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今回は2020年春夏ユニクロUの新作アイテムを使ったコーディネートを解説していきます。
メルマガでは全アイテムの点数と詳細レビューに加えて、「ユニクロUを最大限おしゃれに着よう」という特集も前編・後編の2週に分けて配信しています。
というのもユニクロユーはエルメスのデザインを手掛けたクリストフルメールがディレクションを手掛けたコラボライン。世界最高峰のトレンドフルなアイテムが揃っており、ちゃんと理解してうまく使うとハイブランドやメゾンのような着こなしも決して不可能ではないんです。
一番手頃な価格で一番オシャレになれる絶好のチャンス!!
ここを逃す手はありません。今回はメルマガの着こなし指南からほんの一部だけを取り出して解説するのでぜひ参考にしてください。
トレンドを意識した「デニム」の着こなしとは?
使用アイテム(一部)
UNIQLO U/ユニクロユー デニムワークジャケット 6,990円
まずは上下デニムのスタイル。トップスに使っているカバーオールがユニクロUの新作アイテム。インナーのニットとパンツはユニクロ、靴はGUです。
実は最近、トレンドがスラックスからデニムに少しずつ移行し始めています。おそらく来年以降デニムトレンドがかなり復活しますし、それを意識してデニムの展開を強めているブランドが多くなっています。
なぜそうなっているのか。それはファッションが相対的なものだからです。
世の中にはファッションを「点」で捉えている人が多いですが、去年、今年、10年前とファッションを「線」で捉えると、今街中で歩いてるおしゃれさんの着こなしにものすごく変化を覚えるはずです。
例えば10年前、メンズのボトムスはジーンズが主流でした。街中を歩けばみんなジーンズを穿いていて、ショップスタッフはストレートのインディゴデニムパンツをおすすめしていた・・・。
しかし今、ユニクロからグローバルワークなどの低価格帯ブランドまでスラックスを取り扱い、街中でもみんなスラックスを穿いている。
私はMBを名乗り始めた8年くらい前から、散々「日本人はスラックスを穿いた方がいい」「スラックスを履くと簡単に大人っぽくなりますよ」って口酸っぱく言ってきたんですが、ようやくここ数年でスラックスの文化が浸透してきました。
こうしてファッションのトレンドは常に変わっていきます。なぜ変わるのか。
それは浸透していくからです。
例えばかっこいいと思われていたデニムパンツも、みんながみんな穿き出したらどんどん価値を失っていきます。もちろんこれは極端な言い方で、着こなしや見せ方で同じジーンズでも長く使えることもある。
しかし今モノの話だけをすると、例えばデニムが世間一般に浸透したら、おしゃれな人からすると「みんながデニム穿いてイマイチおしゃれに見えなくなったな・・・じゃあ次真逆のスラックス穿いてみよう」という感じでトレンドは変遷していくものなんです。
このようにおしゃれの価値観というのは相対的なもの。
おしゃれだな、かっこいいなと思うのは「誰かと比べて何かが違うからおしゃれ」と認識される相対的な価値観であり、「1+1=2」のような絶対的な価値観はない。これは否定できない価値観です。なぜなら、みんなと同じなら「おしゃれ」「おしゃれじゃない」という区別さえされない。「みんなと同じ」という領域にしかならからです。
みんなと何かが違うからおしゃれ。そしてみんながそれを真似しだすと、みんなと何かが違う一番おしゃれだった人が無価値になる・・・こういう相対的な波の中でファッショントレンドは発生しています。
話を戻すと、デニムが世間に浸透した90年代、00年代から徐々にスラックスが流行ってきて、また相対的なトレンドでこれからデニムの波が押し寄せようとしています。
もちろんスラックスがトレンドから完全に置き去りにされることはありません。
今スラックス買ってる人もまったく問題ない。私もずっとスラックスを穿くつもりでいますが、ただ今後は「デニム1本くらいは持っといた方がいいんじゃないの」というトレンドになってきます。
肝心なことを言うと、トレンドはいきなりガラッと変わることはありません。
デニムがすごく流行っていたのに、ある時期を境に急にスラックスがトレンドになる・・・ということはないんです。
例えば90年代にはカジュアルで野暮ったいものがかっこいいんじゃないか、という流れで太いデニムをみんな穿いていた。けれどそろそろみんな飽きだして、もうちょっと大人っぽくしたくなりシルエットぐっと細くしだした。
そして00年代になるとスキニーデニムという言葉が出てきて、極端に細いデニムが流行。カジュアルなデニム素材なのは変わらないけれど、トレンドの影響でシルエットがだんだん細くなっていった。
それでも飽き足らず、今度は「デニムじゃなくてもうちょっと大人っぽくしたいな・・・」という流れでスラックスがトレンドになったわけです。
こうしてトレンドは少しずつ変遷していきます。デニムが流行ったら今度はシルエットが細くなって、シルエットだけで飽き足らず今度はデザインそのものが変わってスラックスになる・・・という風にゆっくりと今のトレンドの反動が、次のトレンドに影響してきます。
その考えをこれからのデニムトレンドに当てはめると、デニムが流行るからといってスラックスからいきなり太くてボロボロのカジュアルなデニムを選ぶようになるわけではありません。
例えばノンウォッシュで無加工のもの、スラックスのように見えるダークトーンのデニムを選ぶのが今のトレンドとしては正しい。実際多くの海外ブランドや感度の高いブランドは、今デニムのスラックスを作ったりしています。
そうしてデニムのスラックスや濃い色のデニムが今のトレンドになってきつつあるのです。今回のユニクロUでもデニム展開していますが、濃い色のデニムを選ぶとこれからのトレンドに沿う形になるのでおすすめです。
そしてジャケットとパンツ、上下どちらもデニムで合わせているのはセットアップのトレンドを意識しています。
