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格安で展開される極上シャツ
ここ1年ほど愛用しているシャツにユニクロの「エクストラファインブロードスタンドカラーシャツ(ピンストライプ・長袖)」があります。
こちら。画像はノーカラーモデルですが襟のあるレギュラーカラーモデルも愛用しています。形も素材もパーツも値段も文句なし。シャツはどうしたって消耗品です。襟や首裏など汚れがつきやすく、また綿素材だけに使っていけば洗濯縮みも起きやすい。何より細糸を使った繊細なシャツ素材は太糸でがっしりと作れらた肉感のあるものと比べるとどうしても耐久性に劣ります。洋服は基本的に細糸で作られたツヤのある生地ほど高級に感じるものの耐久性は低いもの。だからといってがっしりとしたチノ素材やオックスフォード素材などばかりを集積するとカジュアルに傾倒しがちで子供っぽくなってしまうのですが。
だからこそこのくらいの値段でドレスライクなシャツを出してくれると死ぬほど助かる。私が20歳前半の頃はファストファッションなんてありませんでしたから、大人っぽくオシャレにまとめようとドレスシャツを選ぼうにも「1枚9000円~」などの高価なものばかりでヘビーユースがしにくかったものです。ところがユニクロなどのファスト価格なら1900円くらい、値引き価格なら1000円を切るものもあります。1900円くらいならヘビーユースで毎日着て2年くらいでダメになっても諦めがつく。華奢なドレスシャツはこのくらいだと助かります。
「プリントTのプリント」にこだわるのに、「シャツのボタン」にこだわらないのはおかしい。
値段が安いから素材やパーツが劣るかと言うと案外そうでもありません。ユニクロもGUもZARAもH&Mも当たり外れはどこもありますが、シャツ類ならユニクロは「当たり率」が高い。このシャツの素材名は「エクストラファインコットンブロード」となっていますが、超長綿素材を100%使ったブロード素材。「超長綿」とは、綿花からとれる繊維が非常に長いもののこと。綿素材は摘んだ綿花から繊維を生成するのですが、繊維の平均の長さが平均35mm以上の長いものを「超長綿」と呼びます。超長綿の特性は素材にした際に「ツヤがありシルクのような風合い」になること。高級ブランドのシャツやカットソー素材などは「超長綿」を使っていることが多いですが、ファストファッション価格で「超長綿」を実現している品番は少なめ。無印良品とユニクロくらいじゃないでしょうか。
アパレルの関係筋から聞いた情報ではユニクロは貝ボタン業者から使用を断られている様です。貝ボタンは言葉通り黒蝶貝や高瀬貝など「天然貝」から採取されるもので、基本的に流通量に限界があります。石油と同じで限界があるからこそ、「数を売る」よりも「単価を稼ぐ」方が業者としては重要なわけで「大量に買うから安くしてくれ」というのがあまり通用しない業界です。
故にユニクロは貝ボタンが単価の問題で取り入れにくく、だからこそ自社での「一見天然貝と見間違えるプラスチックボタン」の開発に余念がありません。
このシャツだけでなくユニクロのシャツのボタンは時に「あれ??これ天然か??」と見間違えることもあります。パールっぽい光の反射をするこのシャツのボタンは特に秀逸。是非お店で確かめてみてください。なかなかの出来です。
「そんなボタンごときで・・・」
と思うかもしれませんが、実はボタンが変わるとまるで印象が変わります。特にこういったシャツは顕著です。
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例えば同じような白シャツでも「白ボタン」か「黒ボタン」かで全然違うでしょう??
