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今回はユニクロの新作スニーカーをレビューします!
ただ今回はぶっちゃけ
「これはちょっと難しいんじゃない・・・?」
というワーストバイ的な内容になるかもしれません。
でも絶対に買ってはいけない!というわけではなく
「こういう場合は買わない方がいい」「こういう場合はアリ」と状況別に説明していくので是非最後までご覧ください。
ユニクロ春の新作スニーカー2型レビュー
UNIQLO
ニットレースアップスニーカー 3,990円
今回2021年春夏の新作としてスニーカーが2型展開されています。
まずはニットスニーカーから解説していきましょう。
おそらくアメリカのスニーカーブランド「allbirds(オールバーズ)」をかなり意識して作られたスニーカー。
オールバーズはシリコンバレーのIT技術者に好まれる極めて合理的なスニーカーを展開しているブランドで、デザインは正直すごくおしゃれというわけではないけれどダサいわけでもなく、値段も手頃で歩き心地は抜群に良いのが特徴かな。
ユニクロはおそらくオールバーズのヒットを見て対抗アイテムとして出してきたんだと思います。
オールバズといえばアッパー部分がメッシュ素材になっているのが特徴で、ユニクロのニットスニーカーも同じくアッパーがメッシュ素材です。
メッシュ素材にすると通気性が良くなるんですね。
スニーカーは基本的にレザーや合皮を使っていてムレが起きやすいのがデメリット。
足って実は思っているより遥かに多くの水分を出すので、ものすごく汗が溜まるんです。
だからムレを逃がす構造を意識して作らないと長時間の使用では特に不快感が募る。
でもアッパーにメッシュ素材を使うことで、風通しがよくなり通気性が向上し長時間歩行してもあまりストレスに感じなくなるわけ。
レザーや合皮のスニーカーではなかなか解決しづらかった通気性の問題を解決できるのがメッシュスニーカーの大きな魅力だと思います。
なおかつメッシュ素材を使うことでシルエットを細身にできるというメリットもある。
スタンスミスやエアフォースワンなどと比べるとかなり細身に仕上がっています。
メッシュというのはニット素材のようなもので合皮や本革より断然伸縮性が高く、履いたときにグッと伸びるから細身に作ってもストレスを感じにくい。
だから限界ギリギリまで足に合わせたボディコンシャスなシルエットを作り出せるわけ。
スニーカーの丸っこく子どもっぽいフォルムが嫌という人は割と多いですが・・・限界ギリギリまでシルエットを細くして大人っぽい革靴のフォルムに近づけられるのがメッシュやニット素材を使ったスニーカーの大きな特徴です。
そういうわけでメッシュ素材によって快適性とフォルムを両立したのがこのスニーカー。
それだけでなく本当に細かいところまで作りこまれていて・・・通常メッシュ素材でスニーカーを作るとどうしても紐を通している部分が広がってくる。
すると穴の部分からだんだんほつれてボロボロに見えてくるのが宿命なのですが・・・ユニクロのニットスニーカーは穴の部分にアッパーと同じ黒のポリウレタンコーティングを施して硬くしているんですね。
すると紐を出し入れしても穴が広がったりほつれたりしづらくなるわけ。
なおかつ滑りの良い紐を使っているので結ぶのが比較的楽なのも特徴。
ただ滑りの良い紐を使って結びやすくするというメリットをとると、今度は結び目が緩みやすくなってしまうというデメリットが出るというトレードオフの関係性がある。
だから意外と紐の選別って難しいのですが・・・ユニクロのニットスニーカーはストレッチ性のある紐を使い滑りを良く引っ張りやすくして、履いたときに比較的結びやすくしているのが大きな特徴です。
この辺りの履きやすさや着脱のしやすさはさすがユニクロですね。
