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ZOZOTOWNで販売される「スーパーオーバーサイズ ビッグシルエット ドロップショルダーTシャツ」という名前のこのアイテム。価格が安いこともありTシャツやカットソーのカテゴリを見ると必ずと言って良いほど上位に表示される商品です。目を引く目立つカラーリングも相まってクリックしてしまった人も多いのではないでしょうか。
ちょっとビックリするくらいのビッグサイズ品で・・・これがバストアップ画像ならまだしも・・・
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全身で見てみると大きさは明確に伝わります。Tシャツなのにコート以上の着丈があります。
別にこの商品がどうのこうの言うつもりはないんですが・・・
「ファッションのインフレ」には是非気をつけて頂きたい。
トレンドは往往にして「インフレ化」する
トレンドは浸透すれば浸透するほど過度にインフレしたアイテムが出てきがちです。
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過去に流行ったサルエルパンツなどもそうでした。
「サルエルパンツ」とは股上(股間からウエストまでの距離のこと)が異常に深いパンツのこと。まるで腰履きをしているかの様にリラックスした印象になるアイテムです。
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コムデギャルソンヤヨウジヤマモトあたりが得意なデザイン。元々はスラックスやシャツなどのドレスライクなスタイルを「腰履き風のサルエルパンツでラフに着崩す」アプローチでした。
しかしサルエルパンツが流行るにつれて徐々に上述の「着こなし」や「文脈」などから離れてしまい、「股上が深い目立つパンツが格好良い」と解釈されはじめインフレが起こります。
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文脈を無視して「とにかくサルエルを履いてればかっこいいのかな」と曲解されはじめると、コーディネートを無視して「盲目的」にサルエルパンツを求めるようになります。すると当然ですが「サルエルを穿いている」とはっきり分かる様に・・・「深ければ深いほど良く、目立てば目立つ程良い」とインフレが起こります。結果とにかくデコラティブで派手なサルエルパンツが生まれるようになります。
洋服は服単体で評価されるものではありません。コーディネートで生きて初めて評価されるものです。
トレンドにはコーディネートが前提として存在しており、そこには理由と文脈があります。「〜〜〜というスタイルでサルエルパンツを穿くから格好良い」という文脈が存在するのであり、「とにかくサルエルパンツを穿けば格好良くなる」わけがありません。
トレンドはマスに広がれば広がるほど単純化されて曲解されていくため、時間が経つほどにこうしたインフレ化したアイテムが登場してくるものです。・・・前述の「スーパーオーバーサイズ ビッグシルエット ドロップショルダーTシャツ」などもそう。今ビッグシルエットがまさにインフレ状態にあり「大きければ大きいほど良い」となりがちです。
もちろん着こなしかた次第で「スーパーオーバーサイズ ビッグシルエット ドロップショルダーTシャツ」もおしゃれに見せることもある程度はできるでしょう。しかし「とにかく大きいものを!!」とインフレ状態になると危険です。他人が見て評価されるのがオシャレの本質である以上、客観視を失ったインフレ状態の志向では褒められることはなくなり「変な服きてるねぇ・・・」で終わっちゃうはずです。
加工デニムは酷いインフレ状態だった
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加工デニムもインフレ化が酷い時期がありました。クラッシュしたり古着風の色褪せ加工をするのは「リラックスしたラフな雰囲気をプラスするため」だったはずなのに・・・とにかく「加工したデニムが正義なんだ!」とインフレが起こりました。
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自然ではありえないような加工や・・・
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刺繍を全面に入れた加工などなど。
もちろんオシャレに着こなすことができるアイテムもあるでしょう。ある程度は着こなし次第です。しかし「着こなし前提」で考えている人は良いですが、「インフレ状態」で盲目的にモノを求める人は危険です。若い子にはありがちですが、「とにかく大きいサイズなら良いんだろう」「とにかくサルエルなら格好良いんだろう」と考えるととにかく装飾が強いものを強いものをと求めてしまいます。そうすると全体のバランスが無視されてしまい、おしゃれからは遠ざかる結果となります。
ビッグサイズのトレンドは「大きければ良い」わけでもありません。
サルエルパンツは「股上が深ければ良い」わけではありません。
何事にも文脈と理由があり、それをきちんと理解してコーディネートを組むのがおしゃれの本質であり、ファッションの面白さです。
自分は「インフレ状態」でモノを求めていないか・・・
「大きければ良い」状態になっていないか・・・
時々独りよがりになっていないか自分の基準を振り返って見ても良いのではないでしょうか。
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