クールビズが浸透してから、ネクタイを締めてシャツを着てジャケットを羽織ったスーツスタイルを見る機会はぐっと減りました。その代わりスラックス穿いてればOK、セットアップならOK、というオンスタイルが台頭してきています。
そのクールビズのトレンドが浸透してから、カジュアルな服装にもクールビズスタイルを当てはめたスラックスやアクティブスーツがトレンドになりました。
仕事に行くときはインナーのTシャツをニットに替えて、足元のスニーカーを革靴に替えてクールビズとして使えば、1組のセットアップがオンにもオフにも使えるから何着も買わなくて便利という考え方です。そうした背景から日本市場ではかなりセットアップというのがトレンドになっています。
そしてセットアップトレンドには、この2年ほどトレンドだったストリートスタイルが徐々に飽きられつつあるという背景もあります。ビッグシルエットやワイドパンツ、ブランドだとシュプリームなどが代表的ですね。
ストリートスタイルがすごく流行っていたけれど、だんだん価値がなくなって少しずつドレスライクな方向にトレンドが寄ってきている。セットアップやスラックスのトレンドもその影響のひとつです。
そしてダークトーンのデニムを上下で合わせると、デニムだけどセットアップっぽく見える、スーツのような着こなしができます。
考えてみてほしいんですが、スーツの着こなしは上下同じ素材、インナーにニット、首にはネクタイは締めていないけれどスカーフで巻物をする。足元は革靴。つまりこのコーディネートはスーツの着こなしと全く同じ、だからまとまって見えるんです。
しかも素材がデニムだからキメすぎにならない。
もしこの着こなしを、ウール素材のジャケットとスラックスで革靴、ニット、スカーフを合わせたら、どうしてもビジネススタイルに見えます。そこでジャケットとスラックスをカジュアルなデニム素材に変えると、バランスが取れてかっこよく見える。これがドレスとカジュアルのバランスの面白いところです。
これはかなり上級の話ですが、私の媒体で何度も説明しているドレスとカジュアルのバランスの応用です。
シンプルに考えると、テーラードジャケットにはカジュアルなデニムパンツ、スラックスにはスニーカーなど・・・シンプルな崩し方によってドレスとカジュアルのバランスを取るだけになりますが、上級者っぽくひねるとスーツの着こなしで素材をカジュアルなデニムにする、ということも可能です。
ドレスとカジュアルのバランスを取る方法は無限にあります。
スーツスタイルで素材だけカジュアルにする、こうした変化級のドレスとカジュアルのバランスの取り方を覚えると、めちゃくちゃ着こなしが楽しくなります。
デニムのセットアップスタイルってあんまり街で見かけない着こなしですよね。こうするとデニムの上下でも野暮ったいスタイルにならず、ちゃんと大人っぽさが付与されたスマートな着こなしが完成します。
足し算と引き算でコーディネートはぐっと広がる
使用アイテム(一部)
UNIQLO U/ユニクロユー ブロックテックトレンチコート 14,900円
こちらはさっきのデニム上下のスタイルに帽子とコートをプラスしたスタイル。これは足し算引き算でドレスとカジュアルのバランスを調節しているんです。
例えば鏡を見て「あ、これ完璧に決まった、超おしゃれじゃん!」というドレスとカジュアルのバランスが整ったスタイルが1つあるとします。
そうしたら、今度はそのスタイルにドレスアイテムを1個足して、その分カジュアルアイテムを1個足す。もしくはドレスアイテムを1個足して、別のドレスアイテムを1個外す・・・という足し算引き算で実はバリエーションが無限に作れるんです。
このコーディネートの場合なら、最初に紹介したデニム上下のドレスとカジュアルのバランスが取れてるスタイルに、トレンチコートというビジネスでも使うドレスアイテムを足してカジュアルな帽子を足す。するとドレス要素が「1」足されても「1」引かれるわけなので、プラスマイナス0、元通りのドレスとカジュアルのバランスが整っている状態になります。
他のバリエーションなら、例えばデニム上下スタイルの上にブルゾンを羽織る場合、カジュアルアイテムが足されているのでどこかにドレスアイテムを足さないといけない、なら帽子はドレスライクなハットを使ってみよう・・・という風に足し引きでバランスが取れるんです。
ただトレンチコートという大きな面積のドレスアイテムとキャップという小さな面積のカジュアルアイテムが本当にプラスマイナスゼロになるのかと言うとそこは考えないといけませんが・・・。
この場合はドレスラインクなトレンチコートでも、色みがありビッグシルエットで少しカジュアルな要素が入っていて実はそれほどドレス要素が強くない。なのでキャップ1個でもプラマイゼロになるんですが、この辺の細かい話はメルマガで読んでみてください。
いずれにせよひとつ完成したスタイルがあれば、ドレスとカジュアルの足し算引き算でバリエーションが無限に広がります。ここを意識してもらうとすごくコーディネートがしやすくなりますし、特に男性は毎回コーディネートを考えるのは億劫だと思うので、1個完成したスタイルから派生的にコーディネートを広げると毎日着るものに困らなくなりますよ。
こんな感じで、メルマガではコーディネートの解説はもちろん、シルエット論や素材の見極め方などもがっつり解説しているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
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ユニクロなどのファストファッションでおしゃれをする内容はもちろん、今のトレンドやファッション情報を網羅したもの。中にはQ&Aやコーディネート診断など個別の悩みにも答えるコンテンツも用意しています。
試し読みをして気に入らなければ初月解約で全く構いません。
タダで読んで辞めたければ当月で辞めてください。全く構いません。
私はこれで日本のメンズファッションを変えるつもりです。
10年以上かけて構築した論理であり絶対の自信があります。
騙されたと思って読んでください。
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