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【ユニクロ解説】メリノウールとラムウールとカシミヤは一体何が違うのか??

 

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メリノウールとラムウールとカシミヤは一体何が違うのか??

 

9月も末になりだんだん肌寒くなって参りました。
夏は「細身のTシャツとパンツ合わせておけばいいか」くらいでなんとなく乗り切れるものですが、秋になると羽織モノが必要になります。そうすると急に組み合わせやモノ選びが難しくなり・・・迷子になってしまうことも。

 

そこで今回は「秋の入り口」に使える話。カーディガンの情報をお届けしましょう。特に今回ユニクロの「メリノウール、ラムウール、カシミア」の違いと選び方についても解説します。

 

何かが違うから「区別」されて初めておしゃれと認識される

 


Photo by https://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/409177/item/25_409177.jpg

 

ユニクロの外人モデルが着用するとそれっぽくなりますが、私含め一般人が着用すると「イケてない大学生感」が溢れ出てくるのがカーディガンの魔力・・・。商品写真を信じてモノ選びをすると大失敗が待っています。

 


Photo by https://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/409177/item/35_409177.jpg

 

そもそもこうしたVネックのカーディガンは老若男女問わず誰もが着用している「超スタンダード品」です。おじいちゃんもおばあちゃんもスーツ姿のお父さんも買い物中の主婦さんも皆が皆着用している定番着。それだけでに差がつきにくく、野暮ったく見えてしまいやすいのは当たり前です。

 

何度かKnowerMagで説明している通り、ファッションとは「その他大勢と何かが違う」からおしゃれとして区別されるものです。皆と全く同じであれば「おしゃれ」どころか区別すらされないでしょう?おしゃれを「絶対的な評価」と勘違いされている方がたまーにいますが、そもそもおしゃれとはこうした「相対的な評価」から成るものなのです。10年たっても、どんなトレンドでも、これさえ着てればOKなんて言うショップスタッフがいたらそれは「詐欺」ですのでご注意を。

 

着こなしとモノ、どちらで戦う??

 

ではおしゃれになるために・・・いや「おしゃれ」とまでいかずとも「それなりに格好良い」「まあまあ整ってる」程度になるためにはどの様にすれば良いのか??

おしゃれには二軸あり、それは「モノ」と「着こなし」です。

皆と同じような着こなしでも「モノ」に高級感がある、雰囲気がある、スラリと綺麗な体型に見える・・・そんな「モノ勝負」で戦う場合と

皆と同じようなモノでも「着こなし」が工夫されている、視覚効果で脚長に見える、大人っぽいバランスが作れている・・・そんな「着こなし勝負」で戦う場合とがあります。

 

無論「モノ」「着こなし」どっちも駆使するのが「オシャレ」になるわけですが、始めはもちろんどちらかで構いません。今回は特に「モノの選び方」の解説を進めていきます。その他大勢と差がつくカーディガンの選び方とは何か、秋の入り口に買うべきカーディガンはどんなものか。そのへんを紹介していきます。

ちなみに「着こなし」についてはまずは下記記事「ドレスとカジュアルのバランス」をご覧ください。ここを読めば概要は理解できるし、着こなしの大きなヒントはつかめるはずです。

 

【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

「ラムウール」はツヤが少なく防寒性が高い

 

ユニクロのサイトを見るとカーディガンカテゴリでも複数の種類があることに気がつきます。
上のカテゴリを見てみると・・・

・エクストラファインメリノ
・プレミアムラム

と主な2項目が表示されています。
ユニクロは真冬になるとここにカシミヤが加わり、基本は「メリノ」「ラム」「カシミア」の3種類で展開されます。

「ユニクロは価格に対して圧倒的に品質が高い」とはもはや誰でも知っていることでしょう。スタンダードに使う定番品を買うならユニクロ以上にコスパ良いブランドは無いでしょうが・・・では同じユニクロの中でもこの3種類から一体どれを選ぶのが最も「正解」に近いのか・・・