そしてソールには割と特殊なEVAという素材を使っており、がっしりと重厚感があるように見えるけれどとても軽い。
ただEVA素材だけだとちょっと滑りやすいのが難点ですね。
軽くて履き心地が良いことは嬉しいけれど、普通に生活していると当然水たまりの上や濡れたマンホールの上などを歩くでしょう。
そういうときにEVAソールだけだとツルっと滑ってしまうわけ。
その滑りを解消するため底には部分的にゴムを配置してブロックパターンを入れることで滑りづらくして、なおかつ軽量性も高いという特殊なオリジナルソールが使われています。
ソールって実は割と値段が高いんです。
ブランド側が靴を作るときに一番ネックとなるのはソール。
靴を作る工場ではソールを何千種類と揃えていて、その中からデザイナーさんが好むソールを探すわけですが・・・工場さんに置いてあるソールから納得いくものを見つけられないことも多いんですね。
特にこのスニーカーみたいに特殊なソールの形状を求めようとするとオリジナルで作るしかなくなる。
で、靴屋さんにオリジナルのソールをオーダーすると結構値段が高いんです。
基本的にアパレルブランドが作る靴はそこまでコストをかけられないから、ソールはありものから選んでアッパーだけをデザインするのが一般的な流れ。
しかしユニクロのこのスニーカーではおそらくオリジナルのソールを使っておりコストをかけているにも関わらず3,990円という低価格を実現できている。
あとはインソールが外せる仕様でかなりフィット感も高くやや反発性もあります。
このウレタンフォームのソールは足が靴の中で動かないようつま先部分は硬く、歩くときの衝撃を受けやすいかかと部分は柔らかくするのが鉄則。
そしてこのニットスニーカーのインソールではその鉄則がしっかり実践されているのがさすがユニクロさんですね。
あと非常に細いですが靴ベラがなくても簡単に履けるよう、ベロとかかとに引き手が装着されているので履くときは本当に楽です。
このようにものすごく丁寧に作ってある靴で履き心地としては最高クラスだと思います。
・・・が、問題はデザインですよね。
もう少しモダンにできなかったかな、というのが正直なところ。
フォルムは比較的細くて綺麗だけれど、ソールとアッパーがちょっと野暮ったいんですよね。。
靴というのは基本的に歩き着心地や履き心地を重視しすぎるとデザイン性が疎かになるというトレードオフの関係がある。
例えば細くて綺麗なフォルムだとかっこいいけれど、ソールが薄い分疲れやすいなど。
だから履き心地とデザインを両立するのが難しくはありますが・・・とは言えもう少しデザインをかっこよくしてほしかったかな。
それほどダメとは思わないけれど、正直3,990円出すならGUの方がかっこいいスニーカーをたくさん展開しています。
ただ歩きやすさだけを考えると天下一品なんです。
だからこのニットスニーカーは歩き心地を最優先に考える人にはすごくおすすめ。
でも細身で綺麗なフォルムのかっこいいスニーカーを求めるなら正直GUの方がおすすめです。
あとは最近よくおすすめしている「MOONSTAR(ムーンスター)」の810sがすごくおすすめ。シルエットが綺麗でハイブランドさながらのデザインが魅力です。
ユニクロのニットスニーカーは実用性に寄っているんですね。
ポリウレタンコーティングも悪くはないしソールもせっかくの別注なのにデザインが入ってないからちょっと安っぽくてもっさりしている。
「3,990円で履き心地が良くて60点くらいのデザインなら全然文句ない!」という人にはアリかもしれませんが、兄弟会社のGUであれだけかっこいいスニーカーをバンバン出している中でこのデザインだとちょっと物足りないな、というのが正直な感想です。
前回モデルと比べると改良されている、けれど・・・?
