ユニクロで買えるオシャレアイテム

【オシャレエリートも認めざるを得ない】ユニクロの「スウェットフルジップパーカ(長袖)」と「スウェットプルパーカ(長袖)」のスゴさ!

 

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ユニクロの「スウェットフルジップパーカ(長袖)」と「スウェットプルパーカ(長袖)」。超地味なアイテムですが・・・実はこれユニクロ渾身のアイテムです。

ぶっちゃけ下手なブランドでパーカー買うくらいならユニクロで良いです。

 

油断できないアイテム「パーカー」や「デニム」

 


Photo by http://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/172348/item/03_172348.jpg

 

「いやいやたかが”スウェットパーカー”じゃん」と思うかもしれませんが、パーカーやデニムやTシャツなど巷に普及しすぎているアイテムこそ、モノ選びが難しいものです。

 

例えば日常着としてストールを使う男性はまだまだ日本では少ない。日常着としてセットアップを着る男性もまだまだ少ない。だからこそ「簡単」なのです。案外テキトーな作りのものでも、粗悪なものでも、そもそもそのアイテム自体使っている人口が少ないわけですから「差別化」が簡単に進みます。

 

オシャレとは差別化です。周りの人と違うからこそ評価されるのがオシャレです。ただしデタラメな差別化では「色とりどりの原宿ファッション」になってしまい常人には理解し得ないものとなるでしょう。「理解される範疇で差別化する」のが「客観的なおしゃれの真髄」であり、だからこそそこには「評価されやすい一定のルール」が存在するのです。

 

そしてデニムパンツやスウェットパーカーなどは極めて多くの人が愛用しているアイテムです。老若男女問わず。小学生でもパーカーは着るし、オシャレなバーニーズの店員でもパーカーは着ます。皆が皆一様に着用するアイテムカテゴリだからこそ、皆目が肥えています。だからこそ「差別化が難しい」「誤魔化しにくい」アイテムでもあるのです。

 


Photo by http://img.muji.net/img/item/4549337736443_400.jpg

 

例えば「デニム」なども「誤魔化しにくい」アイテムの典型です。男性なら誰でも一本はインディゴデニムを持っているでしょう。一本買うに当たっては、当然購入時に色々なデニムを見て悩んでいるわけです。皆が一様にそうした行動をしているからこそ男性は「服の素材うんぬんは知らないけど、デニムの質感の良し悪しはなんとなく分かっている」という人が多い。だからこそユニクロもデニムはカイハラデニムなどのハイブランドを手がける様な工場を使い高品質に挑むわけです。

 

パーカーも同じですね。今この原稿は都内のスタバで書いていますが、ざっと周りを見渡して男子のパーカー着用率の高いこと高いこと。皆が皆スウェットパーカーを着用しているからこそ、「ハンパなスウェットパーカー」では差別化が難しくなってきます。「お金をかけて良いものを選ばないと差別化が難しい」、一般的にはそうなるでしょう。しかし「ユニクロのパーカー」は値段は抑えてありますが・・・クオリティがハンパじゃありません。

 

パーカーは「フード」が命

 

 

気づいていない人も多いでしょう。特にオシャレエリートの方達は「ふん!ユニクロのパーカーなんて!」とも思っているでしょう。しかし騙されたと思って試着室に持ち込んでみてください。どんなにパーカーを着慣れた人でも「おっ!」と思わせる力があります。

 

以前ユニクロの方と情報交換した時にもパーカー談義になりました。「何故ユニクロのパーカーはあんなに良いのか?」という話に。

ユニクロはパーカーを作る時に市場にあるあらゆる製品を集めて研究したそうです。何がパーカーにおける「格好良い」を作っているのか。何故このパーカーは「格好良い」のか。それを考え、調べていくうちにパーカーの格好よさは「フードに秘密がある」と気がついたそうです。

 

実はこの「フードに秘密がある」という話、以前からKnowerMagや毎週配信しているメールマガジンなどでは昔から紹介していること。フードなど、顔近くにある布が多いほど対比効果で「小顔」に感じさせることができます。

 

