ファッションバイヤーMBと「未来のビジネスファッション」を徹底議論

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ファッションバイヤーMBと「未来のビジネスファッション」を徹底議論

2019.11.27

ファッションバイヤーMBと「未来のビジネスファッション」を徹底議論

NewsPicksの討論番組THE UPDATE、全編配信されています

NewsPicksの討論番組THE UPDATEに出演させていただきました。
錚々たるメンバーの中で私なんぞが討論に参加させていただくのもおこがましいなと思いつつ…始まったら議論を交わすのがとっても面白くてついつ喋りすぎてしまいました笑。長尺ですが是非ご覧ください。かなり面白い内容となっています。

議題は「スーツは死ぬのか」。

そしてこの番組では討論の末に到達した結論を最終的に古坂大魔王さんが決めるのですが・・・私の発言である「概念は残るけど形は変わる」とさせて頂けました。恐縮ですがベストコメント賞も頂き有難い限りです。

内容に関しては是非動画をご覧になってください。
未来のスーツ、未来の正装が理解できる助けとなります。メンズであれば誰にとっても興味深い内容だと思うので是非。

日本人は討論がとても苦手

ところで私は日本的な討論があまり好きじゃありません。
我々は海外と異なりディベートに慣らされていません。「討論」について教育されたこともない上に、その上日本の学校教育は高度経済成長期に採用したものを未だに引きずっており「答えのない事柄を考える」よりも「単一の正解を求めさせる」ことに慣れています。これは高度経済成長の際の量産型サラリーマンを作り出すには有益ですが、工業化を進めるだけでは成長がストップしてしまう自由な発想が求められるコンテンツ重視の現代においてはむしろデメリットとなるでしょう。

そもそも現実世界で「100%これが間違いない」という答えが出ることは極めて稀です。
どんなに優れた施策でも必ずデメリットは存在するし、どんなに粗雑な愚作でも必ずメリットは存在します。物事は立体的に捉えることが出来ます、どんなに良いことも別側面では悪いことになるし、どんなに良い人でも別側面では聖人君子でない部分もあるでしょう。だからこそ「考える」というフローが大切なのですが、我々は幼少教育の洗脳により「全てのことに単一の正解がある」と認識してしまいがちです。

そしてだからこそディベートをすると日本人は「喧嘩」になります。
違う意見と違う意見がぶつかるのはある意味当たり前、答えがないのですから。その中で適した結論を探し出すのがディベートなのに、ついつい「我こそが単一の正解である」という認識を持ってしまう。すると当然ことながら対立が発生します。

討論とはつまりお互いの知識を持ち寄り正解を導き出すものであるのですが、
日本人が行う討論は「正解のぶつけ合い」でしかない。そしてそれは当然のことながら対立構造を生み出し、最悪の場合は「喧嘩」になる。無論海外でも喧嘩になる例はあるでしょうが、日本人はあまりにもそれが多い様に思えます。だから私は日本人と討論するのが嫌いです。

自由な発想を阻害し、建設的な討論を破壊する「単一正解主義」な今の日本の教育構造や社会風潮に個人的には危機感を覚えており・・・今回の出演も正直なところ「大丈夫かな」と心配していたのです。

ところが蓋を開けてみれば、この番組。
とても穏やかに進行されており、誰かが誰かの意見を完全否定することもせず傷つけることもしない。建設的な結論に導こうとする小坂さんと佐々木さんの司会力の賜物だと思いますが、日本では珍しい超優良な討論会だと思います。
心配していた私自身も上述の通りめちゃくちゃ楽しめました。