素材について

高級品と安物の服。どっちが2,000円、どっちが20,000円でしょうか?

 

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「素材の違い」ってどうにもよくわかりにくいところです。
セレクトショップに足を運ぶと「素材の違い、希少性」を訥々と語られますが、

「ユニクロの素材とどう違うんだよ?」
「本当に5倍くらいの価値があるのかなあ」

と疑問に感じることも多いでしょう。
今日は素材の話。

 

「素材の違い」と「価格の違い」

 

「素材の違い」と簡単に言いますがまずは「値段が高いものが素材が良い」というわけではありません。
ユニクロのTシャツ素材をブランドが使おうと思ったら5倍程度の値段はするでしょう。
これは作る個数の違いが大きいところ。製品はどんなものでも数を作れば単価に跳ね返ってきます。本KnowerMagでも何度か書いている通りですが世界規模で数を作れば当然ユニクロのように安く提供することも可能となりますが、ブランドビジネスように限られた顧客層を対象に少数作っていれば相対的に割高なるのは構造上仕方のないことです。

 

それにしてもユニクロは偉い。
昔は・・・それこそ5,6年前までは「ユニクロなんて粗悪な生地を安く売ってるだけじゃん」と批判する人が本当に多かった。もっとも昔のユニクロはここ最近のものほど良素材を使ってはいませんでしたが、それでもそれなりに頑張って値段不相応な素材を使って良品を作ってました。しかし「値段が安い=粗悪品」というイメージは払拭できず、苦労したんじゃないかなと思います。

 

最近はもうすっかり「ユニクロ=粗悪品」というイメージはありません。「良い素材を手頃な価格で出しているメーカー」という認識がいつのまにか広がりました。認識を覆すために大変な努力をしたでしょう。素直に凄いです。

 

さて、「素材の違い」の話。
上記の話、当然ユニクロが値段不相応に良品を作っている・・・と言ってもそれでも敵わない領域はあります。ユニクロのデニムは素晴らしいですがそれでもやはり3,4万円以上するレプリカデニムのブランドなどに比べると見劣りする領域があるのも事実です。

 

消費者である我々としては当然「安い素材だろうが高い素材だろうが見た目に良ければそれでいい」でしょう。安い素材であっても「高級品の様に見える」「安物だとバレない」など見た目に影響を及ぼさないのであれば安いにこしたことはありません。

 

ではどんな素材が安物だとバレやすく、

どんな素材が安物だとバレにくいのか?

 

 

表情と色合いに秘密がある

 

安物だとバレにくいのは一つ、「表情のない、暗い素材」です。
例えばドレスで使う素材などですね。もちろん「一概に全てバレにくい」というわけではありません。モノや種類によってはバレるのもありますが、「概ねバレにくい」という意味ではドレスライクな表情のない素材の方が多いでしょう。

 

「表情がない」とは素材表面に凹凸やムラなど変化のあるものがないことを指します。
例えばデニムであれば表面に色落ちだったり凹凸だったり表情があるものです。
逆にスーツ素材であれば表面の色は均一で、凹凸などもほぼありません。

 

また「暗い」というのは色の事です。
明るいブルーなどではなく黒などのこと。真っ黒なものほど素材の風合いがわかりにくいので
素材感の違いは差が出にくいものです。

 

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例えばこちら。
イギリス製の超高級スーツに使われるドレス素材を使ったスラックスです。
2万円台後半から3万円台くらいの値付けがされるものです。

 

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こちらはユニクロ2000円ばかりで購入したスラックスです。
確かによくよく見ると風合いの違いこそあれ、遠目で見る分にはほとんど違いはわかりません。
こういった「表情のない」「暗い」素材は基本的に価格や素材感がバレにくいもの。
もちろん別の軸として「形が野暮ったいから安っぽく見える」「デザインがごちゃごちゃしていて安っぽく見える」というのはありますが、単純に「素材」だけで判断するとほぼ差はわかりません。

 

 

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こちらは高級ジンバブエコットンを使ったインディゴシャツ。2万円程度のもの。

 

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一方でこちらはユニクロの2000円ばかりのインディゴシャツ。

こうした「表面に色ムラや凹凸など表情がある素材」「明るい色」だとやはり素材の違いは目につきます。

 

パッと見た印象もまるで違うと思いますが、よくよく見ると縫い目周りのシワ感の風合いやデニム特有の「立体感」がまるで違うでしょう。生地は基本的にタテに走る糸とヨコに走る糸の2本から成り立つものです。デニムの場合はこのタテとヨコ、それぞれ違う色の糸を使うため「立体的」な表情が生まれます。高級素材だとこの表情が「立体的」なことが多いですが、安物素材だと少しそれが薄まってしまいます。

ユニクロのデニムシャツも十二分に良いものですし値段から考えると有りえないものですが、やはり「表情ある」「明るい色」の素材という条件のもと対決させるとさすがに落差を感じてしまうものです。

 

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例えばこれが面白いことに同じデニムでも「濃いめの色」を選んであげると高級感など素材の違いはほとんどわからなくなるものです。上の画像は高級品でしょうかユニクロでしょうか。タグさえ見なければプロでも「うーん」と少し悩んでしまうでしょう。よほどの素材に精通している人かGACKT以外は当てられません。

 

 

こうして考えていくと「投資すべきアイテム」「投資すべきでないアイテム」が少し分かっていくでしょう。

誤魔化せるものと誤魔化せないものがあり、どこにお金を使うかで効率的で論理的なショッピングが可能となります。

 

先週のメルマガでは「格安コートを小物一つでごまかす方法」なども書きましたが、それも似たような話。
何も全てを完璧にする必要などありません。客観的に判断されるものがオシャレである以上、「説明しなければ理解されない」ような素材の良し悪しは自己満足的です。もちろん趣味としてそれらを楽しむ人は良いですが、あくまで「他人が見てかっこいいと思われたい」と考えてオシャレをする人ならば特に気にせずとも良いでしょう。

 

「安物だとバレやすい素材」

「安物だとバレにくい素材」

 

これらを少し考えて買い物の判断指標としても良いでしょう。是非ご参考に。

 

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