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前編に続き今回はスーツ話後編です。
今回はちょっと「裏技的」な内容をお届けします。
なお今回の内容をさらに深掘りし具体的に整えた5万文字(!!)のメルマガ「秋冬スーツ徹底攻略回」を今週配信します。登録は初月無料・初月解約が可能です。興味ある方は是非読んでみてください。
ウォームビズはタートルネックから始めよう
「ウォームビズと言われてもどうすりゃいいんだかわからん・・・」
途方にくれる人も多いでしょう。
単にネクタイを外せばいいのかと思う人も多いでしょうが、いざやってみるとなんだか画竜点睛を欠く様な野暮ったい印象にも感じてしまいます。世の中のおしゃれな「ウォームビズマン」は一体どうやって着こなしを作っているのか、ここではまず基本の基本をお教えします。
まず多くの「ウォームビズ」はNOネクタイを求めますが、ネクタイもただ単にワケもなく首元にブラ下がっているのではありません。ちゃんとコーディネート上の役割が存在します。
役割の一つが「襟の高さを主張するため」です。
ビジネスで使うジャケットとカジュアルで使うブルゾン、それらを比較してみてください。
カジュアルで使うブルゾンなどは基本的に襟が立っているものが多い。
とりわけワークウェアやアウトドアウェア、ミリタリーウェアなどは襟が高いものが多いです。防寒を考えれば当たり前の話ですからね。襟があり首をガードすることで体温維持に一役買うわけ。カジュアルウェアは機能を考えてデザインされているものが多いので(我々が日常カジュアル着で使う服の大半がアウトドア・ミリタリー・ワーク・スポーツのいずれかのカテゴリに由来するものです)、必然的に襟の高いものが多くなるわけです。
他方ビジネスで使うジャケットは基本的に襟が寝ているものです。
よく見てくださいね、シャツとネクタイがあるからこそ首元が高く見えますが、ジャケット自体は襟が「寝た状態」になっているのが確認できるはずです。
で。ネクタイとシャツはこの「襟が寝ているジャケット」を補完する意味で存在しています。
というのも首元は実は目立つ部分です。もう5年も6年も前からKnowerMagでは「3首」を主張しています。人間の視覚上コーディネートにおいて目立つところは先端部分。顔まわり・足回り・袖先の3箇所です。ここは同時にくびれがある部分であり「首」「足首」「首」の3箇所をまとめて「3首」と表現します(スタイリストなどがよく使います)。ちなみに「乳首」も合わせると「4首」になりますね、はい。
この3箇所は目立つ部分だからこそ放置厳禁です。足首は近くに靴とパンツの裾があるのでまだそこまで寂しくはなりませんが、手首はアクセも時計もない状態だと寂しく何か物足りない様に感じるもの。首も襟まわりが寝た状態だとどうしても物足りない、何か寂しい印象となるものです。
放置厳禁であり、何もないと寂しくなるからこそ、アクセサリー類はほぼ全てこの3首に向けて作られます。アクセサリーって何がありますか?ネックレス、ブレス、アンクレットですよね?ピアスももちろんありますが、ほとんどが3首に向けて作られているはずです。ここからもわかるとおりですね「放置するとファッション的に”イケてない”から、放置させないようにアクセサリー類が用意されている」わけです。ファッションって実はとても論理的に作られているのですよ。
そして「首元は放置厳禁」なのにジャケットは襟が寝ていて、胸元から首元がばっくり開いた形状になっている。これは男性的な逆三角形体型に見せるのに一役買う形状なのですが、その反面デメリットとして首元が寂しく感じることになる。それを補完するためにシャツとネクタイがあるわけです。
シャツで襟に高さをつけ、ネクタイでその襟の高さを強調する。このようにジャケットとシャツとネクタイはセットあり、切っても切れない関係にあります。ウォームビズはそれを崩す行為である・・・からこそ、もしノーネクタイにするなら「襟の高いインナーを選ぶ」のが賢いわけです。
だからタートルネックなわけですね。
襟が高いタートルネックはウォームビズに必須。ジャケットの寝た襟を補完するのに適しているわけです。
最近のタートルは裏地の素材を変えてチクチクしないようにしているのでほとんどの人が抵抗ないとは思いますが・・・もしどうしてもタートルが嫌ならモックネック・ハイネックなどでもOKです(インナーにはシャツを入れてあげましょう)。ともあれ襟に高さがないとウォームビズは画竜点睛を欠くわけですから、まずはタートルをというところ。初心者はいつものスーツスタイルを「シャツネクタイ」から「タートルネックニット」に変えてあげれば違和感なくスタイリッシュなウォームビズスタイルが完成します。試してみてください。
そしてさらにそれを強調するようにストールを入れると完璧です。
もちろん屋内でストールをするわけにいかないので、これは外出用の話。外に出る際にはストールをこうした首元に巻いてあげるとさらに美しく襟の高さを強調できます。イタリア人がやたらとジャケットにストールを巻く理由がわかるでしょ??