UNIQLO
コットンキャンバスレースアップスニーカー 2,990円
次はキャンバススニーカー。個人的にはこちらの方が好きですね。
実はこうしたクラシックスニーカーは今後のトレンドです。
最近はデザイン性の強いものやダッドスニーカーがトレンドでしたが、これからまたシンプルなクラシックスニーカーにトレンドが戻りそうです。
一通り遊びのあるデザインのスニーカーを楽しんだから次はシンプルな靴を履きたいという気分がトレンドに反映されているのだと思います。
2,990円でデザインも悪くないとは思いますが・・・こちらももう少しデザインが入っているとより良かったな、というのが正直な感想ですね。
なぜかというとこの手のデザインならオールスターでも無印でもあるでしょう。
確かに履き心地はユニクロの方に軍配が上がるけれど、私たちがユニクロに求めるのっておそらくもっとハードルが高いはず。
今回はあまりにもベタに作りすぎたかな。
とはいえ前回販売されたユニクロのスニーカーと比較すればデザインも少し変わっているし、機能性は明らかに進化しています。
以前のモデルはアッパーにパイピングが入っていてワークっぽい印象でしたが、今回のモデルはパイピングが撤廃されよりシンプルで合わせやすいデザイン。
そして前回のモデルはソールが一重でしたが、今回はなんとミッドソールが入り二重構造になっていて高級感があります。
最近はこうした二重ソールが流行っていますね。
バレンシアガなどのハイブランドでもソールを二重、三重にしているスニーカーが結構ありますが、先ほども言った通りソールって別注だと結構値段が高いんですね。
それでもあえて二重ソールにすることで立体感を出し高級感をプラスしているのは良いですね。
なぜこれをニットスニーカーの方でもやってくれなかったのか。
複雑な構造のソールにすると見た目の印象が変わったのになぁと正直思います。
二重ソールの良いところはソールが剥離しにくくなるところ。
歩くときに地面を踏み込むときはつま先が地面についてかかとを持ち上げるときにグッと曲がるでしょう。
するとちょうど曲がるところのアッパーとソールが剥離してくるんですね。
ただこのスニーカーは二重ソールにすることで剥がれにくくしています。
あとは細いけれど前回とは紐も変わりました。
前回は平紐で厚手のものでしたが、今回は細めの平紐でスタイリッシュな印象です。
しかも編地まで研究していて先程も言った通りグッと力を入れたら簡単に滑る紐なので、結びやすく非常に楽です。
あとこういうキャンバスのスニーカーは靴の内側にコットン素材の裏地をつけるのが一般的ですが、このキャンバスシューズは裏地がメッシュ素材なのでおそらく夏でも快適に使えると思います。
そして表地と裏地の間にクッション材を入れているのでホールド感も高く歩く心地がかなり良い。
あとこちらもカップインソールで、よりホールド感を高めるためにオーバル型の溝を付けて足が動かないようにしているのもポイントです。
さらにこれは商品説明欄に書いてあったことですが、インソールの裏側にくぼみを入れることで空気の流れを作りムレをいち早く逃すことができるそうです。
実際に履いてみた感覚ではソールのくぼみのおかげでムレが解消されているかまではそこまで体感できませんが、確かに歩き心地と快適性は高いと思います。
アウトソールは溝を複雑に配していて歩き着心地が良く防滑性が高いことが特徴。
ただ白のスニーカーに黒のアウトソールを合わせるのは・・・正直ちょっとイマイチかなと。
個人的にはクラシックなスニーカーだとやはりブラウン系ソールの方が完成度は高いと思いますが・・・おそらく歩き心地を優先したのでしょう。
ニットスニーカーと比べるとこちらのキャンバスの方が好みですが、それでもパッと見は無印とそれほど変わらないなと思ってしまう。
無印より半歩先をいっているのがユニクロだと思うんですね。
もちろん無印にも良いアイテムはたくさんあるけれど、洋服屋さんではない無印には大差をつけて欲しいと個人的に思ってしまうんですね。
シンプルだけど使いやすくて快適で2,990円というだけではちょっと物足りないのではないかと。
もうワンアクセントあれば良かったな、というのが個人的な感想ですね。
ただし何度も繰り返す通り歩き着心地と快適性に関しては折り紙つきです。
最高クラスなので履き心地を重視する方にはとてもおすすめです。
ということでユニクロの新作スニーカーをご紹介しました。
是非参考にしてみてください。
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試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
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