 


Photo by https://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/409177/item/35_409177.jpg

まずラムウールですが、生後六、七か月以内の羊から刈り取った子羊の毛を主に「ラムウール」と呼びます。上の写真から想像できる通りの質感なのですが、ウールらしいふんわり柔らかい風合いが特徴です。防寒性が高く冬場のインナーとしても重宝します。

 

「ラムが良いのか、メリノが良いのか、カシミヤが良いのか」など素材で迷った時にはどうすれば良いか指針をお教えします。上の様な「生後何ヶ月のなんたらかんたら〜」というウンチクを知っていても調べてもぶっちゃけおしゃれに対しては何の意味もメリットも働きません。用語を知っておしゃれになれるという理屈があるならファッション雑誌は今すぐ廃刊し用語辞典だけを出版するべきです。

素材を選ぶ上で肝心なのは「ツヤとシワ」です。

ここに関しては下記記事を参考にしてください。

 

「素材」は何を基準に選ぶべきか?洋服上級者でも理解していない人が多い素材の基本である「シワとツヤ」

 

洋服はどんなものもドレスとカジュアルの2つに大別できます。ジャケットやシャツや革靴などフォーマルシーンで使われる大人っぽさの象徴である「ドレス」と、Tシャツやパーカーやスニーカーなど日常のリラックスシーンで使われるラフな「カジュアル」。この2つを上手にバランスをとるのが「オシャレ」であり、ここに関しては上の参考記事「ドレスとカジュアルのバランス」で述べている通りです。

 

そして素材にもこの「大人っぽさ(ドレス)」「ラフでリラックス(カジュアル)」の軛があります。ツヤのある素材は大人っぽくドレスライクに見え、シワのある素材はラフでリラックスした印象に見えるものなのです。

 

考えてみたらこれは当たり前スーツは使うアイテム全てにツヤを求めます。スーツは細糸のウールを使いツヤのあるものほど高級とされています。シャツはブロードと呼ばれるツヤの強い素材を使い、ネクタイは思い切りツヤのあるシルクを使い、靴に関しては擦り切れるほど磨いてツヤを出すものです。

一方でカジュアルにおいては、デニムはシワ感を「ヒゲだアタリだ」と珍重し、シャツはオックスフォードなどのシワが入りやすいものをわざわざ洗いざらしで着用し、ワークシューズやスニーカーは汚れている方が良いとわざわざ踏んでシワ感や汚れを出そうとします。

 

このように「ドレス」と「カジュアル」には素材でも対立構造が存在します。
そしてこれは「カーディガン」でも同じことが言えます。

 


Photo by https://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/409177/item/25_409177.jpg

ほとんどの人が着用しているカーディガンはツヤの少ないふんわりとした素材のカジュアルなものが多い。ユニクロで言えば「ラムウール」です。というのもウールにおける「ツヤ感」は基本的に糸の細さで決まります。(コーティングだったり諸々他の要素ももちろんありますが、基本的には毛糸が細いほどツヤが生まれて、毛糸が太いほどツヤがなくなります。

 

 

そして想像すれば理解できると思いますが、糸が太い方が防寒性が高くなりがちです。糸が太ければ防寒性は高くなり、糸が細ければ防寒性は低くなる。寒いから羽織るカーディガンですから、多くの人は防寒性を重要視して太い糸のものを選んでしまうのですね。そうすると引き換えにツヤが失われてしまいカジュアルな印象が強くなる。そこに加えて多くの日本人はデニムやスニーカーやTシャツなどアメリカンカジュアルの影響でリラックスウェアが大好きですから、「組み合わせ」もカジュアルになってしまう・・・そうして「野暮ったい大学生みたいなカーディガンスタイル」が完成するわけですね。

 

ではラムウールを選んではいけないか?
と言われると実はそんなこともありません。

 

