シューズ編

2015~2016年秋冬ブーツは何が流行なの?一足目に買うべきは何が良いの?なんで今年はサイドゴアブーツが多いの?

 

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昨今多くのブランドが「サイドゴアブーツ」を展開しています。特にトレンドの早い海外ブランドにおいてこの動きが顕著。国内ブランドにおいても徐々にサイドゴアの展開数が増えているように感じます。

 

今回は足元のトレンドのお話。

 

メンズの「裾」は「テーパード」一色となった

 

まず靴を語る前にパンツの「裾」話から始めなければいけません。

 

「テーパードはそろそろ終わる」「ロールアップスタイルにはだんだん飽きてきた」
そんなことが言われ続けて早数年。メンズだけでなくレデイースファッションも巻き込んだ世界的なファッショントレンド「テーパード」や「ロールアップ」は、トレンドからベーシックスタイルへと進化して不動の人気を誇るようになりました。

 

「テーパード」や「ロールアップ」について、少し説明をしますね。「テーパード」とは「裾に向かって徐々に細くなる」という意味で、裾がキュッと細くなったシルエットのパンツのことを「テーパードパンツ」などと呼んだりします。

 

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Photo by http://kurumani.com/wp-content/uploads/2014/10/85.jpg

 

画像のようなパンツのこと。ウエスト周りに着目すると随分ゆったりとしています。しかし裾はスキニーパンツの様にキュッと細い。

これが「テーパードパンツ」です。

 

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Photo by http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/p/penta0602/20150811/20150811000229.jpg

 

スキニーは腰周りやモモ周りまでフィットさせた「全部細い」形。スッキリとドレスライクなシルエットを見せてくれるものの穿き心地に難があるのは事実です。そこでテーパードパンツ。腰周りやモモ周りがゆったりとしている分スキニーより楽ですが、裾が細いためシルエットはスキニー同様スッキリと見える。これは「裾は視線を集中させやすいポイント」であることを活用したもの。裾は視線が集まる部分だけにその印象は全体に大きく影響します。「裾以外」は多少ゆるくても、「裾さえ」細ければスキニーライクな印象を出せるのです。

「綺麗だけど楽」そんなメリットを備えたテーパードパンツは男女問わず世界的に支持され続けています。

 

また腰周りがゆったりとしている分、「腰位置がはっきりとわからない」というメリットも。股上が深く腰の位置がどこから始まっているのか分かり難いため、「脚の長さ」をごまかせるところもメリット。中年太りのお腹に優しく脚の長さも隠してくれるアイテム。私の様な日本人中年には大変助かるアイテムなのです。

 

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Photo by http://www.mensclub.jp/var/mensclubjp/storage/images/fashion/snap/firenze14_0122/01/401089-1-jpn-JP/01_rect480.jpg

 

またロールアップはこのテーパードを強調してくれる小技。鏡の前でやってみると納得ですがストレートのパンツもロールアップすることで「テーパード風」に見せることが可能です。理由は複数ありますが、大きくはクッションが出なくなるため。「クッション」とは裾がパンツにたまってクシャッとなっている状態のこと。このクッションがあるとシワ感がボリュームを感じさせ、ルーズな印象を与えてしまうのです。逆にクッションが無いだけで裾はボリュームを感じにくくなり随分細い印象になるのです。

 

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Photo by https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/tipsplus.allabout.co.jp/feature/18/20141222_1419229910912.jpg

 

このためロールアップは「擬似テーパード」もしくは「テーパードを強調する」着こなしとして、こちらも世界的な流行を見ました。

 

ワイドパンツなどの裾クッションタイプが少しずつ出てきた

 

・・・さて、そんなテーパード、もはや「流行」ではなく「定番」として定着しているのですが・・・昨今海外ファッションブランドを中心に「テーパード」だけでなく「ワイドパンツ」のスタイルが少しづつ現れてきているんです。

 

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Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/17683/marcjacobsMen_2016ss_002.jpg

 

トレンドとは揺らぎのある「波」の様なもの。皆がテーパードを穿いていたら、足元にたるみのあるルーズな印象を「上手に穿いている人」に注目が集まるものです。

 

いつだって「差別化」が次世代の魅力を作り、いつしかそれに世間が巻き込まれて「トレンド」となり、それが定着して「定番」になるのです。

「他との差」が「トレンド」に、「トレンド」が「定番」に。

 

髪型も洋服も食事だって、流行のあるものは全てそうして出来ています。「テーパード」に全世界が傾倒している今、「裾にたるみのあるルーズなシルエット」に「他との差」として注目が集まるのは自然の流れです。

 

といってもまだまだその流れは多くはありません。海外や国内でも一部の感度の高いブランドのみでしょう。しかし着実に少しずつ広がりを感じます。

 

 

しかし「部分」だけ真似ても意味がない、おしゃれにはなれない

 

ここで勘違いしちゃいけないことは「部分だけを切り取る行為は”オシャレ”にならない」ということ。オシャレとは洋服単体で評価されるものではなく、コーディネート全体で評価されるものです。「裾がたるんでいれば良い」という単体だけを真似ても「トレンドライクなオシャレ」にはならないのです。単に「流行を真似ている人」となるだけです。

そこに「オシャレな」という形容詞は入りません。

 

 

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Photo by http://img.shop-list.com/res/up/shoplist/shp/jiggysshop/image/reb-1-005/1.jpg

 

考えてみれば当たり前の話なのですが、それをついついやってしまいがちなのも事実です。「おお、そうか。裾をたるませれば良いのか。よしコレで俺も今日からおしゃれだ!」とはならないのです、残念ながら。

 

