雑記

日本で作られている服はわずか3%しかない?国内生産量の減少から見た「崩壊する産地信仰」

 

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あなたは衣類の製品表示タグや下げ札を見て
「なんだ、中国製か。日本製じゃないと信用できないな。」と思うかもしれません。

 

しかし実際に
「Made in JAPAN」の衣類はどれだけ日本に浸透しているかわかりますか?

 

実は2015年度のデータでは、なんと国内供給量の97%以上が外国製品なのです。「Made in JAPAN」は国内に3%未満しか存在しないのです。

 

国内生産量は数年間で半分に激減

 

MADE-IN-JAPAN
http://www.tokyo21.jpn.org/wp-content/uploads/2013/06/MADE-IN-JAPAN.jpg

 

もはや国内生産品は崩壊の一途です。
2008年までは国内生産点数は2億点以上あったものの、2015年では半減の1億点ギリギリ。実はこの数年間で国内生産量は半減しているのです。

 

ブランド品を好む感度の高い方でもこれは感じているかもしれません。
1着数万円する高価なブランド品でも「中国製」が見られるようになってきています。

 

結局安価な海外生産品に押される形で、ブランドも中国製を取り入れざるを得なくなってきています。
海外生産に切り替えた分、品質低下を抑えようとブランド側は管理者を生産地に派遣し、現地で責任ある日本人が指揮をとり、クオリティコントロールに努めるところも少なくありません。

 

「中国の工場の発注したらとんでもないことになった。」

と言っていたのは、私が昔から懇意にしている知り合いのデザイナー。
彼は自社ブランドのアイテムを一部中国生産に切り替えようと工場に発注したら・・・

AとBのデザイン
1と2の素材

があるとして、
[A・1]の組み合わせと「B・2」の組み合わせを発注したら
全てテレコになって出来上がってきたらしいのです。

 

リネン素材のシャツと、コットン素材のパンツを作ろうと思ったら
リネン素材のパンツと、コットン素材のシャツが仕上がってきたみたいな話。

 

結局彼は毎シーズンに生産地に飛んでクオリティコントロールに努めることになっています。それでも国内生産よりもコストが安く、かつ小ロットでも受け入れてくれるとのこと。管理さえきちんとすれば品質には問題ないとも言っています。

 

 

今や「Made in JAPAN」は希少価値に

 

顕著に円安傾向が進み、海外生産のコスト高が進みましたが・・・それでも国内生産量に影響はなく衰退を続けています。それどころか海外生産のコストが上がった分、値段の安い素材や加工法を海外に求めるところも少なくなく、縫製産業だけでなく素材や加工の空洞化も進んでいる様に感じます。

 

そもそも仮に国内生産需要が一時的に高まったとしても、それに対応できる工場がすでに無いわけです。ここ数年で倒産した工場は多く、残った工場も生き残りに必死です。生き残りに必死だけに工場のラインに「隙間」を作らないわけです。工場をフル稼働させることで無駄をなくしてロスを防ぐわけですね。ただそうすると新規の発注を受けにくくなる。工場のラインは一部の大手ブランドで手一杯にさせているため空きがない。となると、よほどの大口で、かつ安定的に発注をくれるメーカーでなければ工場はラインを増やそうとしません。リスキーなので。
今や「Made in JAPAN」を作ろうと思っても作れない状況なのです。

 

となれば以前までは当たり前であり、ブランド品などを好む人にとってはモノを選ぶ上での最低基準でもあった「Made in JAPAN」はもはやそれだけで希少価値を感じさせるほどになっています。

 

上場を果たした若いアパレル企業「ステュディオス」のオリジナル品だけで構成したショップ「UNITED TOKYO」。
このショップのPB品は全て「Made in JAPAN」。タグなどには生産地を表示しており「日本のどこで作られた」という情報が商品の価値を支えているような格好です。今や「Made in JAPAN」は一部の消費者にとって価値を感じさせるだけの希少性ある要素となっているのです。

 

 

「産地信仰」「価格信仰」は別に意味が無い?

 

・・・しかし、だからどうだという話。
「だから日本の空洞化を防ぐために皆で日本製を買おう」というのも馬鹿げた話です。競争率がなく需要がないから衰退しているわけで。それに「日本産だから良い」・・・確かに品質としては高いでしょうが、別にそこに過剰にこだわることも無いと思っています。

 

「産地信仰」はまだまだ一部根強いところがあります。
衣類は品質ももちろん大事ですが、客観的に見て「オシャレに見えるかどうか」が多くの人が求めるところのはず。産地が日本か中国かなんて本来どうでも良いことのはずです。食料品じゃあるまいし。

 

「価格信仰」も同じ。
先ほどの例で挙げた不況のアパレル業界の中で、破竹の勢いを見せる「ステュディオス」。上場を果たし、6期連続増収、増益を達成。洗練されたセレクトや強めの接客もポイントかもしれませんが・・・「ステュディオス」の魅力はオリジナル品。オリジナル品の原価率は他よりも遥かに高く原価率50%とも言われています。通常製造原価率は一般的なブランドなら30%。他ブランドが3000円で作ったものを10000円で売っているのに対して、ステュディオスは3000円で売ったものを6000円で売っていることになる計算です。

 

私たち消費者はどうしても表面的な要素だけで判断しがちです。
「1万円のものと3千円のものならば1万円のものの方が良いはずだ」と判断しがち。
「セレクトショップのPB品なんて・・・」と思う人もいるかもしれませんが、その実、製造原価だけで考えれば6000円のPB品でも10000円のブランド品を買っているのと同義になる。商品の品質などの意味で言えば、値段が絶対的な価値を表すとは限らないのです。

 

どうしても日本人はまだまだ洋服に対する習熟度が低い。洋服を知った歴史が浅く、良いもの悪いものをフラットに見極める力が・・・つまり「文化」がまだ育まれていません。ユニクロが今季出したアウトドアの優秀機能素材GORE-TEXを模した「ブロックテック」は海外ではHIT品番として動いている様ですが、日本ではイマイチ浸透しきらない様。「ユニクロにしては高い」という表層的なブランドイメージや価格イメージに引きずられて「モノ」で評価することはまだ出来ないのです。

 

 

フラットな目線でモノを見れば、中国製品でも良質なものはたくさんあるし、安いものでも格好良く見せれるものはたくさんある。それがどうしても「おしゃれに見せる方法」が根付いていない分、格好よさを「産地」や「値段」や「ブランドタグ」に担保してしまいがち。しかし客観的に見て「あれは中国製品だ」「あれは原価5000円の服だ」などと分かる人は街でほとんどいません。おしゃれかどうかは所詮「見た目」の話であり、そこに産地や値段はほとんど関係しないのです。

 
 

ある意味こうして海外生産品が流通するのは必然。国産であることに対して手放しで喜びを見出す人もいますが、洋服に対してはもっとフラットな目線でモノを見た方が賢くオシャレもできるのになとも思うのです・・・。

 

 

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