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カナダグースはもう要らない!?UNIQLOのノンキルトダウンジャケットを検証する!

 

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今週のメルマガは「ファストファッションマストバイ・冬アウター編」。ユニクロやGUで購入できる優秀アウターの着こなしを徹底攻略する回ですが・・・それを執筆する際に手当たり次第にアウターを購入したので、今回はこちらKnowerMagでも一つ良品を簡潔にお教えしましょう。

結論、カナダグースはもう要らないかもしれません。

 

UNIQLO ノンキルトダウンジャケットを買ってみた

 

UNIQLO ノンキルトダウンジャケット 7,990円

 

今年から発売されたユニクロの新作ダウンコート。
もともとユニクロはダウンが大得意。装飾品でもあり実用品でもあるダウンはまさにユニクロのブランドアイデンティティーを象徴するカテゴリでしょう。ユニクロは「LIFE WEAR」がテーマ、シルエットや素材感などが美しい「装飾品」でありながら防寒性や機能性を担保している「実用品」でもある服を追求しています。

装飾品と実用品は得てしてトレードオフになりがちです。高級ブランドのスーツは細い糸でツヤをつけているからこそ脆く耐久性が低いもの。「高いものは長持ちする」という間違った観念が日本では横行していますがヨーロッパでそんなこと言ったら不思議な顔をされるでしょう。高級品だからこそ贅沢品、大事にケアしなければいけないものです。アクリルより強いカシミアがあるでしょうか、高いスーツと安いスーツ耐久性で比較して高いスーツが勝つことは基本的には有り得ません、デニムとスラックスだったらどっちが頑丈ですか、装飾性と実用性はトレードオフが基本です。「美しいものは儚い」とはこの世の理ですね。

実用性なのか装飾性なのか・・・このトレードオフなバランスの中で立ち位置を決めるのがブランドですが、ユニクロは最大公約数的なところを目指した「LIFE WEAR」を掲げています。過剰に装飾はなくていいけどシルエットや素材はトレンドを抑えた美しさがある、プロスペックの究極的な機能性はなくていいけど街中ではストレスレスな着心地となる・・・このあたりがユニクロの目指しているところでしょう。今回の新作「ノンキルトダウンジャケット」もユニクロらしい設計思想はところどころに伺えます。

 


https://dbcn1bdvswqbx.cloudfront.net/client_info/FREAKSSTORE/itemimage/1564700130026.jpg

デザインを見てカナダグースを頭に思い浮かべた人は大当たり。おそらく今回の「ノンキルトダウンジャケット」はカナダグースをマークしたもの。

 

ファストファッションは基本的に今あるトレンド、今動いている流行デザインを格安で提供するのが仕事です。もちろん「パクリ」と言ってしまえばそれまでですが、洋服はそもそもパクリの文化。パリやミラノで発表されたハイエンドな先見性を、海外のブランドがパクリ、それを見た日本のデザイナーがパクリ、それを見た量販店の開発者がパクリ・・・こうしてシャワーのように広がって行くのがズバリ「トレンド」の本質です。

パクり・パクラれを繰り返していくことで流行は定着し、またハイエンドなブランドは次のデザインを開発します。これは他業種の方にはちょっと理解しにくいことだと思いますが・・・洋服は模倣で成り立っています。ファッションのリテラシーがある人なら誰でも理解していること、皆80年代のジャンポールゴルチエのプロダクトを真似して、皆90年代のマルタンマルジェラのアプローチを模倣して、皆2000年代のディオールオムのスタイリングを意識して・・・そうして時代は紡がれて行くのです。

 

もちろん「全て丸ごとパクリ」はどうかと思いますが・・・今回のユニクロの「ノンキルトダウンジャケット」は丸パクリとまでいかず「ぽい」くらいで許されるでしょう。マークまで似せてるわけでもないしね・・・。

 


https://static-buyma-com.akamaized.net/imgdata/item/171201/0032915257/129815664/428.jpg


https://static.zara.net/photos///2019/V/0/2/p/4758/403/305/2/w/1920/4758403305_1_1_1.jpg?ts=1542958338936

ZARAとか海外ファストファッションブランドになるともうちょっとエゲつない。こちら上はヨーロッパで人気のブランド「Acne Studios」のストール、下はZARAが先日発売したストール。アクネのストールの特徴はオーセンティックなチェック柄に「ウール100%」などの混率表示をあえてデザインとして入れたところ。ZARAが丸ごとパクってますね。・・・ただこうした「バーコードデザイン」は実は今年「3.1フィリップリム」や「メゾンマルジェラ」あたりも使っているアプローチなので何がパクリで何がパクリじゃないのかと厳密に問われると難しいところですが・・・。

 


https://media.yoox.biz/items/41/41831681me_14_a.jpg

こちらマルジェラのバーコードデザインのブルゾン。袖にレシートがついたようなデザインに。丸ごとパクリならわかるけど「バーコードをグラフィック化した」だけだと「それはただのデザイントレンドでしょ?」で終わる様な気がするし・・・洋服のパクり・パクられは線引きが難しい。

 

話が脱線してますが、ともあれ今回のユニクロの「ノンキルトダウンジャケット」はカナダグースの「丸パクリ」ってほどではないでしょう。リスペクトくらい?かな。

 

細かく見れば見るほど高クオリティ!!

