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「この着こなしってナシだろ？」
「この着方ってアリ・・・？」

今回は「アリかナシか」判断しにくい着こなしを検証します。

 

パーカーをインナーに入れる着こなしはアリかナシか？

 

Photo by http://img-cdn.jg.jugem.jp/e7e/2887640/20140302_2067904.jpg

 

パーカーをインナーに入れて

フードを外に出す着こなし。

中学生高校生でも学ランの中にパーカーを入れてフードをのぞかせる着こなしをしている男の子を見かけますが・・・果たしてコレはアリなのか？？

 

「パーカーをインナーに入れてみよう！」

と思って鏡の前で合わせてみたものの・・・子供っぽいと言われればそんな気もするし、なかなか自分ではアリかナシか判断つかない、、、なんて思ったことがある人は少なくないでしょう。

 

まず「アリかナシか論」の前に冷静にこの着こなしを考えましょう。
「パーカーをインナーに入れる着こなし」はスーツなどのカッチリしたスタイルでは絶対に有り得ないカジュアルなものです。
この世にある洋服、着こなしはほぼ全て「ドレス」か「カジュアル」かに分類されます。街着においてはこのドレスとカジュアルをバランスよく織り交ぜることがオシャレへの近道です。

この話については下記記事を是非一読ください。メンズファッションにおいてオシャレになるための必要情報がまとめられています。読むだけで、あなたの手持ちの服でオシャレが作れるようになります。オシャレにはお金もセンスも必要無いんです。方程式を知るだけで構築できるものなのです。

 

※「ドレスとカジュアルのバランス」に関して未見の方は下記記事を一読ください。メンズファッションの大原則が理解できます。
【初めてこのサイトに来た人へ】最も早くオシャレになる方法とは?メンズファッションで気を配るべき一つの答えとは?

 

さて、上記記事を踏まえた上で考えると、
「パーカーをインナーに入れる着こなしはカジュアル」という旨は理解できると思います。上記事にもある通り、カジュアルとは子供っぽさを表現するもの。なので「着こなし」自体は当然子供っぽい印象を強調することとなるでしょう。

 

Photo by http://www.web-across.com/observe/cnsa9a000008h81o-img/cnsa9a000008h843.jpg

 

なのでカジュアルなアイテムとの組み合わせでこの着こなしを実践すると、どうしても子供っぽく見られやすくなってしまいます。日本人の多くは欧米人に比べて童顔であり、また体型も胴長短足気味。ただでさえ子供っぽさを内包している見た目を持っているだけに、多少の大人っぽさを洋服や着こなしでプラスしてあげなければなかなか「オシャレ」「大人っぽい」スタイルには見られないでしょう。

 

「スタジャンにパーカーの組み合わせはアメカジの定番なんだよ!!それをNGにされたら困る!!」

と思う方もいるでしょう。
もちろん「その組み合わせ自体」を否定しているわけじゃありません。

 

上の「ドレスとカジュアルのバランス」をよくよく読めば理解できますが、何も「バランスをとる」のはデザインに限った話じゃありません。ドレスかカジュアルかを決定づける要素はいくつかあり・・・

1.デザイン
2.シルエット
3.カラー(素材)

以上の3つです。なので例えば・・・

 

Photo by http://www.web-across.com/observe/cnsa9a000008h7cu-img/cnsa9a000008h7f6.jpg

 

同じようなスタジャンにパーカーの組み合わせなどでも「礼服」や「スーツ」の配色である「黒」を使ってあげるだけで随分大人っぽく、オシャレっぽくなるのです。画像で比較すれば納得しやすいはずですが、できれば鏡で色々合わせてみてこの感覚を理解してみてください。

 

 

すこし話が逸れましたが「パーカーをインナーに入れる着こなし」はカジュアルで子供っぽさを表現してしまうため、「大人っぽいドレスライクな要素をどこかに入れる」のが肝要・・・というのがまとめ。

 

Photo by http://carat-theater.com/wp-content/uploads/2014/03/1f41fcc4fbe9c7ff52c681369a465ace.jpg

 

例えば海外スナップなどでは
テーラードジャケットやロングコートなど「ドレスライクなアイテムをカジュアルにバランス調整する」ためにパーカーを使っている着こなしをよく見かけます。こんな着こなしが一番シンプルに分かりやすくバランスが取れるでしょうね。試してみてください。

