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2021年ユニクロU春夏コレクションが発売されました。
今回のコレクションはものすごく良かったのですが、全型購入して袖を通したからこそわかる初心者が買ってはいけないアイテムをご紹介します。
この値段ならユニクロの既存ラインでいいかも
UNIQLOU
コットントラッカージャケット セットアップ可能 6,990円
こちらのGジャンは普通に着る分には全く問題ないのですが・・・
ただユニクロ既存ラインのGジャンと大きく変わらないと感じるのが正直なところ。
素材にはハリと厚みがあり、ヨーロッパライクな均一な色落ち加工を施していてとても上品。
アメリカンなヴィンテージデニムはシワやアタリがたくさんついて色落ちが派手になりがちですが・・・ユニクロUはフランスのチームが作っているだけあってヨーロッパのヴィンテージデニムらしく均一に色落ちでシワやアタリをあまりつけていない。
だから遠目で見るとサックスブルーのジャケットを着ているような品のある印象です。
ただ・・・ユニクロの既存ラインでもこうした均一な色落ちのGジャンが展開されていて値段はユニクロUより3,000円ほど安いからあえてこれを選ぶ必要はないかな。
UNIQLOU
レギュラーフィットジーンズ セットアップ可能 3,990円
このGジャンの特徴は同素材のパンツとセットアップで着られること。
こういうインディゴジャケットに同素材のジーンズを合わせて上からトレンチコートを着るのはフレンチカジュアルの定番的着こなしですごくおしゃれですが・・・着こなしのリテラシーがないとかっこよく着こなすのはかなり難しい上級者向けなアイテム。
コーディネートに自信のある人ならこのセットアップの上からコートを羽織ってかっこよく着こなせると思いますが、ファッション初心者の方が写真やルックを見て「これかっこいいな」と思ってセットアップで着て鏡を見ると作業員のような印象を抱くかもしれません。
着こなしのリテラシーやコーディネート力に自信がある人にはおすすめできますが・・・セットアップで着用するなら靴の合わせやサイズ感をかなり考えないといけないのでファッション初心者には難しいし、あと既存ラインのGジャンがあまりにも優秀で値段もユニクロUより安いということで「買ってはいけない」にランクにしました。
ただモノ自体はすごく良いし何度も繰り返す通りおしゃれな人が着るとかっこいいのは間違いありません。
UNIQLO
デニムジャケット 3,990円
ウォッシュユーティリティジャケット(デニム) 3,990円
既存ラインのGジャンは3,000円台で購入できて、カバーオールタイプも展開されています。
これらで問題なくおしゃれになれるので、あえてユニクロUで買う必要もないかな。
わざわざユニクロUで買わなくてもいい・・・?
UNIQLOU
ボーダークルーネックT(半袖) 1,990円
アイテム自体は良い出来です。
ボーダーは色をたくさん使うと子どもっぽく夏休みの小学生みたいになってしまうけれど、このTシャツは1色でボーダーを表現しているため大人っぽく着こなせます。
なおかつボーダー柄で生地に毛羽立ちがあるものを使うと本当にチープな印象になるけれど、このTシャツはハリと厚みのある生地なので安っぽい印象がない。
だからおすすめしたいところですが・・・先ほどのGジャンと同じ話でボーダーのTシャツはユニクロの既存ラインで豊富に展開しているからわざわざユニクロUで展開する必要があるのか疑問なのが正直なところ。
この手のボーダートップスはユニクロの既存ラインでも色を抑えて使いやすく作ってある。
なおかつ生地のハリ感やネックの作り方、サイズ感に関しても最近のユニクロのイ既存ラインは割とオーバーサイズでツルっとした生地なのでこのボーダーTをユニクロUで展開する意味があるのか疑問なところ。
このボーダーTは値段が1,990円ですが既存ラインの半袖Tシャツなら安いと1,000円ほどで買えるからあえてこれを買う必要はないんじゃないかな。
UNIQLOU
ボーダーボートネックT(半袖) 1,990円
ボーダーならこちらの方がおすすめ。