それはまさに「単体」を切り取っている行為であり、悪く言えばただの「猿真似」です。おしゃれは「全体」で評価されるものですから、「パーツ」を真似ても意味がないのです。

 

では、「どんな風に裾をたるんだパンツを合わせれば良いのか?」という話になりますが、一つは裾をたるませて「ルーズな印象」になるのだから、他部分で「ドレスライクな印象」を作ることが肝要です。このあたりまで語り出すと本記事だけでは足りませんので、下記参考記事と毎週配信のメルマガを是非ご購読いただければと思います。

 

※参考記事
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

それと一つ注意点は、「ルーズなシルエットがトレンドといっても、やりすぎない」ことです。

 

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Photo by http://img.shop-list.com/res/up/shoplist/shp/jiggysshop/image/reb-1-005/1.jpg


 

こんなスタイルのようにボリュームのあるスニーカーや、ワークブーツなどで裾にたっぷりとクッションをつける着こなしはあまりにもルーズ過ぎ、カジュアル過ぎます。すると上記参考記事の中で語っている「ドレスとカジュアルのバランス」を逸してしまい、バランスを取りにくくなってしまいます。

 

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Photo by https://www.fashion-press.net/img/news/17683/marcjacobsMen_2016ss_002.jpg

 

コレクションの画像の様に、こんな風に優しいクッションが良いでしょう。

そしてこの様なクッションを出すためにはソールが薄い、デザインのシンプルなシャープな靴が必須です。

 

 

長い前置きでお待たせしました。

そこでこの秋冬から徐々にサイドゴアブーツが各ブランド出てきているのです。

 

 

そこでサイドゴアブーツの登場です!

 

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Photo by http://img5.zozo.jp/goodsimages/244/8375244/8375244_8_D_500.jpg

 

ファッションにちょっとうるさい人は今年疑問に思いませんでしたか?「なんだかサイドゴアブーツが今年は多いなあ」と。店員さんに聞いてもそれを明確に答えられる人はそういなかったでしょう。

 

サイドゴアブーツがトレンドとして挙がっている原因はワイドパンツの潮流が少しずつ来ているからです。ゆったりと裾にクッションをためるパンツを、上記の海外コレクションのように綺麗に見せるためには、秋冬はサイドゴアブーツが一番です。

 

サイドゴアブーツはシャープなシルエット、薄いソール、無駄なデザインのないシンプルな装飾が特徴。細身で一見「足が通らないんじゃないか?」と思えるようなシルエットですが、その分両脇にゴムを入れて伸縮性をつけることで、限界まで足にフィットできる形を実現できている靴です。そのため他のワークブーツなどと比べても随分印象が綺麗です。

 

ワークブーツなどとワイドパンツを合わせてしまえば、裾のクッションは多く出すぎてしまいカジュアルに寄りすぎてしまいます。しかしサイドゴアブーツなどと合わせれば裾のクッションは出過ぎることなく「程よいカジュアル」で収まるのです。

 

Gucci Men's RTW Spring 2016
Photo by https://www.wwdjapan.com/collection/wp-content/blogs.dir/3/files/gucci-2016-ss-milan-mens-collection/GUCCI-2016-SS-MILAN-MENS-COLLECTION-28.jpg

 

たっぷりとしたワイドパンツの裾も、サイドゴアブーツの薄いソール、また裾が引っかかって無駄なシワが生まれないシンプルデザインならば品のよい「カジュアルに寄りすぎない」クッションを作ることができます。

 

「別にソールが薄くて細身ならサイドゴアじゃなくても良くない?」

 

と思うかもしれませんがその通りです。サイドゴアが上記の通り靴の作り的に一番ボディコンシャスな形を作れるから、というだけです。別にワークブーツでも同様に細くソールが薄くシンプルであれば問題ありません。またKnowerMagではかねてからのこういったブーツを「別の理由から」オススメしていましたが。(詳しくは今週末のメルマガで語っています)

 

 

おしゃれにうるさい人は「サイドゴアブーツが今年多いのは何故だろう?」と思っていたでしょう。この様に多くのトレンドには理由があります。

 

テーパードなど「裾スッキリ」全盛

反動でワイドパンツなどの「裾クッション」スタイルが少しずつ注目

合わせるために、やりすぎにならないように「サイドゴアブーツ」が少しずつ注目

 

という話になります。もちろん他にも理由は複数ありますが、サイドゴアのトレンドに関しては上記の流れは特に大きい理由でしょう。

 

 

またこういった「トレンド」の話をすると、「え!?もうテーパードは穿いちゃダメなの!?」「レースアップブーツは絶対NGなの!?」と思うかもしれませんがそうではありません。

 

トレンドと定番は共存してしかるべきものですし、「トレンドかどうかですべてが決まる」というものでもまたありません。合わせ方次第でもありますから、まずはそこまで心配しなくてもOKです。

 

少し長い記事となりましたが、この秋冬なぜサイドゴアブーツが多くラインナップされているのか理解できたと思います。またKnowerMag的に「初心者はソールの薄い、シャープな形、シンプルデザインのブーツを購入すべき」という理屈を背中を押すトレンドともなっています。サイドゴアじゃなくても良いですが、一足目にブーツを選ぶなら上記条件を満たすものがオススメです。

 

細かいことを書くと「シャープな形」と書いていますが、あまりにもとんがったような形はNGです。適度に丸みのある細いシューズがオススメ。(この辺詳しく語るとまた記事が長くなってしまいますので割愛しますが)

 

ちなみに今週末のメルマガでは、各ブランドついにラインアップが出揃ったかなというところで、「今年買うべきオススメブーツ」を特集します。今回は「初心者向けの一足」はもちろん、中級者向け「オススメの二足目」なども指南。こちらも是非ご期待ください。

 

 

 

 

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