なイメージがあるんですが、今回はニットもカットソーも少し複雑な色味を加えてあって、デザイナーズブランドのような雰囲気にも見えました。
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この中に来ているグリーンのニットが縮絨のもの。
「色物アイテム」はいかんせんカジュアルで子供っぽく見えるものですが、色彩を抑えたくすんだ色味が多くドレスライクな印象に整えてあるイメージです。
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ちなみにレディースは、こちらカリーヌかな。
レザーライダースなどが目立ちました。
次回秋冬のトレンドアウターとして
ボリュームアウター、MA1についで人気が予想されるのが「ライダース」。
レザーライダースなどここ数年少し下火気味でしたが、次の秋冬は徐々に復権しそうな勢いです。
メンズは残念ながらありませんがレディースはかなりモノが良かったです。
悪かった点
・コラボがない
・やっぱりちょっと高い
この2点に尽きますね。
コラボがないのはとにかく残念。
先日H&MがKENZOとコラボを発表したばかりなので、余計に寂しく感じちゃいます。
ジルサンダー、ルメールと来て次は・・・?と思っていたのに(というか前回のルメールの展示会時に”次回デザイナーコラボもご期待を”と言っていた気がするんだけどなあ)、今回はナシという。レディースはカリーヌ、イネスとテッパンコラボが2つあるだけにメンズの寂しさが際立ちます・・・。
そして巷で問題視されがちな「値段」問題も、パッと見ではあまり解消されていない気がします。
確かに手頃なものも多かったのですが、アウター類はやはり少し値段高め。
といってももちろん「品質」から考えた値段ならばありえないくらい手頃だし、世界的に見てもおそらくユニクロほどコスパの良いブランドは存在しないでしょうが・・・世間の認識としては「そうは言ってもユニクロだから。」なんですよね、残念なことに。
高級素材や美しいシルエット、複雑に考え抜かれた完成度の高いアイテムであっても「ユニクロ」のラベルが付いているだけで世間的には「低価格」を期待しちゃうところ。アウター類で1万円を超えるとどんなに良いものでも「うーん」と唸らざるをえないところ。
しかしモノも形も素晴らしいのだから、もっと世間の認識を是正する努力をしても良いんじゃないのかなあ。
「ウチはこれだけ考えて作ってます!」てちゃんと説明して理解してもらったらブランド価値あがるような気がするんですが。
メルマガでは時折深く説明していますが、全部とは言いませんが一部のユニクロ製品は、コレクションブランドよりも考えて作っているものがあります。日本のデザイナーズブランドは予算的にもサンプル2,3個作って終わりですが、ユニクロは10とか100とかサンプル作ることもあるそうです。メルマガで以前説明した気がしますが今年の「スウェットパーカー」なんてブランド物と比べてもレベルの高い珠玉の傑作です。外から見る限りではなんとも勿体ないことしているなあと感じています。
以上。
ちょっと気が早いですがユニクロ秋冬コレクション速報でした。
もう少し突っ込んだ話はまたメルマガにて・・・。
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