上で述べた通りですがオシャレは「モノ」だけでなく「着こなし」でも差別化ができるものです。例えばツヤが少なくカジュアルな印象が強いラムウールだからこそ・・・

 

デニムやスニーカーではなく、スラックスに革靴などで合わせてあげると良いでしょう。

「カジュアルなモノ」を「カジュアルな着こなし」でまとめているから野暮ったくなるわけです。過剰にラフにリラックスした印象になってしまう。そこで「着こなし」をドレスに変えてあげます。

上で書いた通りですがドレスとは「スーツ」です。スラックスやレザーシューズ、モノトーンの配色などをプラスすれば上の写真のような派手色のラムウールカーディガンであっても野暮ったくなりにくいものです。

「モノで差別化しにくいものは、着こなしで差別化する」
ただそれだけの話です。

 

「メリノウール」はツヤが多く防寒性が低い

 


Photo by https://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/400620/item/19_400620.jpg

 

続いて同じくユニクロ、「エクストラファインメリノウール」ですが・・・こちらはラムと異なり細い糸で作られたツヤのある風合いとなっています。メリノ種の羊毛は繊維が特に細くて柔らかいのですが、ユニクロが扱うメリノウールはさらに特別毛が細い「エクストラファインメリノウール」です。ラムウールと比べて見ると雲泥の差、びっくりするくらいツヤ感があります。写真でもなんとなく分かるくらいですね。

 


Photo by https://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/400620/item/03_400620.jpg

ほとんどそれらしい説明がユニクロHPにはありませんが、実は一見同じように見える「ラムウール」と「メリノウール」でもツヤという側面から考えると真逆と言って良いほど違います。

そして上の説明の通りですが、このカーディガンはすでにツヤがある状態なので大人っぽい雰囲気があります。いつものデニムやスニーカーなどで合わせてもそれなりに見えやすいもの。「モノ」で差別化されているから「着こなし」はテキトーでも案外大丈夫です。

 

上でも書いてる通り糸の細さと防寒性には関連性があります。ユニクロに来るお父さんお母さんはメリノウールを見て「こんな薄い素材じゃ冬越せないわ」と敬遠します。実際街を観察しているとユニクロのニットを着用されている方はびっくりするくらい多いですが・・・洋服に無頓着な人はラムウールを選び、オシャレな人はメリノウールを選んでいる人が比較的多い。もちろん上述の通りメリノウールも着こなし次第であり「駄作だ!」「こんなん買うべきじゃない!!」とは全く思いませんし、私も持っているし着用していますが・・・「着こなしに自信がない」というのならメリノウールの方から手を出すのが良いでしょう。

 

もちろん糸が細くなるメリノウールは防寒性に欠けるので寒くなってきたら重ね着をしたり、インナーにヒートテックを入れたりすることが求められます。ただそうは言ってもウールはウールですから、ある程度防寒性はもちろんあります。「機能性」をとるのか、「おしゃれ」をとるのか難しいところな様に思えますが・・・個人的にはメリノウールの防寒性も別に悪いわけではないので「機能性とおしゃれ」のバランスを考えた時にモノとして優れているのはメリノウールの方ではないかなと思っています。

 

カシミヤは良いとこどりな万能素材・・・でも値段が!!

 


Photo by https://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/409182/item/08_409182.jpg

 

最後にカシミヤですが・・・繊維の宝石と呼ばれるカシミヤはさすが、上書いた「防寒性とツヤのトレードオフ関係」を解決してくれるのがカシミアです。
カシミヤとはカシミール地方に産するカシミヤ山羊(やぎ)の毛から織った高級織物のこと、ツヤたっぷりなのにふんわり防寒性が高いのが特徴・・・そうですメリノウールとラムウールどっちのメリットも良いとこどりしたのがカシミアなのです。

 