 

また「パーカーをインナーに入れて」フードを外に出すと、首回りにアクセントが生まれます。顔近くに布がくることになり、そうすると対比効果で顔が小さく見えやすいのです。女の子は写真を撮る時必ず顔の近くでピースサインを出しますね。あれは無意識に対比効果を使って自分を小顔に綺麗に見せようとしているからです。「写真を撮られ慣れている」人ほどこうする傾向があります。

 

「顔の大きさ」と軽く言ってますが、実は顔の大きさは体のバランスを見る「基準」となるものです。「八頭身」という言葉がある通りですね。モデルさんはとにかく顔が小さいですが、顔が小さいと全体の体のバランスも綺麗に整ってみえるのです。なので「顔を小さく見せてしまえば服がなんとなくサマにおしゃれっぽく見える」と言っても言い過ぎではありません。

 

そういった意味でも、パーカーをインナーに入れる着こなしは有意義です。「子供っぽく見える」のは確かなのですが、それを補うような着こなしやアイテム使いで取り入れることをオススメします。

 

 

襟を立たせるのはアリかナシか

 

Photo by http://si.wsj.net/public/resources/images/PJ-BN136_COLLAR_G_20130313161318.jpg

 

春夏の時期になると特に見かけるのが「襟たてルック」。
なんとなく「ギャル男」のブームを連想してしまう着こなしですが・・・これはアリなのかナシなのか・・・。

 

まず「ギャル男ブームのときに、若い世代が勝手にやりだした新しい着こなし」みたいな認識を持っている方ももしかしたらいるかもしれませんが、何もここ数年でポッと出てきた着こなしなどではなく昔からあるもの。時代的には80年代に多く見られた着こなしであり、特に海外ではイタリア人が好むスタイルです。

 

効果としては上のパーカーと同じで顔周りに布がくる分、小顔効果があります。そのため襟を立てると「なんとなくサマになる」「言語化はできないけど格好良い」といった様な印象を抱く人も多いでしょう。

 

ただ注意としては・・・

「立てる襟を選ぶ」ことです。

 

Photo by http://stat.ameba.jp/user_images/20130303/22/ksclothingminami/88/f5/j/o0800053612442774666.jpg

 

何事も「やりすぎ禁物」なのがメンズファッションです。
シルバーをジャラジャラとつけすぎると途端に気取りすぎた印象になります。
柄物をつけすぎると途端に悪趣味になります。
極細極細とシルエットをシャープにしすぎると嫌味ったらしくなりがちです。
何事も「やりすぎ禁物」。女性は過度なくらい装飾に走っても「着飾ることが」レディースファッションですからさして問題はありませんが、メンズは「ラフであること」が男性的であり本質的には着飾ることがNGなものです。いかに自然で嘘くさくないか、がメンズファッションにおいては肝要です。

 

その中で襟も同じ。
あまりにも大きな襟をビンビンに立たせてしまったら某超有名ヒルズ族のあの方みたいに「嫌味」な雰囲気が漂っちゃいます。(ファンの方すみません・・・)

 

襟を立たせる時は「これは立たせて良い襟かどうか」を考えることです。
小さければ小さいほど襟は立たせても違和感がありません。
普通のシャツでは立たせるとやや目立ちすぎます。「小さめの襟」に狙いを定めると良いでしょう。
 

Photo by http://www.links-room.info/wp-content/uploads/2014/08/IMG_2421.jpg

 

例えばですが、スタンダードなポロシャツ・・・例えばラコステなどのポロシャツなどは「小さめの襟」です。立たせても嫌味になることはないでしょう。このあたりを基準に考えると良いでしょう。

 
 

結局はアリかナシかは「文脈次第」

 

「アリかナシか論」というのは洋服に限らず色々なジャンルでありますが・・・結局は「文脈次第」という結論が多いです。絶対に100%NGというものはなかなかありません。どんなものにも例外は存在します。難しい着こなしをあえてやる必要はもちろんないですが、例えば今回紹介したパーカーも襟たても「小顔効果」という意味で有意義なものです。実践する時には「適した文脈」において使えるようにしましょう。コーディネートの多くはこのように「文脈」「定理」に則す必要があります。適した形におさまるからこそ「オシャレ」と評価されるのです。

 

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