 

では実際にこちらのプロダクトを見ていきましょう。
これが実に細かく作られています。

 

まずフロント部分は比翼仕立てになっています。これはカナダグースも同じですね。
「比翼仕立て」とはフロント部分にフラップのような「ぴらぴら」がついているデザインのこと。

こういうコートもボタンが見えなくなっているデザインのものってあるでしょ?ユニクロのステンカラーコートもそうです。

ボタンを覆うように「ぴらぴら」がついているので着用するとこんな風にボタンやZIPが隠れてくれる。これはデザインをよりシンプルにドレスライクに見せる効果があります。

 

今回のユニクロのノンキルトダウンジャケットもフラップをつけてZIPを隠す仕様になっています。機能的な意味合いが強いZIPが見えないので印象としてはすっきり大人っぽく美しく見えるわけです。加えて比翼はデザイン以上に「ZIPの隙間から入ってくる風を止めてくれる」という機能的意味合いもあるので「機能美」とも言えるかもしれませんね。

 

カナダグースもユニクロも比翼の上からボタンが出る仕様になっています。本来比翼仕立ては「ボタンやZIPを見せないことでよりシンプルで美しい表情を与える」ことが目的の一つなわけで、ボタンが出るのは本末転倒。しかしここは機能性を優先したのでしょう。

フラップって使ってみるとわかるんですが、案外「ぴらぴら」と横風でなびいて邪魔なのですね。ダウンのように防寒性重視のアウターにおいてフラップが横風なびいてしまえばZIPの隙間から風が入ってきてしまいます。そこでフラップが浮かないようにボタンで留めるデザインを選んでいるわけですね。

シンプルな大人っぽい表情を出すためZIPは隠すけど、機能性を重視してボタンは比翼の上に出ても仕方ない・・・と「装飾性」と「機能性」の合間を狙っている設計思想がこのへんで見られます。

またユニクロはボタンは基本的にプラスチックです。
天然貝のメーカーからは使用を断られている様ですが(あまりにも生産数が多いので天然貝の市場価値を毀損する恐れがあるから、と考えられている様です)、こちらで使われているボタンは遠目にはほぼ天然貝と同じような風合い。

量販メーカーによくある「テカテカつるつるの安っぽいボタン」になっていません。

 

スタイリッシュな見た目作りはさすがの一言!

 

これもカナダグースと同じですが、内側にダウンのキルティングがあり、外側にはモコモコ感が出ない様になっています。上記で語った通り機能的な印象があるほどドレスライクな美しさに欠けるわけですが・・・ダウンのモコモコ感はまさに機能的。あのモコモコとしたミシュランマンやマシュマロマンの様な印象が嫌でダウンを敬遠する人も多いでしょう。

ところがカナダグース、ユニクロのノンキルトダウンジャケットは内側にダウンのキルティングがあります。表面は普通のブルゾンと同じようにスタイリッシュな表情になっており、あのダウンの「モコモコ感」がありません。

これによりスタイリッシュで美しい見た目を作れるワケ。

 

ファーはパッと見はラビットファーかコクーン(たぬき)ファーのような高級感ある風合い。アクリルですがかなりリアルに作られています。もちろん取り外しも可能。

 

袖先にはキュッとフィットするリブがあった方が防寒性は高まりますが、どうしてもリブ袖は機能的な印象が強く野暮ったい。そこで内側にリブ袖を隠す仕様になっています。リブのないすっきりとした袖先は腕を長く見せてくれてスタイリッシュに。このへん細かいですが案外見た目に影響を及ぼすもの、大事です。

 

細かいですがこちらはポケットの内側のブランケットライナー。
古着などでよくあるディティールで、ポケットの内側がフリースやブランケット素材になっているもの。保温性が高く肌当たりが柔らかくふんわりとしているので思う以上に快適です。

「ポケットの内側がふんわり素材だからって・・・寒いことにはかわらねーよ」
と思うでしょうがこれ全然違いますよ。保温性が高いので手袋をしているのと同じようなものです。

古着のカバーオールなどではよく見る仕様。当時は防寒性の高い機能素材なんて珍しかったですからこうした工夫が必要だったんですね。

 

カナダグースはやっぱり良い・・・けど普通の人はユニクロでもう十分!?

肝心のシルエットも文句なし。
ダウンとは思えないほどスタイリッシュです。一番のポイントは身幅・腰回りかな。ダウンって身幅がとにかく広く袖の下の脇あたりからダボダボ感が出るものですが、こちらはかなり細め。

全体的にダボダボしたルーズなシルエットでも、洋服はちょっとしたことで細身に感じさせることができます。このノンキルトダウンジャケットの場合はウエスト周りを特別細くしている感があり、全体のボリュームがありながらもキュッと絞られたウエスト周りに見えるのが特徴。ここまでスタイリッシュに見えるダウンはなかなか珍しい。

 

もちろん機能面や素材のクオリティなどはカナダグースには劣ります・・・が、正直価格差で考えれば私は「普通の人はユニクロで十分満足じゃないかな」とは思います。もちろんカナダグースの生地感やファーのボリューム感など着比べてみれば差はあります。ただ肝心なのは「どこまで望むか」で、多分ファッションにそこまで深井興味がない普通の人はユニクロで十分じゃないかと。まだ出たての新作ですから「ユニバレ」もないですし、特に文句はありません。防寒性もプロスペックのブランドと比べると比較にならないでしょうが・・・正直日本のタウンユースならこれ以上必要ありません。

 

着こなしはスキニーなどでなるべくスタイリッシュに見せるのも良いですが、こうしたスラックスなどでクラシカルに着ても良いでしょう。万人が使いやすい名作だと思います。

 

個人的には都内ならここまでの防寒性は必要ないので、、、もう少し中綿の量が少なく細身にしても良いのにな・・・とは思いますが。今季新作アウターの中では一押しの部類、まだ在庫あるみたいなので是非試着してみてください。

 

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