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よく私が言うのが「黒シャツのボタンによる印象の違い」。
黒シャツは黒ボタンだとホストっぽく「夜のお仕事感」が強くなるけれど、白ボタンだと一気に自然な印象になるもの。
「黒シャツはどうもホストっぽくて。。。」と敬遠しがちな人も多いと思いますが、案外ボタンの色や襟の形でどうにでも印象は変えられるもの。洋服ってのは細いパーツごとに分かれて星の数ほどのバリエーションが存在しますから、「カテゴリ単位」で拒否してしまうのはあまりにも勿体ないです。
特にシャツにおけるボタンはデザインの代わりです。フロントに大きく上から下までずらりと並んだデザインが「ボタン」です。基本的にメンズのシャツはシンプルなデザインが多いですから「ボタン」だけがデザイン要素というのも少なくはない。
なぜ皆「プリントTシャツのプリント」には一定のこだわりを見せるのに、
「プリントに匹敵するほどのシャツのボタン」には一切注目をしないのか疑問なくらいです。
プラスチックのボタンを使うと当然印象は安っぽくなり、
貝や水牛などの天然ボタンを使うとツヤがあり高級感が一気に生まれます。
またボタンの大きさもポイントで、ボタンは大きいほどにカジュアルな印象が強くなり、小さいほどデザインの主張が弱く大人っぽい印象が生まれます。
同じようなストライプシャツと比べても、このユニクロの「エクストラファインブロードスタンドカラーシャツ」はボタンのサイズが小さめ。カジュアルなノーカラーでも「大人っぽく着用できるように」と細かく考えて作っているのが理解できます。
前立てからもドレスシャツをベースにしていることが分かる
細い部分でポイントはいくつもありますが、例えば「前立ての太さ」も重要なもの。前立てとはボタンの配列のベースとなる縦方向に貼ったパーツのこと。ボタンの土台部分をさわると縫製で仕切られているところがあるはずです。
この前立ても実は細いか太いかでデザインの主張が変わります。基本的に「大人っぽい」「ドレスライク」という印象はデザインの主張がないものほど強い。前立ての太さもドレスシャツは基本的に細く、カジュアルシャツほど太く作るものです。
この「エクストラファインブロードスタンドカラーシャツ」と他のシャツを比べると前立てはやや細め。やはりドレスシャツをベースに考えていることがわかります。
カジュアルなストライプのノーカラー(襟無し)シャツですが、こうしたドレスシャツの要素を加えていくことで「大人っぽさ」を担保できるもの。メンズのファッションの基本はこのサイトで何度も語っている通り「ドレスとカジュアルのバランス」です。ドレスライクな印象が入ってこそ、子供っぽい胴長短足・童顔の日本人はおしゃれに見えるもの。同じシャツでもこうした要素を少し意識することで使いやすくおしゃれに見えやすい良品を選ぶことができるでしょう。
「ドレスとカジュアルのバランス」については下記をご参考に。
体型が気になる人は「背中」を見ろ
背中はあえてドレスシャツに則していません。ドレスシャツであれば腰周りの絞りなどをつけるものです。
こちらはスーツ用のドレスシャツですがこちらは背中腰元に二箇所、絞っている箇所がありますね。こうした「絞り」は体にフィットさせより細身に見せる効果がありますが・・・当然その分「体型は出やすく」なってしまいます。
今回の「エクストラファインブロードスタンドカラーシャツ」に関しては絞りが背中上の肩付近しかなく、腰周りなどは一切絞っていません。だからこそお腹が出ている中年体型の人でも問題なく、お腹が目立つことなく着用できます。肩周りから絞るとその反動で裾に向かってふわりと広がるようなシルエットが生まれます。こうすると体型が基本的には目立たなくなるものです。
普段意識していない人も多いとは思いますが、もしお腹周りが気になるのならこうして背中の絞りにも注目してみてください。
お腹の目立つ目立たないはこうしたわずかなディティールでも決まってきます。
柄は遠目の印象で決まる
肝心なことを忘れていました。ストライプ柄についてです。
ストライプ柄は太いほどデザインの主張が強く、細いほどデザインの主張が弱くなります。先ほど述べた通り、「主張がないものほどドレスライクに、大人っぽい」のですから、細ストライプほど大人なデザインに見えます。
上の画像の通りですが、遠目に見るとこの「エクストラファインブロードスタンドカラーシャツ」は薄いグレーカラーの無地シャツのように感じられますが、太ストライプのものは遠くだろうが近くだろうがストライプの主張があります。
学ラン風にならないノーカラーの御し方
ノーカラーの襟についても一応書いておきます。
ノーカラーは買ったそのまま着用するとまるで「学ランの襟」のように首が詰まって見えます。こうして着てしまうと窮屈そうな印象があります。少し開いてちょろっとだけ胸元が見えた方が色気もあり、綺麗に見えるもの。
そのために購入したらこうして手でギュッと握ってクセをつけて・・・
開く様にきてあげると良いでしょう。
コーディネートにすると・・・
コーディネートにするとこんな感じです。シャツ襟も開いて良い感じ。色気がチョット感じられますね。
柄物とはいえドレスライクな印象があるシャツなので、合わせるアイテムは少しカジュアルなものでもOKです。バランスが取れます。デニムやスウェットパンツに合わせるのも良いですが、極端にいえばジャージパンツなどでもおしゃれに。使っているパンツは決して特別なものではなく、楽天で5000円程度で買ったものです。
こちら同じ「エクストラファインブロードシャツ」でも襟付きのタイプ。使い方としてはほぼ同じですね。カジュアルなパンツを合わせて「ドレスとカジュアルのバランス」をとりましょう。スウェットパンツやサンダルで崩した着こなしでも綺麗なドレスライクなシャツなら問題無しです。
このシャツ、もう1年以上愛用しています。素材も部品もシルエットも文句なし。シャツにはこだわりが強く、ユニクロでも満足できない駄作は多いですが、これはOK。オススメです。
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