そして実はネクタイの役目は「襟に高さを加える」だけではなくもう一つあるのですが・・・それは今週末のメルマガにて。興味ある方は読んでみてください。
スーツに合わせるコートは「チョロ見え」問題に注意
ウォームビズと同様にスーツで困るのが「アウター」。
山手線などに乗るとスーツにマウンテンパーカーやらダウンジャケットやらとアウトドアチックなアイテムを着ている人も目立ちます。もちろん気持ちは分かります。「寒い冬の出社時におしゃれなんて考えてる場合じゃねえから!!」というのも理解できます。冬の通勤スタイルは諦める、それももちろん選択としては良いでしょう。別におしゃれなんて無理してするもんじゃありませんから。何でもいいっちゃ何でもいいです。(ラムちゃん)
ただ少しでもおしゃれをしたいなら・・・もしこれからスーツ用の上着を揃えようと考えているなら・・・是非一つ覚えてください。
それは「ジャケットの裾をはみ出すな」ということ。
スーツのアウターで一番野暮ったく見えるのは「ジャケット裾チョロ出し問題」。
ダウンジャケットやマウンてパーカーなど機能派のアウトドアアウターは動きやすさを重視して着丈が短いものが多いです。着丈が短い方が当然座ったり立ったり動作するのに楽だし、ストレスがありませんからね。ただスーツのジャケットは実はよくみると少し着丈が長いんですね。カジュアルなブルゾンなどに比べて少し着丈が長い「セミロング」になっているのが普通です。モーニングなど礼服の名残ですね。
そう、着丈の長いスーツに着丈の短いアウターを合わせてしまえば「ジャケットの裾がチョロ見え」します。野暮ったくだらしない印象を加速させてしまうこの「チョロ見え」問題。できればここは意識して頂きたい、世のビジネスマンのみなさま。
ではスーツの本場イギリスではスーツの上に何を着るか、もちろんステンカラーコートやトレンチコートの長丈アウターが多いわけです・・・が、「長い着丈って座ったりするの大変だし、動きにくいんだよ。MBはサラリーマンのことわかってねえなあ。」と思う人もいるでしょう。ところがイギリスにはちゃーんと着丈の短いスーツ用のコートがあるんです。
それがキルティングブルゾンです。
ジャケットの着丈をすっぽり綺麗に隠してくれるけど、お尻はギリギリ隠れない動きやすい上にエレガントなコート。さすが背広の本場イギリスメイド、スーツに合わせて完璧に作っています。
スーツ用にアウターを今から揃えようとしているなら、ダウンも良いですが、是非キルティングコートも意識して見てください。こちらもさらに詳しい情報はメルマガにて配信予定。お楽しみに。
・・・ともあれ少なくとも「着丈チョロ出しやめよう」と覚えてましょう。
◯◯一つでスーツは高級品に変身する
最後は裏技的なものを。
スーツスタイルを格上げしたいなら「レザーグローブ」をいますぐ手に入れましょう。
過去にも説明しましたが「スーツで差をつける」なんて無理です。10万円未満のスーツの見た目にほとんど差はありません。サイズ感を整えることが何より大事ですが、それは格安スーツでもできること。高級布地のスーツを狙うなら10万以上は出さないと大きな成果は得られないでしょう。
しかしそんなことより何より、もっと簡単に、もっとインスタントに「スーツを高見えさせる方法」があります。それがレザーグローブです。
先ほどの内容を思い出してみてください。私「3首が目立つ」「先端部分に目がいく」と書きましたね。その理論でいけば「手首まわり」「袖先」も思い切り目立つはず。そこでそんな目立つ部分に「高級素材」を加えてあげるわけです
、つまり・・・レザーグローブですよ奥さん。
画像からも理解できるはず。レザーの美しいツヤ感が先端に加わるとこんなにも印象に差が出ます。安っぽいナイロンのコートでも、量販店のポリエステルのスーツでも、レザーの高級感が腕元に加わるだけで「デキる男感」がグッと増します。
「レザーグローブってでも高いでしょ・・・?」と思うかもしれませんが、実はここでつけているレザーグローブもいわゆる「洋服の〜〜」「紳士服の〜〜」といった量販店のもの。決して高いものじゃありません。合皮でも本革っぽく美しいツヤを持つものはたくさんあるし、本革でも安いものはたくさんあります。
どうしてもグローブってコートやスーツやネクタイなどに比べると優先順位が低いはずですが、実はコスパ抜群。極めて簡単に高級感を出せます。是非取り入れてみてください。
以上、スーツメソッド後編でした・・・がここよりさらにディープな情報はメルマガにて。5万文字でスーツの真髄と裏技をお届けします。ご期待ください。
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私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
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