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4月26日発売予定のユニクロルメール最後の
コラボ商品「キャンバススリッポン」。
前回に引き続きこのシューズの魅力をお伝えしましょう。
ユニクロルメールの「キャンバススリッポン」は革靴ライクなスニーカー
まず前回説明した通り「ドレスとカジュアル」いずれの要素も持ち合わせたアイテムはとても使い勝手が良いものです。例えば黒スキニーデニムだったり、オックスフォード素材の白シャツだったり、スラックス素材のジョガーパンツだったり。これら「ドレス要素」も「カジュアル要素」も加味したアイテムは、合わせるアイテムを選ばず・・・「なんとなくコーディネートしてもそれなりに見える」力を持っています。
このユニクロルメールのキャンバススリッポンはまさにそれ。
「スニーカー」というカジュアルなアイテムではありますが、フォルムが細く、ソールが薄く、デザインがシンプルで・・・革靴の様なフォルムになっています。
Photo by http://im.uniqlo.com/images/jp/pc/img/feature/uq/uniqloandlemaire/16ss/itemlineup/men/160303-176886_09_m.jpg
ユニクロの展示会にお邪魔した際に試着もしましたが・・・
特に黒色は遠目には革靴のようにしか見えません。
また、スニーカーは元々横にボリュームがあり、肉感のある厚いソールが特徴的です。
ボリュームがあるだけにスニーカーは足元を過剰に目立たせてしまうもの。足元が目立つと、脚と靴の境目が強調されてしまい、脚の長さが目立つ結果となるのです。
胴長短足を宿命に持つ私たち日本人にとっては、おしゃれに見せるのが実は結構難しいアイテムなのですね。
Photo by http://www.web-across.com/observe/qohjak000000cjj6-img/qohjak000000cjmf.jpg
欧米人が何を着てもかっこよく見えるのは「体型」に依るところが大きいです。少しでも欧米人のように「おしゃれ」「かっこよく」見せたいなら単純な洋服の組み合わせだけでなく「体型カバー」も意識する必要があるのです。
なので「日本人が履いてサマになるスニーカー」は極力、革靴のような細いフォルムで薄いソール、存在感がなく目立ち難いシンプルなものの方がベターです。
Photo by http://www.mensclub.jp/var/mensclubjp/storage/images/fashion/feature/jsnap15_0714/01/613239-2-jpn-JP/27_rect480.jpg
一般的なボリュームあるスニーカーよりも、ボリュームをおさえたこんな細身・黒色などの革靴ライクなものの方がすっきりと脚長効果が出ます。
今回のユニクロルメールのキャンバススリッポンはまさにコレです。
コーディネートのしやすさを考えても、
体型カバーを考えても、
革靴のような細フォルム・シンプルデザインのこのスニーカーは重宝します。
Photo by http://haigyo.net/orange/wp-content/uploads/2015/04/uni2.jpg
「シンプルですっきりしたデザインなら、ルメールコラボじゃなくてもユニクロのスニーカーあるじゃん。」
と思うかもしれません。
実はユニクロはコラボしていない商品でもスニーカーを展開しており、上のスリッポンタイプもあるのです・・・が、
コレ、履き比べてみたら面白いくらい印象が違うので是非試してみてください。
これ確かにパッと見のデザインは似ているものの、
ボリュームがある太めの形で、ソール(靴底)も厚く、印象としては上述の「従来型のボリュームスニーカー」なんです。
そのためずんぐりとカジュアルな雰囲気に見えて、体型もカバーされない。
ルメールコラボと確かにデザインは似ていますが雲泥の差があります。シルエットなどが及ぼす影響がとても簡単に理解できますので是非店頭で履き比べをしてみてください。
どちらが脚が長く見えるか、分かるはずです。
ただもちろんソールが厚く、ボリュームがある方が歩き心地は良いですから・・・何を基準にモノを選ぶかにもよります。単純な着まわしやすさ、体型カバーによる格好よさなどで考えるならばルメールコラボが良いですが、「歩き心地」など実利的なところを考えるならばユニクロのインラインのスニーカーが良いでしょう。
Photo by http://im.uniqlo.com/images/jp/pc/img/feature/uq/uniqloandlemaire/16ss/itemlineup/men/160303-176886_09_m.jpg
画像で見てもフォルムは全然違いますね。
このフォルムが本製品最大の魅力といえるでしょう。
案外良い感じの「はき心地」
「ユニクロインラインのスニーカーの方がはき心地が良い」
と上で語りましたが、実はこのユニクロルメールのキャンバススニーカーはある程度はき心地も考えてくれています。
洋服好きな人なら知らない人はいないでしょう、このキャンバススリッポンに近いデザインの「レペット」。
Photo by http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/hiari/cabinet/repetto/repetto10fw4-00.jpg?_ex=300×300&s=2&r=1
キャンバススリッポンと同様に薄いソールになっており、「ぺたんこ靴」のパイオニア的存在です。
ソールが薄いとどうなるか、足の裏がもろに地面に当たる感覚に近く、足がとにかく疲れます。このレペットの靴、存在感がなく細身でソールが薄くまた値段も革靴にしてはかなり手頃なので私も愛用していますが・・・丸1日履いていたら次の日動けなくなるくらい足が痛くなります(笑)長時間着用は結構キツいです。
もちろん2,3時間の歩行であれば別に耐えられますが、やはりストレスは感じるもの。「見た目も値段も質感も気に入っているけどどうしても疲れやすく着用シーンを選んでしまう」と思って敬遠してしまう人もいるでしょう。私もそうです。
しかし同じような「ぺたんこ靴」であるユニクロルメールのキャンバススリッポンはここに関して少し工夫がしてあります。
Photo by http://stat.ameba.jp/user_images/20150508/09/guitar358/5e/ae/j/o0600039913300365939.jpg
NIKEなどの高級スニーカーで活用される「ウレタン製のインソール」を装備しているのです。
このウレタンインソール、クッション性が高く歩行時にかかるストレスを軽減。薄いソールでも長時間歩行に耐えられる作りになっているのです。この価格帯のスニーカーでウレタン製の取り外し可能なインソールをつけているスニーカーはとても珍しい。かなりお買い得です。
とはいえもちろん元々簡易的な作りのシューズですから、「全く疲れない」ということはないでしょうが・・・普通のスリッポンやぺたんこ靴と比べれば随分と考えられている作りなのです。
強烈な値段の安さ
そして最後が「値段の安さ」。
上で語ったような条件にすべて当てはまるようなスニーカーは市場では概ね1万円前後はするでしょう。この価格帯での発売は奇跡です。
モノの値段はどこで決まるか。様々な要素がありますが、基本的には「作る数」で左右されます。
ユニクロは世界的な規模で大量に生産するバックボーンがありますから、それを活用すれば他ブランドよりも圧倒的な安価で展開できます。このキャンバススリッポンはまさにそれでしょう。2015年からスニーカー市場に参入し、靴作りに関する生産背景を整えたことで今回のスニーカーも実現した様です。(以前までのデザイナーズコラボでは靴は作られていませんでした)
ユニクロの奇跡的な価格帯で、ルメールの最高峰のデザインが楽しめるお得な企画。今回でラストコレクションとなりますが、最後の最後に待つこのマストバイスニーカー、買い逃しない様。
ちなみに次回配信のメールマガジンではこのルメールコラボスリッポンの着こなし指南、着こなし例なども登場します。
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