いわゆるバスクシャツで首元が横に開いているボートネック。
Vネックのように首元が縦方向に開くと胸元が見えて色っぽい印象が出るのと同時に少し嫌味っぽく見えてしまう。
対してボートネックのように首元が横方向に開くと素肌は見えるけれど胸元が見えないので、色っぽい印象が出せるけれど嫌味な印象にはならないのがポイント。
トレンド的にも季節的にも首元は少し開けている方が良いしボートネックやゆったりめのクルーネックなら色気が出せて品も保てる。
加えてこうした既存ラインでは展開されない厚手の半袖バスクシャツはブランドものだと高いので、ユニクロUを選ぶ意味合いがちゃんとあるボートネックTの方がおすすめ。
ボーダークルーネックTは普通のクルーネックで柄も既存ラインにありそうなのであえてユニクロUで選ぶ必要はないと思います。
何も考えないと「ただの部屋着」に・・・
UNIQLOU
ストレートスウェットパンツ 2,990円
これモノはすごく良いんです。
一般的なスウェット素材とは違い、ツヤと高級感がありニット見えするスウェット素材。
それをあえてルーズなシルエットにすることで、仕立てのいいシャツやジャケット、トレンチコートなどと合わせて上半身はドレスライクだけれど下半身はルーズでカジュアルなスウェットパンツトいうすごくかっこいい着こなしの提案がされているアイテムです。
ただ何も考えずにこれにTシャツを合わせて穿くとただの部屋着に見えてしまうので着こなしが難しい。
何もわからず店頭で何気なく手にとって買ってTシャツに合わせてかっこよくなれるアイテムではありません。
コーディネートに自信があるなら問題ないけれど、何と合わせてもサマになる簡単なアイテムではないため「買ってはいけない」にランクインしました。
UNIQLOU
ジャージーリラックスストレートパンツ 3,990円
スウェット素材のパンツが欲しいならこちらの方がおすすめ。
レディースで展開されたジャージ素材のワイドパンツですが素材感はかなり近いです。
スラックス風のシルエットで柔らかくリラックス感のある素材なので
「着心地重視で楽なアイテムが欲しいけれどサマになるものがいい」
と考えるならこちらを選んでみてください。
ちなみに私は175cm69kgでメンズだとLサイズでこのパンツもLサイズを穿いています。
セットアップで着るのがマスト!
UNIQLOU
リラックスフィットテーラード ジャケット セットアップ可能 7,990円
これはセットアップで着るとすごくかっこいいんです。
ただジャケット単体で着ると難しい。
というのもこのアイテムはカーキやピンクベージュなどのクラシカルな中間色、言い換えると老けた印象の色が多い。
こうした老け色を中途半端に使うと本当に野暮ったくなってしまうんです。
同素材のスラックスと一緒に着用してドレスライクな印象になるからこそ、老け色の抜けた印象とバランスが取れてかっこいい。
でもジャケット単体でデニムと合わせると本当に野暮ったくなってしまいます。
特に3つボタンのデザインでシルエットもルーズな印象になっている。
だからこそ単体で着るとおじいちゃんのジャケットを借りてきたようになってしまうわけ。
同素材のセットアップで着用してキメた印象になるからこそルーズなシルエットにフォーマル感がプラスされてドレスとカジュアルのバランスちょうど良く取れるけれど、何も考えずにジャケット単体で購入してジーンズと合わせると野暮ったい印象になるので要注意。
セットアップで着用するなら何も問題ありません。
UNIQLOU
レギュラーフィットテーラード ジャケット セットアップ可能 7,990円
単体で使いたいならこちらのジャケットがおすすめ。
こちらは中間色ではなくパキッとした黒やネイビーを展開しており、ウールライクでハリのある素材。
なおかつ先ほどのリラックスフィットのジャケットよりやや細身です。
Vゾーンが広く2つボタンで色気のある印象なのでこれにデニムなら問題なく着こなせます。
リラックスフィットはセットアップ用
レギュラーフィットはセットアップでも単品でも使える
と分けて考えてみてください。
ユニクロU2021春夏コレクションがすごいワケ