「小顔」になると何が良いのか。実は「顔の大きさ」は体型を図るポイントです。私たちはパッと人を見てその人の体型の良し悪しをどこで判断しているのか。それは実は「顔の大きさ」なのです。顔が小さければ相対的に手足が長く見えてスタイルが綺麗に感じるのです。「八頭身」とはよく言ったもの。頭(顔)の大きさは体のサイズを図る無意識的な指標なのです。

事実モデルの採用条件はまずは「顔が小さいこと」です。顔が綺麗だとか、足の形が綺麗だとかよりも先にまず「顔が小さくなければ」論外です。服が似合う似合わないにおいて「顔の大きさ」は極めて重要なポイントなのです。

 

「俺、顔大きいんだけど服似合わないのかよ・・・」とショックを受ける必要はありません。私もどちらかといえば顔が大きい方です。しかし人間の視覚は適度にテキトーなもので、「視覚効果」を使えば顔の大きさなんて簡単にごまかせます。それがパーカーにおける「フード」です。

 

 

私は顔の大きさが気になるので冬はこんなふうにストールとキャップで顔をギュッと小さく見せたり。これぜひ試していただきたいですが、ストールとキャップのコンビネーションで顔は極端に小さく感じさせることができます。そして顔が小さく感じると途端に服がサマに見えます。

初めて大判のストールを巻くと「あれ?なんか全体的にサマに見えるなあ・・・」と皆驚くものですが、実はその秘密は「小顔効果が生まれ、体型が綺麗に見える」からなのです。

 

 

生地まで変える力の入れっぷり!

 


Photo by http://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/172348/item/03_172348.jpg

そう。そしてユニクロのスウェットパーカー。研究し尽くした彼らは「フードにボリュームを加える」ことを実践したそうです。これが大正解。ユニクロのパーカーを着てみると理解できますがイメージ以上にフードが綺麗に盛り上がって見えます。すると顔は対比で小さく見えてスタイルが綺麗に見える。

パッと見で「シンプルでスタンダードなパーカーだな」と判断している人はもったいない。袖を通してみてください。明らかな違いを感じるはずです。

 

ちなみにほとんどの人が気づいていないことだと思いますが、ユニクロのパーカーは「フード裏」とと「ボディ部分」の生地が違います。伸縮性が必要な袖先の「リブ部分」だけ素材が変わるのなら理解できるのですが、ユニクロの場合「フード裏」の素材混率が違うのです、何故でしょう?

 

これはボリュームをつけたことに対する配慮です。多くのブランドはフード部分にボリュームをつけようとすると、ボディ部分の生地を二枚重ねで付けることをします。ユニクロのパーカーも触ってほしいのですが、フード部分だけは生地が二重になっています。

 

そしてボリュームのあるスウェット素材を二枚重ねてしまうと、洗濯時に乾きにくくなってしまいます。、「ボディは乾くけどフードだけが濡れている」という状態が生まれてしまい生乾きによる雑菌繁殖のにおいも生まれます。

これを避ける為に乾きやすい化学繊維を混紡しています。ボディ部分はコットン100ですが、フード裏のみポリエステルを混紡しており、「ボリュームがあるけど乾きやすい」素材に仕上げているのです。見た目だけでなくこの実用面も配慮する工夫。ここに至るまでに数十個ものサンプルを作り、フードの立ち上がりなどを試しているそうです。

 

多くのブランドは製品の仕上がりを確認する「サンプル」を1個か2個作るだけで終えてしまいます。ブランド関係者には「ユニクロは消耗品で”服”と呼べるシロモノじゃない」と揶揄する方もいますが(最早極めて少数派となりましたが。)とんでもない。売れるモノには理由があり、そこにかける努力と情熱は平均的なブランドをはるかに上回るものです。

私はフラットな立場ですからユニクロ製品を「買ってはいけない」と批判したりもします。(SPA!の連載では毎度「買ってはいけないユニクロワースト5」などを展開します)しかしそれもデタラメな批判ではなく、もちろん根拠を持って批判します。その分こうして良いものがあれば賞賛もします。

 

「ユニクロなんて」とイメージで批判するブランド関係者は、自分のクリエーションにかけるリソースを鑑みるべきです。案外「モノ作り」に対して真摯な態度を取っているブランドは「ファストファッション」の方にあるのかもしれませんよ・・・。

 

 

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