しかし残念ながらカシミヤはとにかく値段が高い。
ユニクロでさえシンプルなプルオーバータイプで1万円ほどする場合も。メリノウールやラムウールが3000円そこそこで買えることを考えるとかなりのランクアップです。余裕のある人はカシミアをおすすめしたいですが・・・またまた残念なことに「値段と耐久性」が正比例するわけでもないんですね。カシミヤは特に脆く耐久性はやや低め。しっかりケアしないと毛玉もできてしまう。個人的には「だったらメリノウールに寒い時重ね着でいいや」と思うのですが、まあこのへんは好みとお金に対する価値観の違いですかね。

 

ちなみにですが「カシミヤ100%」と書いてあるものでもカシミヤ100%じゃ無い場合があります。有名な話ですがカシミアの流通量は生産量の約4倍です。つまりほとんどが嘘をついて売っているのです。
「魚沼産コシヒカリ」みたいなもんですね。(魚沼産コシヒカリは一時期生産量の10倍流通していたそうです)

 

「そんなの粗悪なメーカー品に限った話でしょ??」と思うかもしれませんがとんでもない。ユナイテッドアローズなどの高級セレクトショップだってイオンモールなどの有名ショッピングモールだって素材偽装で問題になったことがありますよ。もちろん問題になったのは氷山の一角で気づかれていないケースの方が圧倒的に多いことを考えると・・・あなたが手にとっていうるカシミアが本物である保証はどこにもありません。

 

実はこれ結構難しい問題で、そもそも「この製品にカシミヤが何%含まれているか」というのはプロの素材屋さんが見ても目視では判別できないのです。よくイキッたファッションヲタクが「俺は素材の混率を正確に当てられるぜフフン」なんて言ったりしますがあれはウソです笑。生地屋さんが見ても生地の混率を正確に当てるなんて出来ません。もちろん経験則で当てられることはありますが、正確なジャッジは猛烈に難しいです。

 

ではカシミヤかどうかはどう調べるかというと専門研究機関に調査依頼を出して時間と費用をかけて調べてもらう他ありません。・・・そう、だから偽物が氾濫しているのですね。そもそもそんなお金を出して調べることなんてほとんどの人はしないしバレようがない。

そして実はユナイテッドアローズもある意味被害者です。アローズに並んでいるオリジナル品は別にアローズが作っているわけじゃなくてOEM会社が生産したものをアローズが買ってタグをつけてオリジナル品として売ってるだけなんです。だからOEM会社のポカかもしれない(もしくは中国生産の場合現地の工場が偽装しているのかもしれない)。そして無論それをアローズがいちいちカシミアの混率について調査することもしないので(わざわざそんなことしてたら定価がハネあがってしまう)知覚することもできない。売ってる人も買ってる人も全員被害者みたいな話ですね。

 

この問題って防ぎようがないので・・・だからこそ私は「過剰な素材信仰はやめましょう」と言ってます。カシミヤは「ツヤがあって防寒性が高いもの」メリノウールは「ツヤがあって防寒性が低いもの」ラムウールは「ツヤがなくて防寒性が高いもの」これさえクリアしていれば仮にカシミアの混率が数%偽装されてたって別に気になりません。

カシミアだカシミアだとありがたがるから偽装が起こるわけですし、そもそもそうした過剰な素材信仰はファッションの文脈から大きく逸脱したものです。素材のブランド名で服を選ぶのか?それとも素材の特性で服を選ぶのか?冷静に考えてみたら真っ当なのはどちらか誰でも理解できるでしょ?

 

カシミヤとラムウールとメリノウール、本日のまとめ

 

さてそんなわけで本日のまとめです。
メリノウール・ラムウール・カシミアの3種類の特性が理解できたでしょうか。
これでユニクロでニットを買う時も迷うことがないはずです。是非ご参考に。

 

私のメルマガではこうしたアイテムの解説だけでなく、「具体的にどのメーカーのどの商品をどう合わせるのが参考例なのか」まで徹底的に具体化して着こなし解説しています。それも感覚的ではなく視覚効果などを使った極めて論理的な内容になっており「高い再現性」と「正しい理解」にこだわり続けています。

 

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