というわけでユニクロU2021春夏初心者が買ってはいけないアイテムをご紹介しました。
とはいえ今回のユニクロUは本当に良いアイテムばかりです。
中間色が多くルーズフィットなので着こなしはなかなか難しくコーディネートが肝心になるとは思いますが・・・今回のラインナップは本当にすごいしユニクロUチームに拍手を送りたい。
基本的にユニクロはマスに向けて商品を販売しなければいけません。
そのためとにかくわかりやすい商品展開をしなければならない。
しかしわかりやすくすると途端にファッションはつまらなくなるもの。
皆がわかりやすく着やすいものは誰でも着られるものだからこそ差別化できないんです。
おしゃれというのは皆と何かが違うから「おしゃれ」だと区別される。
だから扱いが難しいアイテムの方が当然おしゃれに見せやすいわけ。
ただ扱いの難しいアイテムは着こなしのリテラシーが必要になる。
ユニクロ側としては「私たちはもっとおしゃれなものが作れるんだ」と少し尖ったクリエイションをやりたいはず。
しかしユニクロは世界的な企業で一般層に向けて商品展開をしないといけないという足かせがついている。
せっかくやトレンド性の高いものが作れるのに、「マス向け」という点で足を引っ張られてどうしても一歩先に進めないというジレンマがユニクロUにはあったと思います。
最初のユニクロU、「ユニクロアンドルメール」という名称だったときのファーストコレクションがなぜ最高に良かったか。
ユニクロUを初期から知っている人は皆そう思っているでしょう。
2万円クラスのコートや靴がありものすごい尖ったコレクションで
「ルメールがユニクロと組んでくれた」
と大喝采できる内容だった。
しかしあまりにも値段が高くあまりにも尖ったデザインだったため一般層には受け入れられなかったんです。
そこからユニクロUは「マス向けの商品展開」と「トレンド性やクオリティの高いものを作りたい」というせめぎ合いの中で進んできた。
ただ今回は一歩踏み出して「本当のフレンチカジュアルはこういうものだ」と提案を中間色や良い素材、ルーズシルエットでうまく表現できており、いつもよりかなり攻めていると思います。
トレンドや難しいデザイン性をいかに分かりやすく伝えるかという使命の中でシャツや3Dニットを頑張って作られている。
フランス軍のカーゴパンツをベースにしたジョガーパンツは制作陣としてはもっと太い方がかっこいいと思ったはず。
でもマスに向けて分かりやすくするためフランス軍のカーゴモチーフはそのままにシルエットは絞って細めにしていると思うけれど、その辺りのさじ加減もすごくうまく調節できていると思います。
ただやはり上級者向けなので「色味が中途半端で使いにくいなぁ」「シルエットが難しいなぁ」と賛否両論出てくるとは思うけれど、ユニクロUチームの葛藤がすごく伝わってきて個人的には応援したい気持ちでいっぱいです。
何度も繰り返す通り今回のラインナップは過去最高クラスに良い出来です。
本当に中間色の表現ってすごく難しいんですよ。
良い素材を使わないと素材の良し悪しがバレてしまう中、この価格帯で素材作りを頑張って黒や白に逃げず中間色に立ち向かっているのは本当にすごいこと。
モノトーンの着こなしが多い中あえて中間色の着こなしをマスに向けて提案するのは、魂を込めてモノづくりを行っている証だと思います。
そういうわけで今回の春夏アイテムは着にくいものも多いと思うけれど、YouTubeやブログ、メルマガでコーディネート指南を行っているので是非参考にしてチャレンジしてみてください。
今回こうして一歩踏み込んだ提案をしてくれたユニクロチームを称して1点でもいいからチャレンジしてみても面白いと思います。
そんな中今回紹介したアイテムは初心者向きではないので購入の際は一考してみてください。
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タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
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